サトウキビ生産体系の機械化が進む中,植付作業において,発芽や活着の良い高品質な切断苗の安定供給が求められてきている.本研究はサトウキビ切断苗の発芽率向上,芽や根の生育促進を目的として,電解機能水を苗の予措(水浸漬)に用いた場合の効果を検討した.浸漬時間3〜24時間,酸性電解水pH2.3〜2.4,アルカリ性電解水pH11.6〜11.8の条件で予措を行った結果,発芽率や地上部の初期生育促進効果はみられなかった.根の生育については酸性電解水3時間浸漬した苗で無予措や水24時間浸漬に比べ根量の増加が確認されたが,アルカリ性電解水浸漬では有意な差はみられなかった.
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