活性炭吸着療法(DHP)を併用したMMCの大量療法を雑犬を使いpharmacokineticsの面から検討した. DHP群7頭, control群6頭としMMC 1mg/kgをone shotで投与した. DHP群では薬剤投与直後よりDHPを180分間施行した. kineticsの解析はtwo-compartment modelを採用した. control群ではMMCの急性中毒によりすべて8日以内に死亡したが, DHP群ではこの毒性からの回避が可能であった. V
1はcontrol群0.17833±0.03587l/kg, DHP群0.45251±0.06843l/kg(p<0.01), V
dssはそれぞれ0.49731±0.11230l/kg, 1.08073±0.03939l/kg (p<0.001)であり, α, βもDHP群のほうが統計学的有意差をもって大きく, DHPの効果はdistribution volumeの増大とα, βの増加としてとらえられた. DHP中に除去されたMMCの量は投与量の13%と算出された.
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