胆道
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1 巻, 3 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 小野 慶一
    1987 年 1 巻 3 号 p. 361-364
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
  • -特に Carey の Index を中心に-
    堀内 至, 大谷 博正, 野村 洋子, 日野 文明, 田妻 進, 佐々木 晴敏, 水野 重樹, 梶山 梧朗
    1987 年 1 巻 3 号 p. 365-371
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    ガスクロマトグラフィーによる胆汁脂質同時測定法と組み合わせて,マイクロコンピュータによるCarey のコレステロール飽和度を計算するプログラムを作成した.このプログラムはウルソデオキシコール酸の修正も胆汁脂質同時測定法と組み合わせることにより自動的に行うことができる.プログラムで得られたコレステロール飽和度は,Careyのcritical tablesとよく一致した.Careyのコレステロール飽和度だけでなく,古典的なAdmirand & Small やHolzbach, Dam & Hegardt のコレステロール飽和度も算出できるようにした.このプログラムは,臨床だけでなく,動物実験などの研究面でも応用できると考えられた.
  • 小杉 廣志, 樋口 次男, 吉永 輝夫, 植原 睦美, 吉浜 豊, 萩原 廣明, 青木 隆, 木村 徹, 長又 則之, 今 陽一, 五十嵐 ...
    1987 年 1 巻 3 号 p. 372-376
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    消化器疾患に対する内視鏡を応用した診断および治療学の進歩は著しく,胆道系,膵疾患の分野においてもERCP(endoscopic retrograde cholangiopancreatography),ERBD(endoscopic retrograde biliary drainage)などの手技は広く普及しつつある.このような診断や治療を行う上で,器具,その他の操作に伴う細菌混入や逆行性感染も重要な問題であり,内視鏡的に採取した胆汁内の細菌学的検索,および無菌的に行われたそれとの比較検討は合併症の予防および治療上において臨床上極めて有意義なことと考えられる.今回われわれはこの目的に沿い内視鏡的に十二指腸乳頭より直接胆汁を採取し,胆汁中細菌についての検討を行った. グラム陰性桿菌としては P. aeruginosa, Klebsiella, E. coli の順で検出された.嫌気性菌としてはClostridium perfringensが2例(2.4%)に検出された. S. faecalis が最も高率で検出されたが, P. aeruginosa, S. faecalis, 酵母様菌などは混入菌としての可能性が推測された.
  • -胆道内容の変異原性および胆嚢上皮の核異型性-
    加藤 哲夫, 松田 淳, 萱場 広之, 榎本 信哉, 田村 広美, 蛇口 達造, 小山 研二, 蜂谷 紀之, 滝沢 行雄
    1987 年 1 巻 3 号 p. 377-383
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    先天性胆道拡張症には高頻度に胆道癌を合併することが知られており, 本症の重要な病態構成因子と考えられる膵胆管合流異常が,胆道系発癌の背景として重要視されるに至った.合流異常環境下における胆道系発癌機構解明の糸口として,先天性胆道拡張症の胆道内容に関し変異原性の有無を検討するとともに,胆道上皮核異型性についてfluorocytometricanalysisも併せ行った.変異原性試験は枯草菌を用いたspore rec-assayにて検索し,12例中6例に変異原性陽性の結果を得た.変異原性は高率に癌原性と相関することから,この結果は合流異常症例に対する予防的分流手術の重要な根拠となり得る.
    また,4例にfluorocytometryによる胆嚢上皮細胞核DNA histogramを作成し,過形成性変化の著明な2例でpolyploid DNAの出現率が高い結果を得た.この2例はいずれも変異原性陽性例であり,形態学上細胞および核レベルの異型性への変異原物質の関与が示唆された.
  • 今井 秀夫, 藤原 勝彦, 川上 抱負, 郡司 良夫
    1987 年 1 巻 3 号 p. 384-393
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    最近3年6カ月間に経験した胆嚢AM14例(G型3,S型8,F型3)の各型におけるU S , X 線, C T 所見をその方法別に検討した. (1) G 型: U S で壁肥厚と壁内微小cystic areaを描出できるが,拡張RASが軽度の場合は難しい.X線はERCまたはDIC収縮像で胆嚢壁辺縁全周性にRA-signを鮮明に描出する.CTでも壁肥厚像と多数の微小低吸収域がみられることがある. (2) S 型: USで胆嚢のくびれ変形, 限局性壁肥厚像, 壁内微小cystic areaなど特徴的所見をよく描出できる.X線はERCでくびれ変形と狭窄部に連なる狭い胆嚢内腔を描出できる. しかし, 辺縁のRA-sign がみられることは意外に少ない. CTでは胆嚢内に造影効果著明な腫瘤豫をみる. ほかの腫瘤性病変と鑑別を要するが,胆嚢AM診断上有用である.(3)F型:USで底部の壁肥厚と微小cystic areaを描出できるが,病変が小さい場合は難しい.X線は底部に陰影欠損を示す.これに加え小niche様所見あるいはRA-signがみられる.
