農業生産技術管理学会誌
Online ISSN : 2424-2403
Print ISSN : 1341-0156
5 巻, 2 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 山下 律也
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. ii-iii
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
  • エルバタウィ イブラヒム, 毛利 建太郎, 難波 和彦
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. 1-6
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    自然エネルギは密度が小さく,変動が大きいエネルギである。ここでは太陽エネルギを熱エネルギとして集熱し,蓄熱したエネルギを熱交換して温風を作り,夜間に育苗用ハウスに吹き込んで加熱し,種子の発芽及び苗の生長の促進効果を調べた。試作したシステムは積算日射量の約50%を熱エネルギとして蓄熱できた。また,熱交換して得られた温風で加温した育苗ハウスにおいて,カボチャ,ナス,トマトの種子の発芽及び苗の生長について実験し,ともに加温による促進効果が確かめられた。
  • 小池 安比古, 井上 知昭, 樋口 春三
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. 7-11
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    シクラメン直接定植栽培法の実用化のための栽培方法を検討するため,'スカーレット'を用い,ひも利用による底面給水(樋給水)の給水サイクル,被覆緩効性肥料の量,用土及び被覆緩効性肥料の種類と生育開花との関係について調査した.その結果,C型鋼への給水時間を6ないし12時間とし,6g程度の被覆緩効性肥料を与えれば高品質のものを栽培できることがわかった.また微量要素入りの被覆緩効性肥料を8g程度施すことにより,下水汚泥焼却灰土とピートモスを混合した用土でも従来の培養土を用いた場合と同程度の品質の鉢物が栽培できることが明らかになった.
  • 宮部 芳照, 岩崎 浩一, 柏木 純孝, 夏越 誠治
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. 13-17
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    茶摘採作業の負荷軽減を目的として,摘採機フレームを改造し,作業者の身体の向きが作業負荷にどのような影響を与えるかを検討した。今回は,それぞれ左右の腕撓骨筋,上腕二頭筋,僧帽筋の平均筋電位を測定して,肩,腕部に対する改造効果を調べた。その結果は以下のとおりである。1.左右腕撓骨筋の平均筋電位と身体の向きの関係は標準,改造型ともに,いずれの茶うね高さにおいても身体の向きに対する平均筋電位の変化はほとんどなかった。右腕部では標準型,茶うね高さ100cmの場合,平均筋電位が最も高く約0.07mVを示した。2.左上腕二頭筋は標準型,茶うね高さ100cmの場合,平均筋電位が最も高く,身体の向きが45°から90°に変化すると0.12mVから0.15mVに上昇した。その他の場合は,身体の向きの変化に関係なく約0.05mV前後を示した。右上腕二頭筋の平均筋電位は身体の向きに対する変化はほとんどなく,標準型,茶うね高さ100cmの場合が最も高く約0.05mVを示た。3.左右僧帽筋は茶うね高さ60cmにおいて標準型,改造型ともに平均筋電位は約0.05mV前後であり,身体の向きに対する変化は少なかった。茶うね高さ100cm,標準型の場合,身体の向きがO°から90°になると平均筋電位は上昇し,改造型は下降する傾向を示した。4.茶うね高さ60cmの場合の改造による平均筋電位の低減効果は,左右腕撓骨筋と左右上腕二頭筋で認められたが,左右僧帽筋では逆効果を示す場合があった。5.茶うね高さ100cmの場合の改造による平均筋電位の低減効果は,ほとんどの測定部位で認められた。特に,身体の向きが90°の場合に最も効果が大きく,左上腕二頭筋で約0.10mVの低減効果があった。
  • 宋 鎮祐, 笠原 浩三, 小林 一, 仙北谷 康
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. 19-24
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    本論文では、稲作複合経営計画を策定する際、目的関数や制約式の係数に、あいまいさをふまえたファジィ制約を導入し、一層現実的対応の効く計画法を検討した。それは、台形型のL-Rファジィ数で与えられたファジィ多目的線形計画法に対し、意志決定者による可能性の安全係数値を設定の上、クリスプな多目的線形計画問題として考察したものである。また、具体的に意志決定者が各目的関数や制約条件式に対するファジィ目標を設定することにより、ファジィ目標が反映された妥協解あるいは満足解か得られることを検討した。その結果、以下のことが明らかになった。1)意志決定者が、得られた解を考慮しながらファジィ目標を変更することにより、より実現可能な満足できる解を得ることが可能になる。2)また、意志決定者による大小関係の指標の選択と、可能性安全係数値の設定により、目的関数値が変化することが確認できた。ただし、各部門別の売上高、粗利益、労働時間の制約や資源制約量に台形型L-Rファジィ数を適用したが、台形を定める各要素数値については収穫情報などを十分検討し、その結果を反映させる必要がある。3)さらに、この解法を用いると、意志決定者は自らの意志をより多く反映させた制約条件式を取り扱うことができるため、意志決定者の個性的特徴も精細に計画に取り込むことができる。4)最後に、三角型のメンバシップ関数や、最小化問題に変換することも容易に可能であり、その上、通常のファジィ線形計画問題に適用することも可能であるなど、この手法の汎用性が見込まれ、その有効性への検討も含めて今後の課題としたい。
