日本胸部疾患学会雑誌
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23 巻, 11 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 宮本 昭正
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1241-1242
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
  • 市谷 迪雄
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1243-1244
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
  • 北谷 文彦
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1245-1246
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
  • 佐々木 孝夫, 梅田 博道
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1247-1271
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
  • 諏訪 邦夫, 草川 実
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1272-1300
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
  • 月岡 一治
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1301-1307
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    気管支喘息 (以下喘息) の治療にβ2刺激剤と theophylline を併用したときの気管支拡張効果を検討するために, 9人の慢性喘息患者 (平均41.4歳) にクロスオーバー方式で procaterol 50μgの内服 (procaterol 群), aminophylline 200mgの内服 (aminophylline 群), procaterol 50μgと aminophylline 200mgの内服 (combination 群) を行い, 6時間後まで呼吸機能, 血圧, 脈拍, plasma cyclic-AMP, 血清 theophylline 濃度を測定した. 3群のいずれも呼吸機能は有意に改善した. combination 群ではV50は2,4時間後に相乗的に増加したが, その他の呼吸機能のパラメーターは相加的な増加にとどまった. plasma cyclic-AMP は pmcateml 群と combination 群で2時間後をピークに有意に上昇したが, aminophylline 群では明らかな上昇はみられなかった. 3群とも副作用はみられず, procaterol と aminophylline の併用内服は中等症および重症喘息の治療に有用であると考えられた.
  • 今泉 宗久, 秋山 清次, 平井 好三, 阿部 稔雄, 近藤 達平, 灰本 元, 名倉 宏
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1308-1315
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    肺硬化性血管腫3例を報告し, 臨床的に自験例を含む155例の文献的考察を加え, 腫瘍発生母地につき病理組織学的および免疫組織化学的に検討し, 次の結論が得られた. (1) 臨床的には中年の女性に多く, 自覚症状が乏しく, 胸部X線写真上円形ないし楕円形の腫瘤影で, 右肺 (とくに右下葉) に多くみられた. (2) 術前診断は腫瘍が大きければ気管支動脈, 肺血管造影, 胸部CTなどが助けとなるが, 腫瘍が小さい場合は肺癌との鑑別が困難であり, 術中組織診が有用である. (3) 術式は肺部分切除術または葉切除術であり, 予後良好で, 肺良性腫瘍と考えられる. (4) 病理組織学的には腫瘍の主体である充実性部分は腫瘍性性格を有するので, 術後に定期的な観察が必要である. また免疫組織化学的には腫瘍の主体をなす充実性部分は Secretory component および Factor-VIII 染色が陰性であり, その発生母地に関してさらに今後の検討が待たれる.
  • 坂田 一美
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1316-1327
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    新鮮自己人工血栓を細切して, ウサギ28羽の耳静脈へ1回注入した肺微小塞栓症において, 2日~3ヵ月後の肺血栓器質化と肺小動脈壁修復過程を検索した. 塞栓血栓の器質化は2日後より始まり, 5~8日後には血栓は平滑筋細胞と新生毛細血管より成る肉芽組織で置換され, 一部には泡沫細胞集団やカルシウム沈着および異物型巨細胞も認められた. 2週後, カルシウムの沈着した血栓の表面に, 平滑筋細胞増殖に伴って膠原線維および弾性線維増生が起こり, 1ヵ月以後では, 血管壁に限局性の線維性斑を形成し, 動脈硬化の像を呈するが, 叢状病変はみられない. また血栓が存在しない小動脈には, 白血球集積に基づく血管炎に続いてリンパ球浸潤が起こり, 線維増生も認められる. 実験的肺血栓塞栓症における血栓の器質化, および血栓塞栓後の肺動脈硬化症の形態発生を考察し, 中膜平滑筋細胞の関与が大きいと結論した.
