農業生産技術管理学会誌
Online ISSN : 2424-2403
Print ISSN : 1341-0156
16 巻, 4 号
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  • 田 野飛, 坂巻 祥孝, 櫛下町 鉦敏, 今給黎 征郎
    原稿種別: 本文
    2010 年 16 巻 4 号 p. 123-126
    発行日: 2010/03/31
    公開日: 2019/04/12
    ジャーナル フリー
    鹿児島県で育成されたキク品種'きゅらキッズ'上におけるマメハモグリバエ雌成虫がつけた摂食産卵痕数,産卵数,そして産下された卵数,ふ化幼虫数と蛹化数,そしてそれらの死亡率を無選択実験で調査し,'ジェニーオレンジ','セイチャイナ','AS01-57'の3品種およびインゲンマメの芽だし上での飼育の場合と比較した.キクの4品種間では,摂食産卵痕をつけた雌数,産卵した雌数,ふ化する卵を産卵した雌数に差が認められなかった.また,雌1頭あたりの摂食産卵痕数,産卵数,ふ化幼虫数にもキクの4品種間で差が認められなかった.しかし,'きゅらキッズ'上では,蛹化数が極端に他の品種より少なかった.潜葉痕の調査から,'きゅらキッズ'上のマメハモグリバエは1齢幼虫で死亡したことが示唆された.圃場試験で知られていた'きゅらキッズ'のマメハモグリバエに対する抵抗性は幼虫期の高い死亡率に基因することが明らかとなった.
  • 門脇 正行, 小林 伸雄, 伴 琢也
    原稿種別: 本文
    2010 年 16 巻 4 号 p. 127-130
    発行日: 2010/03/31
    公開日: 2019/04/12
    ジャーナル フリー
    選抜育種したハマダイコンの生育特性を明らかにするため,栽培品種である'耐病総太り'や'辛丸'と比較する実験を行った.ハマダイコンの地下部生育は'耐病総太り'と比較して遅いことが明らかとなった.また,12月収穫ではハマダイコンの全乾物重,地上部乾物重および地下部乾物率は'耐病総太り'と比較して有意に高く,地下部乾物重は有意に低い値を示した.その結果,T/R比はハマダイコンで有意に高くなった.ハマダイコンの個葉光合成速度は強光条件下で大きく,比葉重も高かったことから,ハマダイコンは他の栽培品種よりも強い光を利用して光合成を行うことが可能であり,ソース能力が高いことが示唆された.以上の結果から,ハマダイコンは高いソース能力と低いシンク能力を有し,乾物生産特性は他の栽培品種と大きく異なることが明らかとなった.
  • 小出 章二, 福士 祥代, 曹 薇, 八十川 大輔
    原稿種別: 本文
    2010 年 16 巻 4 号 p. 131-136
    発行日: 2010/03/31
    公開日: 2019/04/12
    ジャーナル フリー
    本研究ではA.oryzaeをモデルカビとし,その分生子をPotato Dextrose Agar(PDA)固形培地上に接種した後,種々の温度条件下で培養しコロニー径の経時変化を直線モデルで近似するとともに,その係数となる増殖速度と発芽完了時間の温度依存性について検討した.また,A.oryzaeを温度変化を伴う条件のもと培養したところ,コロニー径の予測値は測定値を良く表現出来た.
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