目的 織物の光沢を検註する口的で, 半球状拡散光源による光束, 平行光束を試料面に照射し, 輝度分布曲線を求め, その結果について検討を行なった.とくに, 光沢の見え始めのメカニズムについて検討した.
成果1) 半球状拡散光源による光東を照射すると, 光沢面でも, 無光沢面でも, その輝度分布はほぼ一様となる.
2) 長面が平滑な試料の場合, 正反射光IS, 拡散反射光IDの比, すなわちIS/ID=1のとき, 光沢を感じ始めるにとが認められた.
3) 炎面に凹凸を有する織物では, IS/ID<1で光沢を感じ始める.これは, 正反射によって生ずる輝点が面全体でなく部分的に生ずるため面積が小さいということによって輝度が高まることによる.
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