  • 椙田 隆, 沢田 晶夫, 栗山 喬之, 山岸 文雄, 河内 文雄, 内藤 隆, 角坂 育英, 岡田 修, 渡辺 昌平, 小形 岳三郎
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1328-1336
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    Monocrotaline (M) 投与によるラット肺高血圧症は, 初期にみられる肺血管障害に続いて生ずるといわれている. この初期に障害をうける血管床を制限させることによって, 実験後期に発生する肺高血圧を抑制し得るか否かを知る目的で, 一側肺に気胸により虚脱肺を作成したラットにM投与実験を行った. S-D系ラット45匹をM30mg/kg1回投与したM群, M投与1日前より投与後4日迄左肺の虚脱を継続させたP+M群, および虚脱のみのP群に分けた. 3週後右室圧と心肺の形態学的検索を行った. 右室収縮期圧: M群89±6mmHg, P+M群42±13mmHg. 右室重量比 (RV/LV+S); M群0.66±0.06, P+M群0.40±0.11, 肺小動脈中膜肥厚度; 右肺, M群22.6±2.3%, P+M群13.9±2.9%, 左肺, M群21.8±1.7%, P+M群14.9±3.1%, でP+M群がM群に比して有意に低値を示した (P<0.001). 以上M肺高血圧症の発症には, 初期に障害をうける肺血管床の範囲が, 続いて発生する肺高血圧に重要な因子であることが認められた.
  • 和頴 房代, 上塚 奈保子, 木下 美登里, 渡辺 晴雄, 北村 諭
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1337-1342
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    麻酔成犬24頭を用い, 各種血管作動性物質を左心室内と右心室内に注入し, 全身血圧と股動脈血流量を指標として, 肺における不活性化率について検討した. epinephrine と isoproterenol のそれは非常に低率であり, 濃度による不活性化率の変動がないところから, これらの薬剤は肺で不活性化されない可能性が示唆された. acetylcholine, serotonin, PGE2, PGF, LTC4, LTD4 の不活性化率は非常に高く, それらの濃度の増加とともに不活性化率は漸減した. histamine は軽度ながら肺で不活性化され, その濃度の増加とともに不活性化率は漸減した. 以上の実験成績より, epinephrine と isoproterenol は肺で代謝されず, PGE2, PGF, LTC4, LTD4は肺で高率に代謝され, acetylcholine, serotonin もほぼ同様であり, 一方 histamine の代謝率は低かった.
  • カレッド レシャード, 鈴木 清, 乾 健二, 高橋 豊, 梅宮 正志, 中野 豊, 坂本 益雄, 竹内 吉喜, 島田 恒治
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1343-1350
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    健常者132名, 原発性肺癌96例, 転移性肺腫瘍17例, そして非腫瘍性呼吸器疾患724例においてCEA, Ferritin, β2MG, TPA, IAPやシアル酸を測定検討した. 健常者において Ferritin とIAPを除いては, 性別による有意差はなく, 喫煙によってCEAおよびIAPが左右され, 特に喫煙が進むにつれてCEAのみが高値を示した. 原発性肺癌におけるそれぞれのマーカーの陽性率は, 57.8%, 36.6%, 27.8%, 55.1%, 66.1%, 77.0%で, 腺癌および小細胞癌のそれはより高値を示し, またCEA, Ferritin やTPAが臨床病期に正の相関を呈した. 一方, CEAおよびTPAによって治療劾果判定や予後の推定が可能であった. 非腫瘍性呼吸器疾患ではそれぞれのマーカーが, 11.7%, 19.6%, 12.8%, 19.7%, 77.0%, 75.8%の陽性率を示し, IAPとシアル酸は腫瘍によってのみではなく, 炎症によっても高値を示し, CRPやESRと正の相関を呈した. 他方, 腫瘍マーカーの陽性率は, 慢性非腫瘍性疾患において高く, 喫煙者とともに high risk group として慎重な観察を要するものと思われた.
  • 小谷 演俊, 西杜 俊夫, 森井 外吉, 泉 春暁, 田中 一穂
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1351-1356
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    12年間石綿工場勤務歴をもつ49歳男で, 左背部痛で入院し, 呼吸困難が進み左胸膜肺摘出術を受けたが, 術後3週間で呼吸不全で死亡した. 剖検で, 肺にアスベスト小体や巣状線維化を認めたが, 腫瘍病変は全身いづれにもみいだしえなかった. 手術標本では胸膜がびまん性に肥厚して中皮腫を疑わせるが, 連続性肺内微小腫瘍をみるので肺腺癌との鑑別を要した. 腫瘍細胞は, 好酸性胞体と明るい核をもつ立方形細胞で腺管乳頭状増生像を示して肉腫様配列はみいだしえない. 電顕下に, 胞体内 filaments, desmosome と共に特徴的な細長い微絨毛をみいだす. 組織化学的には, 若干の腫瘍細胞胞体内およびその近傍間質はコロイド鉄染色で青染するが, 胞体周辺部と間質のものは, hyaluronidase 処理で減少する. PAS染色でかなり腫瘍細胞内に陽性顆粒を認めるが, diastase 消化後陰性化する. PAP法による Keratin 陽性と, CEA陰性所見を若干の腫瘍細胞にみる. 以上より中皮腫と診断した.
