蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
56 巻, 2 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2005 年 56 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 2 号 p. App1-
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 2 号 p. App2-
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 2 号 p. App3-
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 2 号 p. App4-
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • Axel KALLIES, 有田 豊
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 2 号 p. 85-92
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    北ベトナムのサパおよびベトナム最高峰のファン・シ・パン山麓でスカシバガの調査中に,著しくマルハナバチ類に擬態している2種類のスカシバガが合成性フェロモンに飛来したものを採集した.調査の結果それらはDasysphecia属の新種であったので記載した.さらにこの属の所属を検討した.Dasysphecia属にはSphecia bombiliformis Rothschild,1911(インド・アッサム)およびSesia ladakhensis Spatenka,1990の2種類が知られていた.この属はSesiini族に所属していたが,ベトナム産の2新種を詳しく調べた結果,1)前翅の翅脈R_3とR_4+R_5が有柄であること,2)雄ゲニタリアのグナトスは一本で長く指状に突出する.バルバは内面に多様に分枝した剛毛を備えている.雌ゲニタリアの硬化しよく発達したラメラポストバギナリスを欠く.成虫は体や脚は密に毛状に変化した鱗粉に覆われる.などの特徴からSesiini族からCissuvorini族へ所属を変えた.Dasysphecia bombylina Arita&Kallies,sp.n.(Figs1-3,7,9) 本種はこの属のタイプ種D.bombyliformis(Rothschild,1911)に似ているが,小型であることと胸部背面が密に金色の毛で覆われることで区別される.サパのモモやタケ類が植栽されている民家の近くや山間部の近くで,1♀を除いて,♂の全個体は合成性フェロモンルアーに誘引された.本種は同じところを飛翔しているマルハナバチ類,bombus(Orientalibombus)haemorrhoidalis Smithやbombus(Diversobombus)trifasciatus Smithなどに著しく良く擬態している.Dasysphecia ursina Kallies&Arita,sp.n.(Figs5,8) 本種は大型で,体全体が褐色の毛で覆われていることで容易に他の種類から区別される.本種もファン・シ・パン山麓の1,950mのところで合成性フェロモンルアーに誘引されたが1頭しか採集されなかった.同じところで飛翔しているマルハナバチの一種,bombus(Rufipedibombus)eximius Smithに非常に良く擬態している.
  • 高橋 真弓, 草刈 広一
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 2 号 p. 93-102
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Habitat, food plant, adult behaviour, transition of daily number in summer form adults and morphological characteristics of Neope niphonica niphonica Butler in Oguni-machi, Yamagata Prefecture, Northern Japan are reported. The food plant is Sasa heterotricha Koidzumi (Bambusaceae). The summer form adults emerge mainly in August and are in full activity in the evening. The morphological characteristics were summarized as four points.
  • 宮田 彬
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 2 号 p. 103-108
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    50年にわたり収集した標本を整理中に,ビーク・マークのついたヤガ科の標本が15種27例,ジャノメチョウ類2種2例見つかった.ヤガ科のうち7種14例はCatocala属の蛾で,残りはシタバ亜科の4属4種6例とクチバ亜科の4属4種7例であった.ヤガ科の場合,鳥の攻撃により出来る最も特徴的な傷は同じ側の前翅と後翅に一つずつ合計二つ見られ,翅の位置を静止時の形に戻すと前・後翅の傷が重なることから,静止時に攻撃を受けたことが分かる.また後翅だけに傷を受けている例も多く,このような傷は攻撃直前に蛾が翅を開いて後翅の斑紋を敵に見せて威嚇した結果,生じたものらしい.明らかに後翅の斑紋が,鳥の攻撃をそらし,生存率を高めていると考えられる.筆者はCatocalaが静止したまま後翅を示して敵を威嚇するかどうか未観察である.しかしアケビコノハやムクゲコノハは後翅を開いて後半身を持ち上げるような姿勢をとり威嚇することを観察している.おそらくキマエコノハの後翅の傷は威嚇中に後翅に攻撃を受けたものと思われる.今回ビーク・マークが見つかった蛾は,いずれも九州では個体数が少ない種である.そうでなければ翅が破損している蛾をわざわざ展翅することはない.それゆえ一部の種では,今まで出会った総個体数に対するビーク・マーク出現率を計算することが出来た.その結果,灯火に飛来する蛾のうち20%から40%は,鳥の攻撃から生還した経験を持っていると推定された.ジャノメチョウ類2種の傷は,左右の翅に生じた対称傷で,この場合も翅を背中で閉じている状態で鳥の攻撃を受けたことを示している.
