蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
67 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2016 年 67 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2017/10/25
    ジャーナル フリー
  • -春型と nesis タイプ標本ー
    小田 康弘
    原稿種別: 本文
    2016 年 67 巻 2 号 p. 41-57
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2017/10/25
    ジャーナル フリー
  • Joseph H. Louwagie III, Richard S. Peigler
    原稿種別: 本文
    2016 年 67 巻 2 号 p. 58-66
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2017/10/25
    ジャーナル フリー

    テキサス州南部産のカレッタシロスジサン Eupackardia calleta (Westwood) を野外及び室内で観察した.ゴマノハグサ科レウコフィルム属の一種 Leucophyllum langmaniae を野外における新たな寄主植物として記録することができた.メス成虫は上記のレウコフィルム属の一種の8 枚の葉に17個の卵を産卵した.蛹の繭は脊椎動物によって捕食されることが示された.また,3 種の捕食寄生者が見つかった.ナガコバチ科 Anastatus 属は本種の卵から,ヤドリバエ科の Lespesia sp. (nr. L. texana)とアシブトコバチ科の Conura maria は本種の繭から出てくるのが確認された.後 2 者は初記録である.また3 齢幼虫が Polistes exclamansアシナガバチによって捕食されるのが観察された.通常昼行性である本種のオスの走光性も確認され,メスの多数回交尾も確認された.この事実は初記録である.テキサス州内の3 郡から新たに本種が確認された.1 齢,2 齢,終齢幼虫および成虫について生化学分析を行い以下の化合物を検出した.

    3,4-dihydroxyphenylalanine,

    dopamine,

    norepinephrine,

    hydroquinone,

    2- (dimethylamino) ethylacetate,

    trehalose,

    3,5-dimethylphenol

    これらのうちのいくつかの化合物はおそらく捕食者から身を守るための防御に使用されていると考えられた.本種幼虫に対する5 種のアリによる捕食実験を室内と野外において行って,捕食に対する化学防御の有無を確認した.その結果幼虫はアリに対して化学防御をしており,これらの化合物が成虫からも見出されていることから,推定して,カレッタシロスジサンはアオジャコウアゲハ属 Battus にベーツ擬態をしているのではなく,ミュラー擬態している可能性が示唆された.

  • M. E. Gassó Miracle, 横地 隆
    原稿種別: 本文
    2016 年 67 巻 2 号 p. 67-88
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2017/10/25
    ジャーナル フリー

    オランダ・ライデンのオランダ国立生物多様性センターナチュラリス (Naturalis Biodiversity Center, NBC) は,旧オランダ国立自然史博物館を中心に地質学,鉱物学,動物学,植物学の博物館を統合して2010 年に設立された.NBC には19 世紀以来の分類学的に重要な古典的コレクションが数多く収蔵されている.スネーレン・ファン・ヴォーレンホーベン (Snellen van Vollenhoven, 1816-1880) はイナズマチョウ族の論文を報告した.その報告書は1862 年に纏められた (1862a, 1862b) が,ここでは 14 の新タクサが記載されており,同族の分類において極めて重要な文献となっている.今回,我々はNBC に保管されているイナズマチョウグループのアドリアス族 (Adoliadini) のタイプ標本 (28 タクサ) を調査し,その結果を報告した.判明した 28 タクサを次に示す.Snellen van Vollenhoven (1862) における 14タクサ (agnis, apicalis, apsarasa, bipunctata, blumei, clathrata, diardi, gandarva, indras, ludekingii, octogesima, pardalis, surjas, varuna),Snellen (1890) における 2 タクサ (immaculata, vordermani),Fruhstorfer (1906) における 2 タクサ (bangkana, ritsemae),Fruhstorfer (1913) における 1 タクソン (stictica),van Eecke (1918) における 1 タクソン (picta),Jurriaanse (1919) における 1 タクソン (satellita), Jurriaanse & Volbeda (1924) における 1 タクソン (baliensis),van Eecke (1932) における 1 タクソン (dammermani),Toxopeus (1949) における 1 タクソン (roepkei),Wegner (1953) における 1 タクソン (interrupta), Tsukada (1991) における 3 タクサ (candidatus, mulsus, siluvanus).このうち,dammermani, octogesima に対してレクトタイプの指定を行い,またシンケップ産のマハデバイ ナズマ Euthalia mahadeva (Moore, 1859) について新亜種 eeckei の記載を行った.

  • 原稿種別: 付録等
    2016 年 67 巻 2 号 p. App1-
    発行日: 2016/10/31
    公開日: 2017/10/25
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