蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
47 巻, 4 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 47 巻 4 号 p. Cover1-
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 4 号 p. App1-
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 4 号 p. App2-
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 4 号 p. App3-
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 那須 義次
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 4 号 p. 209-214
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    ロンドンの自然史博物館に所蔵されているヒマラヤ産のHendecaneura axiotima(Meyrick)とされている標本を調査したところ,axiotimaとそれに近縁な1新種を認めた.本論文において,この新種を記載するとともに,両種の成虫・雌雄交尾器を図示し,さらに両種の区別点をまとめた.Hendecaneura himalayana Nasu,n.sp.開張:雄25-26mm,雌28mm.前翅の地色は黒褐色.前翅の内縁は幅広い波状のクリーム白色線を持ち,この線は前縁の翅頂にある三角形のクリーム白色紋とはつながらない.分布:ネパール,インド(シッキム).本種はaxiotimaと近縁であり,外部標徴も類似するが,1)雄の前額に隆起した鱗片を持だないこと,2)前知の内縁は幅広い法状線を持ち,この線は翅頂の三角紋とはつながらないこと,3)雄交尾器のtegumenは背側方に1対の小さな隆起状のlobesを持つこと,4)雌交尾器の第8節背板の前縁がくぼんでいること,5)apophysis anteriorisの基部は少ししか広からないこと,6)corpus bursaeが小さく,卵形であること,7)signaの大きさが異なることから区別できる.Hendecaneura axiotima(Meyrick)分布:中国(雲南省),台湾,ネパール,インド(シッキム)(後者の2地域からは新記録).Kuznetzov(1973)は中国(雲南省)産の2固体に基づいて,本種の雌雄交尾器を図示したが,それらの図のうち,雌交尾器の図はhimalayana n.sp.のものと酷似している.彼が検討した雌標本はhimalayana n.sp.である可能性が高い.
  • 川田 澄男
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 4 号 p. 215-222
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    As a result of the study on the feeding habit, it is revealed that the larvae of Ypthima argus feed on Bambusaceae, Pleioblastus chino, as well as other Gramineae plants and grew normally from egg to adult. Some information about the ecological interests of Y. argus are presented.
  • 佐藤 力夫
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 4 号 p. 223-236
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    本報では,大阪府立大学(1981,1983,1985,1987)と国立科学博物館(1987)が実施したタイ国鱗翅類調査によって得られた資料に基づいて,シャクガ科エダシャク亜科Boarmiini族に属する種を記録した.筆者は,既に第1報でHypomecis,Cleora,Alcisの3属を,第2報では従来Medasina属として扱われていた種を中心に12属を取り上げた.今回は新たに19属を対象とするとともに,Alcisの追加種1種を加え計35種の全データを記録した.新タクサは,次の通りである.新属.Telletrurona Sato(Type species:Telletrurona amnicosta Sato).新種,Xandrames xanthos Sato(Thailand,Vietnam),Abaciscus karsholti Sato(Thailand,Vietnam),Parectropis siamensis Sato(Thailand),Telletrurona amnicosta Sato(Thailand,Vietnam).なお,CulculaをBistonのシノニムとしたので,日本のキオビゴマダラエダシャクの学名はBiston panterinaria sychnospilas(Prout)となる.
  • 井上 寛
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 4 号 p. 237-242
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    カシミールからE.emikoaeとE.aspedabilis,パキスタンからE.emittensとE.subolivaceaという4新種を記載した.
