農業生産技術管理学会誌
Online ISSN : 2424-2403
Print ISSN : 1341-0156
12 巻, 1 号
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  • 金 英美, 大森 けんいち, 谷口 憲治
    原稿種別: 本文
    2005 年 12 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 2005/05/15
    公開日: 2019/04/15
    ジャーナル フリー
    In this study, the purchase behavior for beef is analyized with the subject of the Japanese and Korean insured by using AHP in order to advocate consumer behavior on purchasing food. The result is as follow. The priority of decision making on purchasing beef was "Safety", "Freshness", "Selling Unit", "Atmosphere/cleaness of store", "Taste", "Kinds being suitable for Cooking", "the place of origin" and "Price" in order in case of the Japanese insured. However, it was "Safety", "Freshness", "Taste", "Atmosphere/cleaness of store", "Price", "Kinds being suitable for Cooking", "Selling Unit/Amount", "the place of origin" in order in case of the Korean insured. This result that the Japanese insured considered "Safty" more than the others comparing with the Korean insured was because they directly experienced BSEC (Bovine Spongiform Encephalopathy Crisis). In addition, there was no difference between the Japanese/Korean insured in preference order of the substitution;"nationwide branded beef", "local branded beef", "brandless domestic beef", "brandless imported beef". There was three clusters extracted in each Japanese and Korean insured from Cluster Analysis. Among them, JCL 1 and KCL 1 was shown to emphase "Safety" and "Freshness" respectively.
  • 孫 宇梅, 伊藤 道秋
    原稿種別: 本文
    2005 年 12 巻 1 号 p. 11-16
    発行日: 2005/05/15
    公開日: 2019/04/15
    ジャーナル フリー
    作物栽培にとって最適な耕うん法を明らかにする目的で, プラウ耕後ロータリで整地したPT区, ロータリで耕うん整地したRT区, ディスクハローで耕うん整地したDT区, 不耕起NT区を含む4種の耕うん法に対して, ダイズ, トウモロコシ, ニンジン, キャベツを栽培し, 出芽率, 活着率, 生育, 雑草, 収量などに与える影響を調べ, 以下の結果を得た.1)ダイズとトウモロコシおよびニンジンの出芽率は処理区間に有意差がなかった.キャベツの活着率は全処理区で100%となった.4種類の耕うん法に対して, キャベツの活着率および他の3種類の作物の出芽率には問題はないと判断される.2)ダイズ, トウモロコシおよびキャベツの生育において処理区間に有意差がなく, これらの作物生育にとって4種類の耕うん法は適用可能な耕うん法と判断された.ニンジンは播種後42日でDT区とNT区の生育に遅れが見られ, 処理区間に有意差が認められたことから, ニンジンの生育にとってこれらの耕うん法は適用できないと判断された.3)ダイズとトウモロコシの生育途中の雑草量(乾物重)を比較すると, NT区とDT区で多く, 処理区間に有意差が認められた.ニンジンとキャベツでの雑草量には処理区間に有意差がなかった, 特に定植栽培となるキャベツは生育が速く, 葉の位置が低く, また大きいため土壌表面の被覆率が高く, 不耕起条件においても雑草の抑制効果に対して有利な作物と言える.4)ダイズとトウモロコシおよびキャベツの収量は処理区間に有意差がなく, 4種類の耕うん法に対して栽培可能な作物と判断された.ニンジンはDT区とNT区の収量も低く, 裂根と岐根になるなど異変率が高かった.ディスクハローによる簡易耕うん法と不耕起条件での栽培は適切ではないと判断された.
  • アリ ムハマド セイエド, 中野 浩平, 前澤 重禮
    原稿種別: 本文
    2005 年 12 巻 1 号 p. 17-22
    発行日: 2005/05/15
    公開日: 2019/04/15
    ジャーナル フリー
    周辺酸素濃度の減少速度がブロッコリの呼吸速度に及ぼす影響を調べるため、1.0, 0.5, 0.25%/hの酸素濃度減少速度における呼吸速度を10℃で調べた。0.25%/hの減少速度における呼吸速度は、1.0および0.5%/hにおけるよりも効果的に呼吸速度を抑制した。周辺環境からブロッコリ細胞内への酸素移動量が低速減少速度における呼吸抑制の原因の一つであるようだ。酸素濃度減少速度は呼吸商に影響を及ぼさなかった。以上の結果から、MAP内ガス環境の初期の非定常環境は定常状態の環境と同じように青果物の呼吸速度を決定する重要な因子であることが示唆された。
  • グエン クォク トアン, 中野 浩平, 前澤 重禮
    原稿種別: 本文
    2005 年 12 巻 1 号 p. 23-27
    発行日: 2005/05/15
    公開日: 2019/04/15
    ジャーナル フリー
    低酸素処理が温風処理したトマト果実の呼吸と追熟に及ぼす影響を検討した。温風処理中に低酸素環境を適用するとトマト果実の呼吸速度が抑制されたが, 軟化や異常な果皮色の進行が認められ, 正常に追熟しなかった。一方, 温風処理する前に低酸素環境に曝露する処理は, トマト果実の呼吸速度の抑制と追熟遅延に有効であることが明らかとなった。この組み合わせの処理は, トマト果実の収穫後の品質管理のための新しい技術となりうる。
  • ケングカリ パッチャリン, スミタマナ プラサトポーン, 藤目 幸擴
    原稿種別: 本文
    2005 年 12 巻 1 号 p. 29-36
    発行日: 2005/05/15
    公開日: 2019/04/15
    ジャーナル フリー
    タイで栽培されているキクから、ソマクローン9系統が選抜された。それらにおける変異の安定性と異なる場所(日本とタイ)での形態的発現への影響が調査された。開花時における花序径、舌状花数、花色、小花の型と開花時の茎長には、場所により差異が認められた。とくに、生理的変化を示す到花日数には顕著な差が認められた。両場所で栽培された時の花序径と舌状花数には、同様な変異が認められた。日本で栽培されたすべてのソマクローンの花序径は、タイで栽培されたものに比べて大きくなった。またタイと日本で栽培された時、幾つかのソマクローン系統には花色の変異が保持されていたが、その色の明暗に変異が認められた。日本で栽培されると、'Biarizte-B'の花色は暗紫色、'Yellow Biarizte-B'は濃い暗黄色、'Linker Pink-C'は鮮黄色であった。タイで栽培されたすべてのソマクローンの到花日数は、日本で栽培されたものに比べて短くなった。
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