  • チン レイカイ, 田中 千秋
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. 25-29
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    木工用帯のこ盤による切削面特性を検討した結果,次のことがわかった。1)切削面形状は,F_Rの影響を強く受け,F_Rに対応する周期とF_R/2/,F_R/3に対応する周期がある。2)切削面に生ずる周期は,回転数を増大させると短くなり,送材速度を増大させると長くなる。3F_R/2,F_R/3に対応する周期特性は,樹種により異なり,F_R/2に対応する周期がF_R/3に対応する周期より顕著となる樹種と,F_R/3に対応する周期がF_R/2に対応する周期より顕著となる樹種がある。4)いわゆる洗濯板状切削面が生じると,切削面にはF_R/5程度の周期が新たに生じ,その周期は,回転数の増大により短くなる傾向が見られる。
  • 松島 秀昭, 佐竹 覚, 柴田 恒彦, 山下 律也
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. 31-36
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    想定する備蓄米の収穫後の処理技術は,温度・水分・米の性状などの総合化した技術を備蓄米に適用することになるが,最適値となると不明確な点も残されているので,細部は今後の解明を待つ必要がある。しかし,現状の技術で品質保持と低コストを想定した試案の要点は次のようである。1)クリーン白米または即炊米貯蔵方式をとる。2)水分は現在の規格より若干下げる。3)貯蔵コストの安い貯蔵庫で保管をする。4)流通前に調質して15%にする。5)品質劣化を招いた米は再精米することなどである。
  • 佐竹 覚, 福森 武, 柴田 恒彦, 宗貞 健, 山下 律也
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. 37-40
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    この研究は,小麦製粉システムの技術改善を目途とし,小麦粒の性状と精麦に伴う物性変化を製粉との関連で検討した。1)精麦製粉方式は,高い灰分を示す麦糠を除去する効果をもっているので,精麦歩留り90%前後を目標に行われている。2)この製粉前の精麦処理は,最終製品の灰分含量り選択に役立つばかりか,水分調節のための調質操作に役立ち,かつ,原麦の硬度から低減せしめる効果が高い。したがって,1)2)の結果から,精麦製粉方式は,製品小麦の灰分含有率を精麦度合いによって調節でき,かつ,小麦調質時間が短縮でき,製粉動力を削減できることから,既往の製粉方式に比べて高品質で低コストの製品が得られるようになるものと考えられる。
  • 圖師 一文, 松添 直隆
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. 41-47
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    かん水量制限がミニトマト果実のビタミンC,糖および有機酸含量に与える影響を春作と秋作について調べた。供試品種として'ミニキャロル','イエローキャロル'および'オレンジキャロル'を用いた。1.ビタミンC含量に与えるかん水量制限の影響は品種により異なった。春作では'ミニキャロル'および'オレンジキャロル'の乾燥区が対照区より有意に高かった。秋作では'ミニキャロル'を除く他の2品種ではかん水量制限による影響は認められなかった。2.トマトの果実内成分の主要な糖であるブドウ糖および果糖は,かん水量制限により増加したが,その要因は主に果実内水分の減少による影響が大きいと推察された。3.果実内の主要な有機酸であるクエン酸の含量は,春作の'イエローキャロル'を除いて,かん水量制限によって高くなった。かん水量制限による有機酸含量の増加は果実内の有機酸代謝への効果的な影響に起因しているとも推察された。4.糖酸比は,春・秋作の'ミニキャロル'および春作の'オレンジキャロル'においてかん水量制限により低くなったが,その他の品種のかん水量制限区では処理効果は認められなかった。
  • 姚 剣亭, 中尾 清治, 北村 豊
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. 49-53
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
    試作した4軸RCヘリコプクで農薬を散布する場合,均一に散布するためのノズルの位置を決定する方法を,次のようにして検討した。1.ロータを回転させた試作機をレール上で模擬飛行させ,ノズル管2772mmの間に19個のノズルを取り付け,各1個のノズルからでる薬剤の被覆面積率の分布形態を調査した。2.ロータ停止時の散布粒子の被覆面積率の分布形態を実験し,ダウンウオッシュによる影響を検討した。その結果,ロータを回転させると散布幅は1.3〜2.0倍に拡大されることがわかった。3.これらの分布形態をモデル化するために,M形の変形と仮定して各ノズルについての分布形態を求めるモデルを作成した。モデル変数は8個として,各モデル変数の近似式を作成した。4.この近似式を用い,ノズル9個を設置した場合について,均一な被覆面積率が得られる最適なノズル配置位置を試算することができた。
  • 伊藤 憲弘
    原稿種別: 本文
    1998 年 5 巻 2 号 p. 55-57
    発行日: 1998/10/01
    公開日: 2019/04/17
    ジャーナル フリー
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