蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
42 巻, 4 号
選択された号の論文の22件中1~22を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 42 巻 4 号 p. Cover1-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 42 巻 4 号 p. App1-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 42 巻 4 号 p. App2-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 42 巻 4 号 p. App3-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 有田 豊
    原稿種別: 本文
    1991 年 42 巻 4 号 p. 225-237
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    松村松年は15種類のスカシバガ類を新種として発表した(1911,1931a,b),しかし,それらの記載は短く不十分であるだけでなく,一部の標本の状態が非常に悪く,同定の困難なものである.そこで,全種のタイプ標本とそれらの交尾器を図示した. 1. Chamanthedon coreacola MATSUMURA, 1931 チョウセンスカシバ Scalarignathia coreacola (MATSUMURA, 1931), comb. n. 2. Conopia chibensis MATSUMURA, 1931 チバコスカシバ Synanthedon quercus (MATSUMURA, 1911)のシノニム(YANo,1961). 3. Conopia chosensis MATSUMURA, 1931 チョウセンコスカシバ Synanthedon属に移行(HEPPNER and DUCKWORTH, 1981). 4. Conopia galloisi MATSUMURA, 1931 ガロアコスカシバ Synanthedon quercus (MATSUMURA, 1911)のシノニム(YANO,1961). 5. Conopia mushana MATSUMURA, 1931 ムシャコスカシバ Synanthedon属に移行(HEPPNER and DUCKWORTH, 1981). 6. Conopia produca MATSUMURA, 1931 ヤマコスカシバ Aegeria producta WALKER, [1865]の二次ホモニム.置換名,Synanthedon subproducta INOUE (INOUE, 1982). 7. Melittia formosana MATSUMURA, 1911 タイワンモモブトスカシバ 8. Paranthrene daisensis MATSUMURA, 1931 ダイセンアトスカシバ Paranthrene ferale (LEECH, [1889])のシノニム(INouE,1958). 9. Paranthrene hirayamai MATSUMURA, 1931 ヒラヤマアトスカシバ Oaranthrene pernix (LEECH, [1889])のシノニム(YANO,1961). 10. Paranthrene yezonica MATSUMURA, 1931 エゾアトスカシバ Paranthrene regale (BUTLER, 1878)のシノニム(YANO,1965). 11. Scasiba taikanensis MATSUMURA, 1931 タイカンスカシバ 12. Sesia quercus MATSUMURA, 1911 カシコスカシバSynanthedon属に移行(GAEDE, 1933). 13. Spherodoptera [sic] okinawana MATSUMURA, 1931 オキナワスカシバ Sesia属に移行(HEPPNER and DUCKWORTH, 1982). 14. Zenodoxus shakojianus MATSUMURA, 1931 シャコウジヒメスカシバ Zenodoxus constricta (BUTLER, 1878)のシノニム(YANO,1960). Trichocerota constricta (BUTLER, 1878), comb. n. 15. Zenodoxus taiwanellus MATSUMURA, 1931 タイワンヒメスカシバ Tinthia taiwanellus (MATSUMURA, 1931), comb. n.
