天頂の輝度がB_zで高度θの部分の輝度B_θがB_θ=B_z(1+2sin θ)/3で与えられるような完全拡散性の天空の高度θ_1〜θ_2部分による水平面照度E(θ_1-θ_2)は次式のようである。[numerical formula](2)において,θ_1=0,θ_2=π/2として全天空による水平面照度は14(πB_z/18)であり,この値で式(2)を割って得られる結果は,今考えている場合の立体角投射率に相当する数値を考える。したがって,θ_0=0,θ_1,θ_2……θ_n=π/2のθ_1θ_2……を適当に選んで,天球をn個の水平な球帯に分割し,それぞれによる上述の立体角投射率が等しくなるようにすることが出来れば,これらの球帯をさらに等間隔の方位円によってそれぞれm偶に細分してm×m個の区劃が天球面上に得られる。これらの小区劃はどれも観測点に等しい立体角投射率を与え,その値は100/mm%である筈である。このような区劃線を適当な方法で二次元化し,その上に光源面(輝度分布が式(1)にしたがう)を書き重ねて,光源の輪廓線内の区劃数を算えることにより,一般形をもつ光源に対して,ここでいう立体角投射率を求めることが出来る。
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