  • 竜 崇正, 渡辺 一男, 山本 宏, 磯野 可一
    1987 年 1 巻 3 号 p. 394-403
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    切除不能肝門部癌に対する内瘻手術Central hepaticojejunostomyについて,その手技および臨床的意義について報告した.本法は肝門部癌が主として左肝内胆管を占拠し,右肝内胆管との吻合が望まれる症例が適応となる.胆嚢を摘出後肝門部肝を一部切除し,癌を越えて右肝内胆管を露出して空腸と吻合する方法である.本法は肝切除最が極めて少なくてすむため手術侵襲が少なく,また胆汁の生理的流れに沿った方法なので胆管炎をきたしにくいなどの利点がある.現在まで4例に行っており,患者のquality of lifeの面でも有意義な術式であると考える.
  • 松本 由朗, 須田 耕一, 藤井 秀樹, 長堀 薫, 大盛 芳路, 松木 啓, 青山 英久, 関川 敬義, 山本 正之, 江口 英雄, 菅原 ...
    1987 年 1 巻 3 号 p. 404-414
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    最近3年間に教室で切除した胆道癌39例のうち,術前に上部または中部胆管癌と診断した10例の術中および切除標本の所見から,6例を胆嚢管原発癌と診断するのが妥当と考えられた.6例はいずれもFarrarの診断基準に合致しない進行胆嚢管癌と診断すべき症例で,胆管に浸潤し閉塞性黄疸を発症して発見された.
    進展形式は,経粘膜性のほかに胆嚢管壁の深部方向への浸潤による胆嚢管周囲の脂肪織浸潤と, さらに胆管壁への浸潤が特微的で, リンパ節へは胆嚢癌の転移経路に類似し,12c,12b2,13a,8P,14aへの転移傾向を示すと共に,胆管癌と同様に胆管周囲の神経周囲浸潤によって,肝門部ならびに膵臓・十二指腸への進展傾向が大部分の症例に認められた.画像診断上,これら6症例は上部または中部胆管癌と異なり,胆嚢が常に緊満腫大しているのが特徴であった.
  • 真弓 俊彦, 蜂須賀 喜多男, 山口 晃弘, 磯谷 正敏, 石橋 宏之, 加藤 純爾, 神田 裕, 松下 昌裕, 小田 高司, 原川 伊寿, ...
    1987 年 1 巻 3 号 p. 415-420
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    胆嚢管癌は稀な疾患で,Farrarが提唱した原発性胆嚢管癌の基準を完全に満たすものは,世界で30例の報告をみるのみである.著者らは早期胆嚢管癌で,乳頭状に発育した腫瘍の頭部が総胆管に脱出したきわめて稀な症例を経験した.
    症例は81歳の男性で,発熱のため近医を受診し,肝機能の異常を指摘され,DICで胆嚢が描出されないため,当院へ紹介された.US,ERC,PTCなどで三管合流部の胆管癌と診断し,手術を施行した.切除標本では胆嚢管に茎を有する乳頭型の腫瘍が存在し,その頭部が総胆管へ脱出していた.病理組織学的所見では,粘膜内にとどまる乳頭腺癌でリンパ節転移も認めず,早期胆嚢管癌と診断した.
    本症例のように,胆嚢管癌で乳頭状に発育した頭部が三管合流部へ脱出した症例報告はいまだなく,また,粘膜内にとどまる早期胆嚢管癌の報告も本邦では初めてのものと思われ,きわめて稀な症例と考えられた.
  • 進藤 博章, 竹田 喜信, 多田 秀樹, 築山 順一, 大浦 元孝, 馬嶋 和雄, 西原 徳文, 橋村 直隆, 高島 哲哉, 中島 周三, ...
    1987 年 1 巻 3 号 p. 421-427
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    先天性胆道拡張症は,そのほぼ全例に膵・胆管合流異常(以下合流異常)を伴っており,しかも,胆道癌の合併頻度が高率なことで注目されてきた.最近,胆道拡張のない合流異常例が報告され,これらの症例においても,胆嚢癌の合併が高率にみられることより,合流異常そのものと発癌との関連性が新たな注目を集めている.
