目的 前報のモデル実験で得られた結果が, 実際の加工時においても成立することを検証するため, 糸が常に空気噴流にさらされるインターレーサを製作し, インターレース糸の生成を試みる.これらのインターレーサの特性を, 従来のインタ-レーサと比較することにより明らかにする.又, 糸道管内の糸の運動を光ファイバセンサで測定し, 生成過程との関連について考察する.成果 (1) インターレーサ内においても, 空気噴流の連続的な作用下で, 間欠的に交絡部, 開繊部ぶ生成される.(2) 本研究で試作したインタ-レーサは, 同じ空気噴射ノズル断面積を持つ従来のインターレーサと比較して, 空気圧の大きい領域では交絡数は多いが, 空気圧の低い領域では, 空気力が分散されるため交絡数は非常に少ない.(3) インターレース糸の生成は, 糸の運動とは無関係である.
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