目的 4種類の均圧ロールを先に筆者らが導入した基礎方程式を用いて解析し, 設計指針を明らかにするとともに, 他に2種類の均圧ロールをも加え, 均圧効果の比較, 検討を行なう.
成果 (1) 均圧ロールの芯および軸の設計は, 被覆層の選定と独立に行なえる.
(2) 均圧効果にかかわるパラメータの決定を正確に行なわなければ, 均圧効果の著しい劣下を招く.
(3) 荷重均斉率を評価の規範にとり, 均圧ロールの優劣を比較すると, 以下の順になる.
1.クラウン付ロール
2.浮遊ロール
3.中間2点支持ロール
4.中央支持均圧ロール
5.モーメント補償ロール
6.組合せ均圧ロール
(4) いかなる組合せの被覆ロールにおいても, 一様な荷重分布を与える被覆層の厚さ分布が存在する.またロール芯にクラウンを付ける方法によっても, 一様な荷重分布が得られる.
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