本研究では, 面ベース表現に基づくフィーチャテンプレートの表現法と, これを用いた複合フィーチャ生成法およびフィーチャ切出しの方法を提案した.この結果,
(1) 商用システムで実現されている終端指定を, フィーチヤテンプレートにおける仮想面により, シンボル記述で簡潔に表現する.
(2) 仮想面同士の組合せの方を定めることで, パタンフィーチャや, リブ付きボスのような複合フィーチャ, および付加/除去の混在したフィーチャなどのように, 商用システムで行われている1回のスケッチ&スイープでは実現不可能な複合フィーチャを表現する.
(3) 既存立体から切り出した部分形状を切出し面の仮想面化により, フィーチャ境界面が伸縮自由な新規フィーチャへ変換する.ことが実現できた.本方法により, フィーチャをCADシステムに依存しないシンボル記述によるライブラリとして登録し, フィーチャをキーとした設計背景情報の蓄積・利用, フィーチャ名およびその構成面からの製品モデルの検索が可能となる.今後の課題は, フィーチャ寸法の拘束記述とその解法, およびパラメトリック処理とそれに付随するID問題である.また, 稜線特性によるフィーチャ認識とそのテンプレート化手法も検討している.
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