森林利用学会誌
Online ISSN : 2189-6658
Print ISSN : 1342-3134
15 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
総説
論文
  • 後藤 純一, 齋藤 卓也, 宮崎 雅幸
    原稿種別: 本文
    2000 年 15 巻 1 号 p. 11-18
    発行日: 2000/04/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    森林地帯において基準点測量のためにGPS測位を実施することを目的に,測量に先立って測点で撮影した全天写真を用いて測量に最適な時間帯を抽出しようとした。実験地で受信したGPS衛星からの電波の信号対雑音比(SN比)に影響を及ぼす要因として,全天写真から測定した任意の点の輝度に基づく透過率と衛星の仰角に着目した。遮蔽物がない場合のSN比は仰角に対応した期待値として予測できる。遮蔽物に起因した受信条件を評価する尺度として,全天写真に撮影された任意の点近傍の開けた空の輝度に対する衛星通過点の輝度の百分率を輝度に基づく透過率と定義した。この透過率とSN比の仰角に基づく期待値からの低下を回帰式における下限の信頼限界として示した。以上の結果から任意の位置にあるGPS衛星からの受信電波が測位に利用可能なSN比を満足しうるかを判定し,GPS測位を実施する上での最適な時間帯を示すプログラム(EYE)を構築した。
  • 板谷 明美, 山崎 忠久
    原稿種別: 本文
    2000 年 15 巻 1 号 p. 19-24
    発行日: 2000/04/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    自然環境と共存・調和した林道を計画・開設するためには,森林空間の詳細な構成を計量的に,しかも的確に把握した上で,損傷の可能性を事前に予測し,防止策や代替案について総合的に判断しながら路線選定を行うことが必要である。本論文では,オルソフォト(正射写真)とDTMを主な資料として,パソコンによる画像処理の手法を用いて,建設技術と国土保全の見地からの必要条件を満たし,同時に周辺環境にできるだけ影響を与えない林道(エコ林道)の簡便な路線選定法について検討した。資料をもとに林道の開設による影響を緩和する必要がある箇所(ミティゲーションエリア)と道路を建設する上で不適当な箇所(危険エリア)をゾーニングし,それらと計画路線との位置的・面積的検討を行うことによって環境に配慮した路線の選定を試みた。その結果,本手法を用いることにより多くの労力と時間が必要であった作業を簡略化することができ,視覚的に,しかも総合的に林道開設予定地周辺の立地条件を把握し,エコ林道の路線選定を簡便に行うことが可能となった。
  • 立川 史郎, 佐々木 康
    原稿種別: 本文
    2000 年 15 巻 1 号 p. 25-32
    発行日: 2000/04/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    スギの若齢間伐林分における人力でのかかり木処理方法として,予定伐倒方向側への引き倒し(方法A)および樹幹の回りに回転(方法B)の2種類の方法について比較検討した。樹冠の接触抵抗の平均値は方法Aで30.0kgf,方法Bで14.1kgfであり,方法Aでは枝や樹幹のたわみによる抵抗が大きいと推定された。さらに方法Aでは回転中心から接触抵抗の作用線までの距離が長いため,樹冠の接触抵抗モーメントの平均値は方法Aが193.5kgf・m,方法Bが4.2kgf・mと,方法Aで非常に大きな値を示した。以上のことから,柄の長い処理器具を用いて樹幹上部に力をかけて伐倒方向側へ引き倒したり,木廻し用フックの付いたレバーなどを用いて樹幹回りに回転させて処理するなど,軽量の補助器具を効果的に使用することが有効であると結論された。
  • 澤口 勇雄, 猪内 正雄, 菊地 智久
    原稿種別: 本文
    2000 年 15 巻 1 号 p. 33-42
    発行日: 2000/04/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル オープンアクセス
    高性能林業機械システムによる列状間伐は間伐不振の有効な打開策と考えられる。本研究では,伐採列数の異なる列状間伐試験地にハーベスタ・フォワーダシステムを導入して,残存立木に与える損傷について考察した。損傷率は,全ての損傷を数えた最大値で1伐3残方式10.7%,2伐5残方式32.6%であった。損傷の93.2%がハーベスタ作業で生じ,その2/3は枝払・玉切で起きた。損傷種類は辺材部軽損傷が77.3%で多くを占め,辺材部重損傷は4.5%であった。加害率は間伐木の大小と明らかに関係した。損傷面積は50cm^2以下が2/3,損傷最大地上高は1m以下が2/3を占めた。損傷率は,間伐本数率,間伐木の大小に大きく影響を受けると推定された。
速報
feedback
Top