Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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15 巻, 84 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • Shino Manabe, Yukishige Ito
    2003 年 15 巻 84 号 p. 181-196
    発行日: 2003/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    糖鎖修飾はタンパク質の翻訳後修飾のもっとも大切なかたちのひとつであり、タンパク質の高次構造を変化させることにより活性を調節する。タンパク質糖鎖修飾はN-結合型とO-結合型に分類されてきた。しかしながら最近、新規タンパク質修飾型としてさまざまなタンパク質にC-結合型糖鎖が見出されている。新規に見出されたC-マンノシルトリプトファンの合成に成功した。マンノースとトリプトファンはベンジル基で保護した1, 2-アンヒドロマンノースとリチオ化したインドールとの反応により、結合させた。官能基変換と脱保護反応を経てC-マンノシルトリプトファンを短工程、高収率で合成できた。また、その構造を含むペプチドや立体異性体の合成にも成功している。我々の合成を中心に他のグループによる合成、臨床への応用の可能性について述べる。
  • Yasuhiro Kajihara, Hajime Sato
    2003 年 15 巻 84 号 p. 197-220
    発行日: 2003/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    本レビューでは、NMRを用いた糖鎖の構造解析法として、糖鎖を構成する各糖残基の1Hシグナルの帰属、NOEの実験、およびパルスプログラムの構築法等について紹介する。
  • Hiroki Shimizu
    2003 年 15 巻 84 号 p. 221-233
    発行日: 2003/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    核磁気共鳴法 (NMR法) は化合物の構造解析手法としては最も強力な手段のひとつであるが、このNMRをタンパク質-糖鎖リガンドの接着構造研究に用いることは、その結合力の弱さなど故に難しいとされていた。しかしこの点はNMR活性な13Cにて構築された糖鎖リガンドを使って、3次元のNOESY-HSQCNMR測定することにより解決された。また、近年新しくタンパク質の構造解析手法として開発された液晶NMR法がこのタンパク質-糖鎖リガンドの接着構造研究分野に応用され、より高感度に考察することが可能となった。
  • Noriko Takahashi, Koichi Kato
    2003 年 15 巻 84 号 p. 235-251
    発行日: 2003/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    アスパラギン残基に結合している糖鎖 (N型糖鎖) の構造解析法として“2-D/3-D糖鎖マッピング法”を私達が提唱 (Anal. Biochem., 1988年, 1995年) して以来、約500種に及ぶ糖鎖構造がこの方法により明らかになりました。この蓄積されたデータを基にして2-D/3-D糖鎖マッピング法をより効果的に利用するために私達はウェブアプリケーション“GALAXY”(Glycoanalysis by the three axes of MS and chromatography) を開発しました。
    このアプリケーションは、2-D/3-D糖鎖マッピング法あるいは質量分析によって得られたデータにあてはまる構造の候補を蓄積されたデータから探し出すのを容易にします。また推定したPA糖鎖のマップ上の座標値を予想したり、PA糖鎖にグリコシダーゼ処理を施した場合におけるマップ上の座標値の移動をグラフィカルに追跡することも可能です。
  • 谷本 敏子, 亀井 加恵子
    2003 年 15 巻 84 号 p. 253
    発行日: 2003/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
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