農業生産技術管理学会誌
Online ISSN : 2424-2403
Print ISSN : 1341-0156
21 巻, 3 号
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  • 山田 義裕, 垣渕 和正, 高附 亜矢子, 石田 豊, 何森 健, 田島 茂行, 秋光 和也, 大河内 武夫, 河西 史人
    原稿種別: 本文
    2014 年 21 巻 3 号 p. 75-81
    発行日: 2014/12/15
    公開日: 2019/04/11
    ジャーナル フリー
    希少糖D-tagatoseが促成栽培イチゴ(品種:'さちのか')の出蕾のタイミングと収量に与える影響を調べた.1mMもしくは5mMの濃度で,育苗期のみD-tagatoseを処理する育苗区と,定植後も継続して処理する継続区を設けた.育苗区では出蕾が促進される傾向があり,収穫が早まったため,総収量が増加する傾向が見られた.これに対し,1mMの継続区では出蕾が遅延する傾向が見られ,5mM継続区では出蕾が抑制された.これらのD-tagatoseの作用は短日の作用と類似していた.しかし,短日処理や暗黒処理と異なり,育苗期のみの施用では展葉速度の低下や葉柄長の短縮を伴わず,株の消耗や矮化を伴わずに花成誘導できる可能性が示された.
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