森林利用学会誌
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21 巻, 2 号
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論文
  • 岡 勝, 井上 源基, 小林 洋司
    原稿種別: 本文
    2006 年 21 巻 2 号 p. 115-124
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    間伐作業を対象に,9タイプの集材機械(16機種,337事例)を取り上げ,代表的な作業条件における集材機械の適用性を検討した。また,わが国で代表的と考えられる34タイプの伐出システムをモデル化し,集材機械の適用性とシステム特性に関する9つの要因を用いてパターン分類を行った。集材機械は,地形傾斜15〜20度を境に車両系機械と架線系機械に大まかに区分された。また,現場への到達が困難な箇所では,スパン長1000m以上の集材機が用いられ,タワーヤーダなど機動性の高い機械は150m以下の短距離集材に使用されていることが確認された。これらの適応実績とシステム要因をもとに数量化3類によりパターン分析を行った結果,伐出システムは5つのグループに分類された。システムの分布から,集材性を表す第1軸,到達性を表す第2軸が推察された。また,45度補助線を境に架線系システムと車両系システムが対称的に分布し,原点(-2.5,-2.5)に近いグループは工程数が少ない短幹集材システム,最も遠いグループは主索式集材機による全木・全幹集材システムであったことから,この補助線は機動性を表す第3の軸であることが示唆された。これらの座標軸,補助線,同心円の組み合わせにより,グループの大まかな位置付けと区分が可能と考えられる。
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