日本野生動物医学会誌
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3 巻 , 2 号
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原著
  • 新村 末雄, 大滝 清巳, 楠原 征治, 三浦 志津, 阿部 學
    1998 年 3 巻 2 号 p. 69-74
    発行日: 1998年
    公開日: 2018/05/05
    ジャーナル フリー
    1996年9月から1997年5月までに新潟県で捕殺されたニホンツキノワグマの雌8頭について, 卵胞内卵母細胞に含まれるタンパク質, 多糖類および脂質の組織化学的検出を行い, 卵母細胞の発育に伴う量的変化を調べた。卵母細胞の細胞質において, アクロレイン・シッフ染色陽性のタンパク質とPAS染色陽性のグリコゲン顆粒は, いずれの発育時期のものにも認められ, グリコゲン顆粒は卵胞の発育に伴って増加した。また, アルシアン青染色陽性の酸性多糖類, スダン好性脂質, ナイル青硫酸染色陽性の中性脂肪およびCiaccio法陽性の類脂質は, 原始卵胞の卵母細胞にはみられなかったが, 一次卵胞から胞状卵胞の卵母細胞に認められ, これら脂質の含量は卵胞の発育に伴って増加した。一方, 卵母細胞の透明帯は, 常にタンパク質, 中性多糖類および酸性多糖類を含んでいたが, 脂質を含んでいなかった。
  • 木本 有子, 浅川 満彦
    1998 年 3 巻 2 号 p. 75-77
    発行日: 1998年
    公開日: 2018/05/05
    ジャーナル フリー
    ペット用カメ類における寄生蠕虫の感染状況を知る目的で, 北海道江別市内で販売されていたカメ類11種23個体について検査をしたところ, マタマタChelus fimbriatus(宿主略号:Cf), ジベンロックナガクビガメChelodina siebenrocki(Cs), ホルスフィールドリクガメTestudo horsfieldi(Th)およびセオレガメ属のある種Kinixys sp.(K)から, 6種の線虫類, すなわちThaparia sp.(検出された宿主を略号で示す。以下同じ:Th), Mehdiella sp.(Th), tachygonetria sp.(Cs, Th), Labiduris sp.(K), Capillariidaeの属種不明線虫(Cf)および幼線虫(Cf), が検出された。他蠕虫類は検出されなかったが, ペット用カメ類における寄生虫感染状況の一端が明らかにされた。
研究短報
  • 牧田 登之, 郡山 尚紀, 難波 泰治, 大久保 淳, 遠藤 秀紀, 香川 一水
    1998 年 3 巻 2 号 p. 79-82
    発行日: 1998年
    公開日: 2018/05/05
    ジャーナル フリー
    推定20歳, 体重約300kgの雄のホッキョクグマが動物園で斃死したので, 葉状腎の解剖学的記録として左右の腎臓の表面と断面像を撮影した。表面から見える腎葉は左腎で57, 右腎で54であったが, 断面で見ると2つの腎葉を含んでいるものも数多く, なかには3つの腎葉を含んでいるものもあるので, これらを別々に数えなおすと左右の腎の各々が70〜80の腎葉から構成されている事になる。左腎はやや幅がせまく長細く右腎よりやや尾側にある。右腎は左腎より短く少し厚く尾端の方がやや丸みを帯びている。
  • 門平 睦代, B MUDENDA, G ARUMUGAM, CM MUBITA, D M'ULE, J LUNGU, B NAMA ...
    1998 年 3 巻 2 号 p. 83-85
    発行日: 1998年
    公開日: 2018/05/05
    ジャーナル フリー
    1995年7月, ザンビア国南ルアングア自然公園外の狩猟管理区において, 雄16頭と雌39頭の計55頭のカバより腸内容物を採取した。小腸と大腸内のグラム陽性菌の割合は41%(246/596)と29%(57/198)で, グラム陰性菌では59%(350/596)と71%(141/198)であった。また, 分離されたすべてのグラム陽性菌の内, 水生細菌の割合は, 小腸で43%(105/246), 大腸で28%(16/57), グラム陰性菌では, 各々が53%(185/359)と45%(63/141)であった。
  • 牧田 登之, Hery WIJAYANTO
    1998 年 3 巻 2 号 p. 87-90
    発行日: 1998年
    公開日: 2018/05/05
    ジャーナル フリー
    ジャワ島ジョクジャカルタで飼育されていた雄1頭と雌2頭のスローロリスの腸管の長さと, 盲腸および虫垂の形態を記録した。これまでに, 日本猿, 台湾猿, アカゲザル, ヒヒ, タマリン, ガラゴ, およびツパイでみたものに比較して, スローロリスは原猿でありながら明らかに盲腸と虫垂が良く発達していた。短管状の憩室に過ぎないツパイの盲腸と比較すると対照的であった。小腸の長さは約30〜50cm, 盲腸以外の大腸の長さは約18〜33cmで, 盲腸と虫垂の長さはそれぞれ約5cmと2〜4cmであった。
症例報告
資料
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