  • 坂巻 祥孝
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 4 号 p. 243-265
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Monochroa属は全北区で約40種分布することが知られている.このうちの6種が日本に分布することが最近になって分かってきた.今回日本産の本属標本250個体以上を観察し,更にヨーロッパ産の各種標本と見比べた結果,本邦から2新種を含む11種を見いだすことが出来た.2新種M.kumatai,M.pallidaのうちの後者は,Sakamaki(1993)でPaltodora cytisellaと誤同定されたものであるが,Sattler(1992)の取り扱いに従い,PaltodoraをMonochroaのシノニムとして扱った結果,本新種はMonochroa属に含むべきものであると判断された.また,4既記載種M.pentameris,M.leptocrossa,M.hornigi,M.divisellaが本邦より新たに記録された.これらのうちM.pentamerisとM.leptocrossaは本研究にて新たにAristotelia属より移動したものである.[属の特徴]Monochroa属は,Argolamprotes,Eulamprotes,Daltopora属などに近縁とされている.本属の雄交尾器はこれらの近縁な他属に比べて属内で構造の変化が著しいが,以下の形質を兼ね備えることで他属から見分けることが可能である.Valvaは先端に向かって細まり,その内面には多くの長い刺毛を備える;harpeは多かれ少なかれ丸く,膨らむ;sacculusは指状に伸長する;aedeagusには多くの細かなcornutiを備える.また各種の同定にあたってはFigs 9,11に示すようにlabial palpusや触角の色彩パタンも有用である.[各種の特徴]Monochroa kumatai n.sp.(新種)(Figs 1,7-A,9-A,11)クマクシラホシキバガ(新称)外見上labial palpusが末端節先端以外すべて黒いことで日本産同属他種から容易に区別が可能.本種はヨーロッパ産のM.inflexella,M.lutulentellaおよびM.elongellaに類似するが,単眼が消失していることでM.lutulentellaとは見分けられ,雄ならば交尾器aedeagusのcornutiがM.inflexella(0.05mm)より短くM.elongella(0.015mm)より長いこと(本種では0.03mm),雌ならばsignum上の尖突起が頭部側の縁に並ぶことで見分けられる.寄主植物は不明.北海道と本州に分布し,成虫の出現期は7月中旬から8月中旬.Monochroa suffusella(Douglas,1850)(Figs 7-B,9-B,11)イグサキバガ(新称)前翅の基部から前知長の2/3の前縁上に黒褐色の斑紋が現れることで同属の他種から区別される.本種は旧北区全体に広く分布し,日本でも北海道と本州に分布する.寄主植物はカヤツリグサ科のワタスゲ属(Eriophorum)とスゲ属(Carex)が記録されているが,今回新たにイグサ科のイ(Juncus effusa var.decipiens)も寄主植物であることが分かった.幼虫は春に寄主植物の茎に潜っており,成虫は6月中旬から7月に見られる.Monochroa subcostipunctella Sakamaki,1996(Figs 7-C,9-C,11)ニセイグサキバガ(新称)前種に近縁と思われるが,基部から前知長の1/3のSc脈上に明瞭な黒い斑紋が現れることで前種とは容易に区別できる.北海道と本州に分布.寄主植物はイグサ属(Juncus sp.)で幼虫は前種と同様に春に茎の中から見つかるが,成虫の出現期は,7月の中旬から8月の初旬である.Monochroa divisella(Douglas,1850)(Figs 2,7-D,9-D,11)(日本新記録種)アヤメキバガ(新称)前翅地色のcosta側2/5が麦わら色でdorsum側3/5が茶褐色に明瞭に分かれているという点で他種からの区別は容易.ヨーロッパから日本まで旧北区に広く分布し,寄主植物はアヤメ属(Iris spp.).幼虫は前年秋に寄主植物の葉に潜り,球根またはその周辺で幼虫越冬.翌年春に蛹化し,成虫は室内飼育では5月下旬から6月中旬に羽化.Monochroa cleodora(Meyrick,1935)(Figs 7-E,9-E,11)ウスキマダラキバガ外部標徴では次種との区別は困難.雌交尾器のductus bursae内に薄くキチン化した筒状構造があること,signum上の尖突起が先端で4叉していることで同属他種との区別が可能である.寄主植物は不明.本州,四国,九州に分布.成虫は7月下旬から8月下旬まで出現.Monochroa cleodoroides Sakamaki,1994(Figs 7-F,9-F,11)ヒメキマダラキバガ(新称)外部標徴では前種との区別は困難.雌交尾器のcestumは長く伸長し,前種のような筒状構造は無い.Signum上の尖突起は先端で丸く途切れることで同属他種との区別が可能である.寄主植物は不明.本州,九州に分布.成虫は6月中旬から7月下旬まで出現.Monochroa japonica Sakamaki,1996(Figs 8-A,9-G,10,11)ミゾソバキバガ(新称)前述の2種に酷似するが,前翅の地色が前述2種では白色であるのに対し,麦わら色から褐色であることで判別は容易.北海道,本州,九州に分布.寄主植物はミゾソバ(Polygonum thunbergii).幼虫は前年秋に寄主植物の茎に潜り内部を食害した後,その場で幼虫越冬.晩春に蛹化し,成虫は6月下旬から8月初旬に出現.Monochroa hornigi(Staudinger,1883)(Figs 3-A,B,8-B,9-H,11)(日本新記録種)ホーニッヒチャマダラキバガ(新称)次種に酷似するがBruun(1957)の雌の交尾器の記述に拠れば第8腹節の腹面に次種のような極端なくぼみがないことで区別できる.ヨーロッパから日本まで旧北区全体に広く分布する.ヨーロッパでの寄主植物はPolygonun属(Polygonum spp.).