幅員3.0〜3.5mの作業路を高密度に作設し,チェーンソーによる伐倒,0.45m^3クラスのプロセッサによる造材,最大積載量5tクラスのフォワーダによる集材という伐採搬出作業システムを対象として,時間観測,作業分析を行い,適する作業条件を検討した。その結果,木寄せ作業が不要となるように高密度に作業路を作設すること,対象面積を2〜5ha程度にすることが労働生産性の向上,伐採搬出経費の低減に効果的であることが明らかとなった。また,作業システムの改善を検討したところ,フォワーダの走行速度の上昇および積み込み,おろし作業時間の短縮,作業路上での集材へのトラックの導入,プロセッサの枝条廃棄・整理時間の短縮が有効であると考えられ,作業時間短縮のための各作業の見直し,オペレータの習熟度向上の重要性が示唆された。
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