  • 杉 繁郎
    原稿種別: 本文
    1991 年 42 巻 4 号 p. 239-244
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    マルモンシャチホコは,北海道南部から九州に至る山地に分布し,とくにブナ林に多く,幼虫もブナ,イヌブナを食樹とすることが判明している.この蛾は,当初秩父,碓氷峠,熊ノ平の標本によってMesodonta rotundata MATSUMURA, 1920,と命名されたが,のちにこの名は'満州'から記載されたNotodonta moltrecht OBERTHUR, 1911,の異名とされた.しかし,本種の食樹がブナ属(Fagus)であることが判明して以来,この植物を欠く沿海州や中国東北部に同種の蛾を産することに合理的な説明を欠いていたが,昨1990年夏,沿海州における採集調査の折に,moltrechtiの雌雄の標本を得ることができ,比較した結果moltrechtiとrotundataは明らかに別種であることが判ったので,交尾器の図を示して両種の相異点を述べた.この結果,マルモンシャチホコは,ブナ属を食樹する他の5-6種のシャチホコガ科同様日本の固有種とみなされることになる,東アジアにおいて,ブナ属は日本のほかに中国の中部に分布するが,日本のブナ科食の鱗翅類との対応関係について,現状では何の資料もない.東アジアの」Perideaの各種は,成虫,幼虫ともに安定したまとまりをもつ自然群であるが,P. basilinea (WILEMAN)ネスジシャチホコだけは,形態的に異質であって,やはりPerideaから分離することが相当である.この種は,中国から記載されたPheosilla umbra KIRIAKOFF, 1963,と同属関係にあると考えられるので,それぞれを模式種とする2つの属名Fusadonta MATSUMURA, 1920,およびPheosilla KIRIAKOFF, 1963,を主観的シノニムとして扱うことになる.従つてネスジシャチホコの学名は,Fusadonta basilinea (WILEMAN), comb. rev.として扱うべきである.
  • 有田 豊
    原稿種別: 本文
    1991 年 42 巻 4 号 p. 245-247
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    北海道大学の久万田敏夫博士によって,沖縄県八重山諸島から採集された見慣れない次の2種類のハマキモドキガ科標本を調査した,Saptha beryllitis (MEYRICK, 1910) ミドリオオハマキモドキ(新称) MEYRICKによってニコーバー島(ベンガル湾)より記載された金緑色に輝く非常に美しい種である.西表島上原で得られた本個体のゲニタリア(♂)はCLARKE(1969)が図示したMEYRICKのタイプ標本のゲニタリア(♂)に良く一致した.日本新記録である.同属の日本産のもう一つの種,S. divitiosa WALKER, 1864とは前翅基部1/3が金緑色であることからすぐに区別できる.Brenthia moriutii ARITA, 1987 モリウチオドリハマキモドキ(新称) 白味を帯びたオドリハマキモドキで,今までホロタイプ(♂)の一頭のみが知られていた.雄とは斑紋その他色彩の違いはない.
  • 中島 秀雄
    原稿種別: 本文
    1991 年 42 巻 4 号 p. 248-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    私は,本誌前号で日本産Operophtera属の2種のフユナミシャクを新種として記載したが,その内の1種の学名が2次ホモニムとなることを知ったので,ここに新名,O. variabilis NAKAJIMAを提出した.
  • 杉 繁郎
    原稿種別: 本文
    1991 年 42 巻 4 号 p. 249-251
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    属Chalconyx SUGI, 1982,は,Gerbatha ypsilon BUTLERヒトテンヨトウをおさめるために設定した単形属であったが,その後にきわめて近縁な一種がタイ国で採集されたので,これをC. secunda sp. n.として記載した.またこの新種と同じと思おれる標本が,中国の文献に別の名で図示されていることを指摘し,この種の分布が中国西部からタイにわたる可能性を述べた.模式標本は大阪府立大学農学部昆虫学教室に保管される.
  • 春田 俊郎
    原稿種別: 本文
    1991 年 42 巻 4 号 p. 253-254
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    筆者は,1990年にネパールで採集したスズメガを整理している際,1頭の見慣れぬ種類を見出した.さっそく手持ちの文献で調べてみたところ,この蛾はTheretra griseomarginata(HAMPSON,1898)に同定することができた.本種はシッキム(1800ft.)産の1♀を基にHAMPSON(1898)によって記載されたものであるが,大変稀な種のようで,BELL&SCOTT(1937)には,ホロタイプ以外ではOBERTHURコレクションに1♂があるだけとされており,また,D'Abrera(1986)でも同様に記されているものである.ネパールからは,ドイツの調査隊のスズメガの報告が出ているが(Dierl,1970),そこにも本種の記録は見当らず,筆者の知る限りではこの2頭以後の追加記録はないようである.従って,今回採集できた個体は世界で3頭目ということになる.本種が約1世紀ぶりにネパールから発見されたことは注目に値することと思うので,ここに報告する.