    今回,われわれは急性胆嚢炎症状にて来院し,胆道拡張のない合流異常に早期肛嚢癌を合併した症例を経験した.術中採取された胆嚢内胆汁中のCEAおよび細胞診では,悪性を示唆する所見は得られなかったが,胆嚢内胆汁中アミラーゼ活性は著高を示していた.切除された胆嚢の病理組織所見は,腺腫内に腺癌が混在し,腺腫の周囲胆嚢粘膜には腸上皮化生とdysplasiaの所見が認められた.
  • 星野 知久, 堀口 祐爾, 大漉 正夫, 北野 徹, 今井 英夫, 高川 寛子, 伊藤 圓, 山川 真, 中村 従之, 宮川 秀一
    1987 年 1 巻 3 号 p. 428-435
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    今回,われわれは腫瘤形成型膵炎を合併した原発性硬化性胆管炎(PSC)と思われる1 例を経験した. 症例は6 3 歳, 男性で腹痛と黄疸を主訴として本院へ入院, 初回の腹部超音波検査にて肝内,外胆管の拡張がみられ,膵頭部に低エコーの腫瘤が認められたため膵癌が疑われた.PTCにおいては,下部胆管になめらかな狭窄像と肝門部の左右肝管起始部に狭窄像がみられた.ERCP,血管造影,胆道内視鏡所見では胆管癌,膵癌は否定的であり,超音波像で胆管のびまん性肥厚が認められたため,原発性硬化性胆管炎を強く疑った.
    そこで,入院5カ月後よりステロイド剤の投与を開始したところ,膵腫瘤は縮小し,胆管狭窄所見の改善も認められたため外来通院とした.退院後も,生化学的検査などに特に異常を認めなかったが,5カ月後に再び黄疸が出現し,再入院した.超音波検査では胆管壁はいっそう肥厚し,胆道造影では肝内外胆管全域に硬化像が認められ,PSCの所見に合致した.
  • 船曵 孝彦, 落合 正宏, 天野 洋, 杉上 勝美, 藤田 真司, 福井 博志, 松原 俊樹, 亀井 克彦, 山口 久, 二渡 久智, 長谷 ...
    1987 年 1 巻 3 号 p. 436-442
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    高率に発生する癌予防の見地からも,先天性総胆管拡張症では拡張部の切除が必要であるが,その切除範囲については従来明確とはいえなかった.症例1は22歳男性で膵石を伴う総胆管拡張症であり,拡張胆管を合流部まで切除して,膵管を開放し,膵石を摘出した.症例2の47歳女性では拡張部が膵内で底辺が広く,ごく細く短い狭窄部で膵管と合流しており,合流部を含めて切除した.
    膵管を切開開放することで懸念される最大の問題点は膵液瘻形成であるが,膵管を正しく縫合,ドレナージすればその危険はない.多くの症例では,胆管が膵管と合流する直上にある狭窄部の上端での切除で十分と考える.しかし,膵石例,膵管内胆石落下例,狭窄部が極端に短く胆管壁と膵管壁が接している症例などでは,拡張部の切除に際し,合流部の切除も含めて積極的に膵管を剥離,開放する術式は,截石も可能となり,合流部を盲目的に結紮切断するよりむしろ安全な術式である.
  • 浦野 健, 内村 正幸, 脇 慎治, 木田 栄郎, 神田 和弘, 津金 綏俊, 室久 敏三郎, 岡本 一也
    1987 年 1 巻 3 号 p. 443-447
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    胆嚢の隆起性病変は, 胆嚢癌との鑑別が重要である. 今回, 18×13mm 大の胆嚢コレステロールポリープの1症例を経験したので報告する.
    症例は59歳, 女性. 検診にて胆嚢の隆起性病変を指摘され, 精査の目的で入院した. 超音波検査,CT,血管造影にて胆嚢癌を疑い,手術を施行した.組織学的には多数の拡張した血管,および浮腫を伴うコレステロールポリープであった.
  • 岡 慎二, 多賀谷 信美, 手塚 幹雄, 佐藤 直毅, 小暮 洋暉, 田島 芳雄
    1987 年 1 巻 3 号 p. 448-453
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    発熱と黄疸を主訴とする53歳の女性で,PTCにより総肝管の閉塞と,不整な胆嚢内腔からの十二指腸および結腸への造影剤の流出が認められ,Mirizzi症候群またはconfluence stoneと胆嚢十二指腸瘻および胆嚢結腸瘻の合併を考え開腹した.胆嚢結腸痩,次いで二つの胆嚢十二指腸瘻をそれぞれ切除閉鎖した後,胆嚢の体部と頸部にあった胆石を各1個摘出した.胆嚢頸部の胆石は,胆嚢総肝管瘻を通じて総肝管内へ排出嵌頓しており, 胆嚢摘出後, 瘻孔部を胆嚢頸部の壁を用いて閉鎖し, T チューブドレナージを施行して手術を終了した.
