Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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12 巻, 63 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • Jun Hirabayashi, Ken-ichi Kasai
    2000 年 12 巻 63 号 p. 1-5
    発行日: 2000/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
  • 脂質部は重要か
    C. A. Lingwood, 笠井 献一
    2000 年 12 巻 63 号 p. 7-16
    発行日: 2000/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    精製されているはずの糖脂質を薄層クロマトグラフィーで調べると、2つとか3つのバンドに分かれてしまうことがよくあるが、組換えキメラタンパク質、遺伝子導入、シグナル伝達、リン酸化カスケードなどの研究が全盛の今日、これでは軽蔑の眼で見られるのが落ちだろう。こうしたあたりまえのような複雑さこそが、膜糖脂質の本質ともいえるのであるが、これが糖鎖部分の機能を調節している可能性が高まっている。人工的な表面を利用した糖脂質機能のアッセイでは、糖部分を本来の結合相手分子から切り離し、本来とは異なる (多かれ少なかれ) 生きていない担体に気安く移しているが、糖鎖とレセプターの働きを微調節できなくなくしている可能性がある。糖脂質糖鎖に対するレセプターの機能は、糖脂質り脂肪酸部分の影響によって、糖鎖の配列だけから予想したものよりも、少なくとも数倍は複雑になっていることが最近の研究で示唆されている。
  • D. Sinha, M. Chatterjee, C. Mandal, 佐藤 ちひろ
    2000 年 12 巻 63 号 p. 17-33
    発行日: 2000/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    シアル酸はカルボン酸をもつ酸性9炭糖であり、一般に、細胞膜局在あるいは分泌性の複合糖質の糖鎖の最も外側に位置している。この配位は、多くの細胞間および分子間相互作用の制御に関与しやすい点で好都合である。シアル酸は構造多様性をもつが、中でも最も多く見出されるのはC-4、7、9位のO-アセチル化体である。O-アセチル化シアル酸 (O-AcSA) における構造多様性は、それを担っている糖鎖の結合様式、O-アセチル化される炭素の位置、および結合している複合糖質の性状に起因する。分析手法が改善されてきたことによって、いくつかの病気におけるO-AcSA誘導体の同定が可能になったことから、興味の中心はこの修飾反応の生物学的重要性の理解へと方向変換してきた。この総説では、様々な病理生理学的状態に伴って変化するO-アセチル化体の検出法やそれらの生物学的関連性に関する最新の情報を扱っている。特に、9-O-アセチル化シアル酸含有複合糖質 (9-OAcSA) がその病気の診断マーカーとして有用である二つの全く異なる病気である、急性リンパ球性白血病 (ALL) と内臓リーシュマニア症 (VL) に注目している。
  • P. E. Van den Steen, P. M. Rudd, M. R. Wormald, R. A. Dwek, G. Opdenak ...
    2000 年 12 巻 63 号 p. 35-49
    発行日: 2000/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    O-結合型オリゴ糖鎖構造決定のための分析技術の発展において、最近重要な進歩があり、O-糖鎖の様々な機能が発見された。例えば、β脱離やヒドラジン分解による、糖タンパク質からのO-結合型糖鎖の化学的遊離 (そしてその後の標識化) の方法が発達した。O-結合型糖鎖の構造分析にとって鋭敏で精密な道具として、異なるHPLC法と質量分析が、利用できるようになった。そして現在、部位特異的糖鎖分析が技術的に達成できる。O-結合型糖鎖の機能分析はまだ難しいけれども、様々な役割が立証され、いくつかの一般性が現れてきている。分子内相互作用を通じて、O-結合型糖鎖は糖タンパク質の3次元構造を維持する重要な役割を担い、糖タンパク質 (O-結合型) の伸展を導く。ある場合には、そのようなドメインは分子スペーサーとして機能し、膜結合型レセプターにおいても同じ役割を果たす。すなわち、糖鎖の存在を通じてレセプターの機能部分を細胞外空間へ向かせるのである。また、O-結合型糖鎖は分子間相互作用にも必須である。例えば、糖タンパク質問の認識ではシグナル分子や酵素活性に影響し、また細胞の糖タンパク質の発現やプロセシング (成熟過程) にとって必須である。O-グリコシル化されたSer/Thrに富むドメインの選択的スプライシングは、いくつものタンパク質の性質と活性をさらに特別なレベルで調節する。加えて、健康体と疾患でのO-結合型グリコシル化の変化は重要で、ヒトの医学におけるさらなる発展にも関連する。
  • Susumu Goto
    2000 年 12 巻 63 号 p. 51-58
    発行日: 2000/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    DBGET/LinkDB は京都大学化学研究所と東京大学ヒトゲノム解析センターが共同で開発している分子生物学データベース統合検索システムです。検索サーバーは京都大学化学研究所にあり、ゲノムネットを通して世界中からアクセスすることができます。また、ミラーサーバーが東京大学ヒトゲノム解析センターと北陸先端科学技術大学院大学にあります。DBGET/LinkDB では、GenBank やSWISS-PROTといったデータベースに対しキーワード検索できるだけでなく、データベース間のリンク情報だけを集めた LinkDB により、検索した結果からさらに関連する情報を引き出すことができます。DBGET/LinkDB はWWWを通してアクセスするのが最も手軽なので、ここではWWWを使ったアクセス方法や検索方法を説明することにします。
  • Kyoko Hotta
    2000 年 12 巻 63 号 p. 59-68
    発行日: 2000/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
  • Hiroaki Tateno
    2000 年 12 巻 63 号 p. 69-70
    発行日: 2000/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
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