森林利用学会誌
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19 巻, 3 号
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論文
  • 山田 健, 遠藤 利明, 佐々木 達也
    原稿種別: 本文
    2004 年 19 巻 3 号 p. 197-203
    発行日: 2004/12/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    植付け作業機械化の一環として,植付け前に地拵えを行う作業機の開発を試みているが,その前段階として本研究では各種地拵え方法の特性を調べた。皆伐跡地に設定した試験地において,車両系機械を用いてパッチ状にマウンディング,耕転を行い,マウンド,ピット,耕耘区および無処理区の4種類の処理面について土壌密度,含水率の推移,植栽したヒノキコンテナ苗の活着率,1年後の処理面内における植生の被度を調査した。土壌密度が低い順に耕耘区<無処理区≒マウンド<ピット,土壌水分が高い順にピット>無処理区>耕耘区>マウンド,植栽木の活着率が高い順にピット>耕耘区≒無処理区>マウンド,植生被度の小さい順に耕耘区<ピット≒マウンド≒無処理区となった。土壌密度,植生回復の抑制については耕耘区が最も更新に適していると考えられたが,試験地が乾燥立地であったため土壌水分が主要な淘汰要因となり,ピットにおいて最も植栽木の活着率が高かった。
  • 中澤 昌彦, 松本 武, 山田 容三
    原稿種別: 本文
    2004 年 19 巻 3 号 p. 205-216
    発行日: 2004/12/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    愛知県北設楽郡設楽町と同郡東栄町において,両町森林組合が1991年から2000年に受託実施した植栽,枝打,下刈,除伐,間伐の5作業と公道,林道,作業道を対象に,森林整備と基盤整備の実施状況の関係を時系列的,空間的に解析した。森林施業の実施量は両町ともに10年間で約50%に減少し,両町森林整備計画の必要量に対する達成率は50%以下であった。施業地と森林全域の平均到達距離は10年間の平均でそれぞれ,設楽町では156mと211m,東栄町では164mと216mであり,設楽町で55m,東栄町で52mの差があった。施業地と森林全域の平均傾斜は数%の差しかなかった。森林整備の実態に即した目標路網密度を算出した結果,設楽町では8.1m/ha,東栄町では7.1m/haの道路の新規開設が必要となった。次に森林整備と基盤整備を効率良く進めていくために小班単位で森林の整備状況を把握した。森林資源構成,森林整備,基盤整備を評価因子としてクラスター分析を実行した結果,森林整備や基盤整備の状況によって両町とも4つのカテゴリーに区分され,さらに判別分析を用いることで整備過程を時系列的に把握した。
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