日本野生動物医学会誌
Online ISSN : 2185-744X
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21 巻 , 2 号
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原著論文
  • 宮部 真吾, 宮本 秋津, 横畑 泰志, 安田 雅俊
    2016 年 21 巻 2 号 p. 29-34
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2016/08/20
    ジャーナル フリー

    熊本県宇土半島で外来種駆除事業の一環として2010年10月に捕殺された55頭のクリハラリス(Callosciurus erythraeus) の消化管内寄生蠕虫相を調査した。4種の線虫のみが見出され,そのうち優占的な糞線虫類,Strongyloides callosciureus は陽性率が49.1%, 寄生虫体数が2.13±0.66であり,他の3種の線虫はBrevistriata callosciuri,Capillariidae gen. sp.,Rictularia cristataで,これらの陽性率は0.18-0.55%,虫体数は3以下であった。S. callosciureus の寄生虫体数の平均/分散比および負の2項分布様式におけるk値はそれぞれ0.089および0.283であり,集中分布を示しており,後者は雄宿主では0.387,雌宿主では0.278であった。この線虫種の寄生虫体数と宿主個体の特性(性,齢,体サイズ) の関係を一般化線形モデルを用いて調べたところ,雄の宿主が雌よりも多くの線虫を擁していた。これらの雌雄差は宿主の行動学的な差異によるものとみることができた。

研究短報
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