アクリライト製の張間3スパン,桁行1スパン,7層の架構体の模型(縮尺1/40)を使用し,同様,アクリライト製の筋違を,架構体に,対称,非対称に,更に分散的に,連続的に,配置する事により,架構体の周期が,どのように変るかを実験的に調査し,かつ,先に行われて来た静的な実験結果との比較をこころみた。まず,架構体の最上層より,糸を水平に,約5kgの重さにて,引張せしめ,急に糸を切断する事により,架構体に振動を起させた。測定には,DM-6Hストレインメーターを用い,8チャンネル,ペン書きオシログラフに,架構体の柱部分(7層,5層の柱頭,1層の柱脚)6箇所に貼付した,ゲージからの歪の変化を記録せしめ,その周期を読み,その配置形式の固有周期とした。実験した配置形式は,対称配置タイプ-60,非対称連続性タイプ-62,非対称分散牲タイプ-84,の計206となっている。
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