  • 加藤 義臣, 坂倉 文人
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 2 号 p. 109-116
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    タイワンキチョウは日本では八重山諸島に生息し,ハスノミカズラやナンテンカズラなどのマメ科植物を寄主としている.雌成虫は寄主植物上に卵塊で産卵し,幼虫も蛹化にいたるまで集団で生活する.本研究においては,この幼虫の集合的採餌行動を,鉢植えにしたナンテンカズラ実生を使って実験室内において調べた.実験には13-17頭の比較的小集団の幼虫を用いて,孵化から5齡初めまでの集団の移り変わりを毎日観察した.幼虫集団は葉を食い尽くすと移動し,近くの新しい葉に再び集合した.3齡の場合に,この移動から再集合までにほぼ1時間半を要した.観察した限りでは,幼虫は単独で移動し,集団での移動はみられなかった.移動幼虫は新しい場所に達する過程には,しばしば先行した幼虫と同じルートを使ったことから,幼虫が移動の際には何らかの道しるべ(糸の道とかフェロモン)を使っていることが示唆される.
  • 安 能浩, 広渡 俊哉, 平野 長男, 黒子 浩
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 2 号 p. 117-121
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    カラコギカエデシロハモグリLeucoptera ermolaeviはSeksjaeva(1990)によってロシア沿海州から記載されたが,長野県のいくつかの地点でも採集されたので報告する.成虫は開張約5mm.同じカエデ科を寄主とするヨーロッパ産のL.aceris(Fuchs,1903)にもっとも近縁であると思われるが,L.acerisは本種より前翅の1番目と2番目のcostal streakの間隔が広く,下方に行くほど狭くなり間の黄色斑が三角形になるが,本種では四角となる.また,前翅肛角にある鉛色を帯びた金属紋はL.acerisでは四角となるが,本種では三角形あるいは楕円形となる.本種の♂交尾器では,バルバが三角形となるが,L.acerisでは全体に四角形で背面先端が鉤状に伸長していること,また,L.acerisのpedunculusは細く湾曲することなどで識別できる.幼虫は,カラコギカエデの葉に不規則な斑状潜孔を作り,潜孔の中央に糞を残す.本種の幼虫は長野県の松本市,菅平,開田高原などで5月上中旬,7月中旬-8月上旬に採集されており,年に2回以上発生すると思われる.
  • 阿部 東, 工藤 貢次
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 2 号 p. 122-130
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    Spermatogonial and spermatocyte chromosomes of seven Theclini species were examined with the squash, paraffin section and Crozier techniques. The diploid chromosome number (2n) was found from 36 to 48 for Antigius butleri, Strymonidia pruni, Shirozua jonasi, Chrysozephyrus hisamatsusanus and Chrysozephyrus nishikaze. The haploid chromosome number (n) was from 21 to 24 (Shirozua jonasi, Artopoetes pryeri, Strymonidia pruni, Iratsume orsedice and Chrysozephyrus nishikaze).
  • 黒子 浩, 〓 友樵
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 2 号 p. 131-144
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    従来,中国からのCosmopterix属はC.zieglerella,C.fulminella,C.attenuatella,C.phyllostachyseaの4種が知られるに過ぎなかった.今回著者らは中国科学院動物研究所に所蔵される標本を調査7新種C.brevicaudella(福建),C.baihashanella(北京),C.sichuanella(江西,四川),C.bifidiguttata(浙江,江西),C.longivalvella(浙江),C.nanshanella(浙江),C.jiangxiella(江西)を記載し,5新記録種,C.argentitegulella(江西),C.setariella(江西),C.rhynchognathosella(四川),C.gracilis(江西),C.dulcivola(=C.sublaetifica)(江西)を再記載,2既知種,C.attenuatella(福建),C.phyllostachysea(江西)を記録した.中国に分布する本属の種は,雄交尾器の特徴に広い多様性がみられるので,100種を越す種が分布するであろうと推測される.C.sublaetificaは日本では各地に生息する種であるが,Sinev(2002)によりC.dulcivoraのシノニムとされた.今回模式産地標本を検し,それを確認した.
  • 松浦 明, 松田 真平, 中村 和夫, 小竹 弘則
    原稿種別: 本文
    2005 年 56 巻 2 号 p. 145-164
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
    M.A. Fenton was an Englishman and a pioneer of lepidopterological survey of Japan in the early Meiji era. His findings including the descriptions of many new species greatly contributed to the elucidation of the Japanese fauna. However, his profile from birth to death was almost unknown to us. Letters written by him which have been preserved by a great-grandson of his student, A. Tanakadate, are now open to the public and offer many important facts about Fenton. Analyzing these twenty-two letters, we can describe Fenton's affairs during his stay in Japan and after his return to his homeland. The letters tell vividly his kind personality and intimate relationship to Tanakadate. He heartily appreciated nature, people and their kind hospitality in Japan and remembered them fondly throughout his life.
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 2 号 p. App5-
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 2 号 p. App6-
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2005 年 56 巻 2 号 p. App7-
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2005 年 56 巻 2 号 p. Cover2-
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2005 年 56 巻 2 号 p. Cover3-
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
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