  • 築山 洋, 千葉 秀幸
    原稿種別: 本文
    1991 年 42 巻 4 号 p. 255-260
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Halpe albicilia n. sp. 今までスラウェシからは2種のHalpe (H. beturia, H. damar)が知られていた.新種H. albiciliaは外見上両者にたいへんよく似ており,また,H. beturiaとH. damarの個体変異がはげしいため,同定は困難である.H. albiciliaはその名のごとく縁毛が白いことで他の2種と区別できる.しかし,雄交尾器を調べるのが確かである.雌は未和.Halpe内での系統関係は今のところ不明である.Choaspes hemixanthus wallacei n. ssp. EVANS(1949)は,Choaspes hemixanthusを4亜種に分けた(ssp. furcatam ssp. cora, ssp. mona, ssp. hemixanthus),前2亜種と後2亜種の間には形態的(主に斑紋)及び分布の地理的不連続性がある.このため,これらの亜種を独立種として扱うべきであるという意見もある.新亜種C. hemixanthus wallaceiは,この形態的及び分布の地理的不連続性をうめる.雄は未知.
  • 吉安 裕
    原稿種別: 本文
    1991 年 42 巻 4 号 p. 261-269
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    マダラメイガ亜科Assara属は旧北区から東洋区,オーストラリア区にかけて,15種が知られている.本属の幼虫は多くが針葉樹の球果を摂食する(ROESLER,1973)が,一部の種はアブラムシの虫えいを食することが知られている(ZERNY,1934;YOSHIYASU,1986).今回,本属の1新種を台湾から記載した.新種、A. formosanaは,ウラジロエゴノキ(Styrax suberifolia)にできるウラジロエゴノキアブラムシ(Ceratoglyphyna bambusae)の虫えいから見いだされたもので,すでに高橋(1930,1935)によって,Hyphantidium sp.として知られていた.本種は,斑紋や交尾器の形態において,スマトラ産の、A.holophragma(MEYRICK)とよく似ているが,前翅前縁に広がる銀白色の斑紋部がより広いことや,雄交尾器のjuxtaやphallusおよび雌交尾器のsignaの形態などによって,区別できる.また,下唇髪が,雄では上方に強く湾曲するが,雌では斜めに上向するという点で,本属の他種と異なる.本種の食草であるアブラムシ科ヒラタアブラムシ亜科Cerataphidini族の虫えいは台湾では1年を通じてみられ,また本種の幼虫も各時期に採集されている.そのため成虫は年数回発生しているものと思われる.また,幼虫は明らかに虫えい内のアブラムシをも摂食しており,筆者の知るかぎり,第3番目の食〓性マダラメイガとなる.
  • 佐藤 力夫
    原稿種別: 本文
    1991 年 42 巻 4 号 p. 271-288
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    大阪府立大学(1981,1983,1985,1987)と国立科学博物館(1987)によって実施されたタイ国の鱗翅類調査の資料を基に,他の材料も若干加え,確認できた全標本のデータを記録した.この3属は,いわゆるBoarmiiniの中では大属である.今後その他の属についても順次報告していきたい.Hypomecis属:11種.すべて同国初記録.H.stueningi SATO, H. moriutii SATOを新種として記載した.Cleora属:14種.うち7種が初記録.C.venustaria thaiensis SATOを新亜種として記載した.Alcis属:9種.すべて初記録.A. chiangmaiensis SATOを新種として記載した.
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 42 巻 4 号 p. App4-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 42 巻 4 号 p. App5-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1991 年 42 巻 4 号 p. i-ii
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 42 巻 4 号 p. iii-v
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 索引
    1991 年 42 巻 4 号 p. vi-vii
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 42 巻 4 号 p. App6-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 42 巻 4 号 p. App7-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 42 巻 4 号 p. Cover2-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 42 巻 4 号 p. Cover3-
    発行日: 1991/12/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
feedback
Top