  • 鈴木 幹三, 山本 和英, 岸本 明比古, 早川 富博, 山本 俊幸
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1357-1361
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    セフチゾキシム (以下CZX) による薬剤誘起性肺炎の1例を報告した. 症例は79歳, 男性. 肺炎に対しCZX治療12日目より弛張熱が出現, 胸部X線写真で新たに右上野にスリガラス様陰影を認め, アミカシン (以下AMK) を併用したが軽快せず, 胸部X線所見が消長したため薬剤誘起性肺炎を疑い, 両薬剤を中止したところ下熱, 胸部X線所見も軽快した. リンパ球刺激試験 (以下LST) はCZXに対し陽性を示した. 以上の臨床経過およびLSTがCZXに陽性を示したことより, CZXによる薬剤起性肺炎と診断した. CZXによる薬剤誘起性肺炎の最初の報告例と思われる.
  • 岡崎 望, 山本 宏司, 阿部 庄作, 長谷川 淳, 川上 義和, 竹田 治土, 武岡 哲良, 橋本 正人
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1362-1368
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    症例は, 62歳女性. 多血症, 胸部異常陰影精査を主訴とし当科入院した. 多血症, チアノーゼ, 及び右中下肺野の腫瘤陰影, 右上前縦隔腫瘤陰影を指摘された. 32歳, 肺結核, 52歳, 左乳癌の既往があった. 入院時諸検査で, 著明な低酸素血症, 多血症, 高Ca血症, 甲状腺腫を認め, 右下, 背部に軽度の血管性雑音 (Levine II度) を聴取した. 胸部レ線, CTスキャン, 肺血流シンチ, シャント率 (30%) などから, 肺動静脈瘻を疑い, 肺動脈造影から右A6, V6を中心とした多発性肺動静脈瘻と診断し右下葉剔出術施行した. 一方, 右上前縦隔腫瘤は胸腔内甲状腺腫と考えられた. 同時に, 右上前縦隔腫瘤剔出及び, 甲状腺亜全剔施行し, 各々副甲状腺々腫, 腺腫性甲状腺腫と判明, 副甲状腺, 甲状腺に腺腫組織を認め, 多発性内分泌腺腫症と診断した.
  • 沼尾 利郎, 湯川 龍雄, 山田 吾郎, 本島 新司, 池森 享介, 牧野 荘平
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1369-1375
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    Swyer-James-MacLeod 症候群は, 狭義の unilateral hyperlucent lung すなわち, 1側肺または肺葉の透過性亢進をきたす疾患であり, 欧米ではこれまでに200例以上, 本邦でも約50例の報告がある. 今回我々は, 長期間, 気管支喘息として治療されてきた本症を経験した. 症例は54歳の男性で, 呼吸困難, 発熱, 喀痰があり, 胸部X線上, 右上中肺野の透過性亢進を示した. 肺シンチグラムでは換気・血流ともに右肺で減少し, 肺動脈造影では右肺動脈の狭小化を示し, 本症と診断した. 本例に選択的肺胞気管支造影を施行し, 小葉中心性肺気腫及び支拡張像を認めた. イソプロテレノール吸入試験では可逆性の気道閉塞の存在も示唆され, 気管支喘息の鑑別疾患の1つとして, 本症を考慮する必要があると思われた. また本邦での文献的考察を加えて検討した.
  • 向井 幹夫, 橋本 明栄, 西谷 晃二, 日和田 邦男, 国府 達郎, 植田 規史, 松崎 圭輔, 吉田 良一
    1985 年 23 巻 11 号 p. 1376-1380
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    17歳の男子高校生. 発熱を主訴に近医を受診し, 胸部X線写真で悪性腫瘍の肺転移を思わせる直径1~2cm大の多数の結節性陰影を指摘され, 精査目的で入院した. しかし, 本症例に悪性腫瘍は見い出されず, 開胸肺生検による組織所見と臨床所見から, いわゆる benign lymphocytic angitis and granulomatosis (BLAG) と診断した. 無投薬で経過を観察していたが, 肺野の異常陰影は発症後約7ヵ月で完全に消失し, 18ヵ月後の現在患者は健常である.
  • 1985 年 23 巻 11 号 p. 1381-1393
    発行日: 1985/11/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
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