蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
10 巻, 4 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • MASAO OKANO
    原稿種別: 本文
    1959 年 10 巻 4 号 p. 50-51
    発行日: 1959/11/15
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Catoptria nana OKANOシロモンツトガ(新称)外観ではCatoptria permiaca PETERSENヒシモンツトガに似ているが,前翅に明瞭な白色の亜外縁線を具える.雄交尾器ではCatoptria montivaga INOUEフタテンツトガに似ているが,costal armは一層長く,1分枝を具える.岩手県紫波郡山王海で採れた.Calamotropha purella LEECH,f.angulata SHIBUYAシロツトガ(キテンシロツトガ,キスジシロツトガ)Crambus angulatus SHIBUYAキテンシロツトガ(キスジシロツトガ)にCalamotropha purella LEECHシロツトガと同種であり,その1型とすべきものである.Calamotropha asagirii OKANOヒメキテンシロツトガ(新称)シロツトガに近縁の種で,前翅の斑紋はf.angulataに似ているが,小形で,前翅の亜前縁部に灰褐色鱗を散布する.雄交尾器に於てもシロツトガに似ているが,valvaははるかに狭く,cornutiの数と形が異なる.岩手県九戸郡野田,二戸郡福岡,及び秋田県大館で採れた.貴重な標本を提供された朝霧康雄氏,井上寛氏,菊地正之氏,及び小田眷良氏に篤く御礼申上る.
  • 川副 昭人
    原稿種別: 本文
    1959 年 10 巻 4 号 p. 52-59
    発行日: 1959/11/15
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • KEIICHI OMOTO
    原稿種別: 本文
    1959 年 10 巻 4 号 p. 60-65
    発行日: 1959/11/15
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • SHU-ITI MURAYAMA
    原稿種別: 本文
    1959 年 10 巻 4 号 p. 66-68
    発行日: 1959/11/15
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    著行は本文で台湾産コモンタイマイ及び5種の蝶類異常型の記載を行った.これらの材料は土として陳維寿氏の提供にかかるものでここに謝意を表する.コモンタイマイについては原種とみられる手もとのインド・アッサム産(Fig.3)や南シナ産の標本とくらべると,前翅表面1b室の中央1a脈に接して存在するやや矩形の緑色紋が基部の側に向ってこれに近く存在する,より小形な緑色紋と相融合する傾向をもつことが注意される.融合しない個体では,細い黒線で2つの紋が境され,原種の様に全く離れることはない.この点がもっと多くの個体で確認されると台湾の本種は地方型として分離出来るだろう.但し梅野氏(Zephyrus,5:247-248)が指摘された台湾産の本種は後翅の尾状突起が原種程長いものはないという点は,必ずしもすべての個体にあてはまらない.写真でみるように,♂には短い個体はあるが,♀は長く,♂でも♀と同様のものもあるから,これは固定した特徴となし難い.次にシロオビアゲハについては私はさきにNew Ent.Vol.7,No.1(1958)で応♂2異常型を記載したが,今回は2♀♀1♂を記載する。元来♂♀共に多型の種でこれらにすべて命名の必要があるとは思わないが,顕著なものにはある方が便利だろう。♀-ab.scintillansのTypeでない方の個体は一応同系列の異常型としたが,色彩は非常に趣きを異にし,中室端及び第2,3,4室基部の白紋は橙黄色をおび,これに続く赤紋及び第1室の長大な赤紋は紫白色をおび,後翅全体として赤紋はえび茶色を呈するが,裏面も同様赤紋に著しく紫白色鱗を交える.
feedback
Top