繊維機械学会誌

インターレース加工に関する研究

(第1報) 空気圧, 空気流量, 糸速およびフィード率が交絡数に及ぼす影響ならびにインターレース糸の生成範囲

家元良幸, 蝶野成臣, 澤嵜吉太夫

1986 年 39 巻 7 号 p. T107-T114
発行日: 1986/07/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.39.7_T107

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

目的インターレース加工の基礎実験として, 空気圧, 空気流量, 糸速およびフィード率が交絡数に及ぼす影響について調べる.さらに, インターレース糸の生成範囲とこれらパラメータの関係を明らかにする.成果 (1) 空気圧の増加とともに交絡数は増加し, 本実験では空気圧が4.5kg/cm2で最大となる.それ以上空気圧を増加した場合, 交絡数は急激に減少する.(2) 空気流量が交絡数に及ぼす影響は, 空気圧の影響とほぼ同じである.(3) 糸速が増加するに従い, 交絡数は単調に減少する.(4) フィード率の変化に対して, 交絡数は最大値を有する変化を示す.ただし最大となる場合のフィード率の値は, 実論条件によって異なる.(5) インターレース糸の生成範囲は, 糸速の増加とともに狭くなる.又, 糸速一定の場合, 交絡数が最大となる空気圧ヒフィード率がただ一組存在する.

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (2855K)
インターレース加工に関する研究

(第2報) 糸張力の変化および交絡数との関係

家元良幸, 蝶野成臣, 澤嵜吉太夫

1986 年 39 巻 7 号 p. T115-T120
発行日: 1986/07/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.39.7_T115

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

目的空気圧, 糸速, フィード率が加工時の糸張力に及ぼす影響について調べる.さらに, 交絡数と糸張力との関係について明らかにする.成果 (1) 空気圧の増加とともにインターレーサ前の糸張力は増加する.本実験では空気圧が4.5kg/cm2で糸張力は最大となり, その後減少する.減少の程度は糸速およびフィード率が小さいほど大きい.インターレーサ前後の糸張力比については, 本実験範囲内では変化は小さい.(2) フィード率が比較的小さい場合, 糸速の増加とともにインターレーサ前の糸張力は減少するが, フィード率が大きい場合にはほとんど変化しない.糸張力比は糸速の増加とともに増加する.(3) フィード率が増加した場合, インターレーサ前の糸張力は単調に減少する.一方, 糸張力比は増加する傾向を示す.(4) 交絡数とインターレーサ前の糸張力を比較した結果, 空気圧と糸速の変化に対しては両者はほぼ同じ傾向を示す.一方, フィード率については, 交絡数は最大値を有する変化をするのに対し糸張力は単調に減少し, 両者に共通点はみられない.

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (598K)
衣服材料の水分と熱の移動特性

(第7報) 湿潤状態における布の衣服内気候

土田和義, 安達淳美, 原田隆司

1986 年 39 巻 7 号 p. P247-P252
発行日: 1986/07/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.39.7_P247

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

There is a close relation between wear sensations and water content of fabrics. The microclimate within clothing of wet fabrics has been examined on the simulator. The results are summarized as follows :
(1) The relative humidity within clothing of knitted fabrics of cotton, wool, polyester and acrylic fibers containing water shows similar tendency. The initial relative humidity within clothing are high level.
(2) The relative humidity within clothing falls so early as a small quantity of water content.
(3) The relative humidity within clothing reaches the staturated state so early when the environmental temperature is high.
(4) The relative humidity within clothing of the hydrophilic fiberes falls so early. This can be explained well by the critical moisture content of drying properties.

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (753K)
寝床内気候に関する研究動向と新しい評価法の試み

土田和義, 原田隆司

1986 年 39 巻 7 号 p. P253-P259
発行日: 1986/07/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.39.7_P253

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (937K)
ジオテキスタイル

繊維製品の土木分野への応用

永野豊

1986 年 39 巻 7 号 p. P260-P265
発行日: 1986/07/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.39.7_P260

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (898K)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）