日本緑化工学会誌
Online ISSN : 1884-3670
Print ISSN : 0916-7439
ISSN-L : 0916-7439
23 巻, 1 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 数値シミュレーションを用いた検討
    熊谷 朝臣, 鈴木 雅一, 太田 猛彦
    1997 年 23 巻 1 号 p. 4-19
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    マルチ工法の施工が土壌中の熱・水環境に与える影響を表現する数理モデルを作成した。このモデルは熱・水同時移動の基礎式をもとに土壌水分と地中温度を数値計算するもので, 乾燥条件下でのマルチ工法の効果のシミュレーションが可能である。本研究では, アフリカ・ジブチ共和国の気象データをもとにシミュレーションを行った。その結果, 以下のようなマルチ工法の実際の施工に有用な知見が得られた。(1) 施工地の土壌条件による土壌水分の二次元分布形の違いが得られ, マルチ工法の効果の違いについてのメカニズムが明らかにされた。(2) 地温上昇抑制を目的としてマルチ工法を行う場合, マルチング資材表面のアルベドを大きくすることが最も容易で有効である。(3) 地温上昇抑制効果の高いマルチング資材を用いると, 温度勾配による水分移動の作用によって, 水分の節約に有効である。(4) 乾燥条件下では, 材質が疎なマルチング資材を使用した場合, 地表面からの蒸発量とマルチング資材を透過する水分量との差はない。
  • 中島 敦司, 養父 志乃夫, 櫛田 達矢, 永田 洋
    1997 年 23 巻 1 号 p. 20-25
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    シバザクラの開花に及ぼす低温処理の影響を調べる目的で, 供試植物を12月4日から5℃ の低温庫ならびに自然の野外に20, 40, 60日間置いた後, 2基の20時間日長のグロースチャンバー (25℃恒温, 明期25℃/暗期18℃) へ移した。また, 12月4日に別の供試植物を野外から上記のグロースチャンバーへ搬入する無低温処理区も設定した (実験1)。さらに, 7月25日に, 実験1とは別の個体を, 野外から10, 15℃ の低温庫へ入れ, 5, 10, 15, 25, 40日後に再び野外へ運び出した (実験2)。これらの実験の結果, いずれの処理区でも開花が認められたが, 実験1の低温処理区における供試植物に着生した花序数は, 無低温処理区及び実験2のいずれの処理区の植物の花序数よりも多かった。この結果, シバザクラの花序の形成には, 12月初旬から少なくとも5℃ ・20日間以上の低温との遭遇が必要であり, シバザクラは条件的低温要求植物と考えられた。一方, 実験1においては, 新鞘の長さは低温処理の期間が長くなるにしたがって短くなり, 新鞘の長さと花序数の間には有意な負の相関が認められた。
  • 東海林 知夫, 阿部 昌宏
    1997 年 23 巻 1 号 p. 26-28
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
feedback
Top