北海道の札幌で7月初旬に1♂が採れている.Monochroa leptocrossa(Meyrick,1926),n.comb.(新結合)(Figs 3-C,D,8-C,9-I,11)ウスイロフサベリキバガ(新称)前種に酷似するが雌の交尾器の第8腹節の腹面に極端な三日月型のくぼみがあることで区別できる.分布はロシア(シベリア)と北海道.寄主植物は不明.北海道の幌加内町と積丹町で7月に1♀ずつ採集されている.Monochroa pallida n.sp.(新種)(Figs 4,5-A,8-D,9-J,11)マエチャキバガ本種は,Sakamaki(1993)でPaltodora cytisellaと誤同定されたものであるが,更に多くの標本を得て,ヨーロッパ産のM.cytisellaと比較したところ,単眼が痕跡的になっていること,labial palpusの第2節に毛髪状に発達した鱗片群がほとんどないこと,前翅の地色がより薄く前縁の中央部から翅頂部に向けて不明瞭ながら,暗褐色の帯が走ること,雄交尾器aedeagusのcornutiがM.cytisellaよりも少なく30程度であることなどから,新種であると判断された.寄主植物は不明.北海道と本州に分布し,成虫は7月中旬から8月下旬に出現する.Monochroa pentameris(Meyrick,1931),n.comb.(新結合)(Figs 6,8-F,9-L,11)イツボシマダラキバガ(新称)本種は前翅に4-6個の暗褐色の斑紋が現れ,外部標徴による判別は容易である.寄主植物は不明.本州(奈良県と広島県)で6月下旬から8月上旬にかけて成虫が採集されたのみである.
  • 井上 武夫, Callegari C. Ivan
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 4 号 p. 266-268
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    ペルーでは,ミイロタテハ用トラップとして,人糞,腐敗した牛血などを使用してきたため,雌が採集されることは極めて稀であり,特産亜種であるAgrias sardanapalus lugens Staudingerの雌変異体は報告がない.我々はサティポ県での雌採集を目的に,1995年夏からバナナトラップの使用を開始し,1996年6月までに,後翅に赤色翅脈を伴う2頭の雌A.s.lugensを採集した.写真1,2,5は1995年10月13日に採集された雌で,前翅長52mm,後翅第4翅脈が赤色翅脈になっているのが認められる.さらに拡大してみると,第4翅脈以外にも,中室に2個,第5翅脈上に6個,第3室に2個,第4室に3個,第5室に2個,第6室に3個,第7室に3個の赤色鱗粉が認められる.写真3,4,6は1995年10月27日に採集された雌で,前翅長51mm,後翅第4,5翅脈が赤色翅脈になっている.拡大像では多くの赤色鱗粉が中室と第1b室から7室まで広く認められる.これら2頭の雌はともにサティポ西8kmのヌエバビクトリアで採集された.原名亜種の後翅には黒褐色以外の色の記載がなく,この2頭は新しい変異体と考えられる.
  • 西村 正賢
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 4 号 p. 269-277
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Two pierid butterflies, Pareronia avatar (Moore) and P. paravatar Bingham, are revised, and a new species related to them is described from Sumatra as P. kyokoae sp. n. The male genitalia of these three species are illustrated, and keys to them are provided.
  • 星川 和夫
    原稿種別: 本文
    1996 年 47 巻 4 号 p. 278-284
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    北海道産コムラサキの越冬幼虫は-32℃で自発凍結したが,植氷すると-7℃で凍結した.凍結した幼虫は-19℃・24時間までの凍結に耐える能力を有するが,以下のしくみで植氷凍結を回避していた:(1)越冬台座と体側毛列により植氷の起こる腹側への水の侵入を防いでいる,(2)植氷の起こりにくい北東面の樹幹部で越冬する.越冬幼虫は体液中に生体重あたり6.5%のグリセリンと0.5%のトレハロースを含んでいた.リッター層中で越冬するオオムラサキ幼虫の耐寒性も比較のために調べた.本種は耐凍性が弱いにもかかわらず植氷を回避するしくみをもたなかった.オオムラサキ越冬幼虫はトレハロースを1.4%含むが,グリセリンを含まない.
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 4 号 p. App4-
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1996 年 47 巻 4 号 p. Toc1-_ii_
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 4 号 p. App5-
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 47 巻 4 号 p. App6-
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 47 巻 4 号 p. Cover2-
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 47 巻 4 号 p. Cover3-
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
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