    以上,複雑な多発性内胆汁瘻の症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告した.
  • 尾田 一郎, 山口 淳正, 迫田 晃郎, 美園 俊明, 田畑 峯男, 溝内 十郎, 渋江 正, 田中 啓三, 橋本 修治
    1987 年 1 巻 3 号 p. 454-461
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    今回,われわれは特異な膵胆管合流異常を呈した胆道癌の2例を経験したので報告する. 症例1 は3 8 歳の女性で, 心窩部痛があり黄疸が出現し来院. E R C P にて膵胆管合流異常に総胆管癌を合併したものと診断され,ERBDが施行された.血管造影では門脈に腫瘍浸潤を認め,胆管空腸吻合術が施行された.胆嚢底部にも腫瘤があり,Adenoca.tubulareと診断された.症例2は50歳の女性で健診にて肝機能異常を指摘され,近医にて腹部エコーをうけ, 胆嚢腫瘤を指摘され来院. E R C P にて膵胆管合流異常を認め, 胆嚢体底部に腫瘤による陰影欠損があり,胆嚢癌と診断された.胆嚢摘出術が施行され,胆嚢体底部の腫瘍はPapillary adenoca.と診断された.腫瘍細胞は粘膜内に限局していた.
    2例ともに,中村の重複合流型,永川の交通枝形成型に分類され,このような合流異常例に癌を合併し,さらにそのうちの1例は粘膜内癌であり,稀な症例と思われた.
  • 天野 洋, 船曵 孝彦, 落合 正宏, 杉上 勝美, 藤田 真司, 福井 博志, 二渡 久智, 山口 久, 松原 俊樹, 亀井 克彦, 長谷 ...
    1987 年 1 巻 3 号 p. 462-469
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    症例は34歳男性.上腹部痛を主訴として来院し,精査の結果,総胆管下部にcysticなAlonso-Lej III型choledochoccleに類似した形態の総胆管拡張を認めた.しかし本例では十二指腸内腔への突出はなく,拡張部から十二指腸側へ共通管の存在が認められ,choledochoceleとは異なる総胆管の膵内部のみの拡張症であった.膵管,胆管は強い鈍角で合流する特殊な形態を示し,胆嚢胆汁アミラーゼ値も異常高値をとり,膵液の胆管への逆流混和状態が存在した.以上の2点から,本症例では合流異常を伴っていたことが強く示唆された.また拡張部上皮に腸上皮化生を認めた.
    本例に対し総胆管拡張部切除と膵液,胆汁の分流を目的として,下部胆管,膵内胆管拡張部切除,胆管十二指腸端側吻合術を施行した.術後経過は順調で,逆流性胆管炎もなく社会復帰している.
    以上,本例を膵内胆管に限局した特異な形態のAlonso-Lej I型総胆管拡張症と考え,その治療経験を報告した.
  • 金井 道夫, 近藤 成彦, 栗木 浩, 森 光平, 丹野 俊男, 梛野 正人, 向山 博夫
    1987 年 1 巻 3 号 p. 470-474
    発行日: 1987/11/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    症例は85歳,女性.黄疸を主訴として昭和61年2月3日,当科を受診した.
    経皮経肝胆管造影にて肝門部胆管の不整狭窄と肝内胆管の拡張を認め,血管造影では,肝門部に不整な血管新生像を認めた.肝門部胆管癌,胆嚢癌の肝門部浸潤を疑い,経皮経肝胆道鏡検査(以下PTCS)を施行した.繰り返し行ったPTCSおよび直視下生検で悪性所見を認めず, 慢性萎縮性胆嚢炎による肝門部胆管狭窄と診断した. 昭和61年3月14日, 内瘻化してあった経皮経肝胆管ドレナージ(以下PTCD) カテーテルの先端を左肝管まで引き抜き, 外来にて狭窄部の経時的変化を観察した. 昭和61年5月22日のPTCDカテーテルからの胆管造影で,肝門部胆管の再狭窄を認めなかったため,カテーテルを抜去した. 1 年4カ月後の現在, 再狭窄の徴候を認めていない.
    以上,良性胆道狭窄の診断に,PTCSおよび直視下生検は有用であった.
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