日本緑化工学会誌
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24 巻, 3-4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 亀山 章, 中越 信和, 日笠 睦, 森本 幸裕, 倉本 宣, 窪田 順平
    1998 年24 巻3-4 号 p. 122-147
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
  • 岩崎 寛, 坂本 圭児, 吉川 賢, 千葉 喬三
    1998 年24 巻3-4 号 p. 153-161
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    材線虫病による被害程度が異なるアカマツ林3林分において, リターフォール量およびその季節変動を3年間にわたり調査した結果から, 材線虫病被害林における落葉量とその季節変動の特徴について検討を試みた。健全林分では落葉の季節変動の型は, 秋・春ピーク型で, これまで報告されている健全なアカマツ林の落葉型とほぼ同じであった。微害林分と激害林分では秋のピークが健全林分よりも1ケ月はやい9月にみられた。その後も12月まで増加する現象がみられ, 健全林分にみられた春の小ピークはみられなかった。材線虫病による枯死葉の脱落には規則性があり, 被害林分では10-12月に落葉量が増加する傾向が見られた。材線虫病被害林における年間落葉量は, 生残している健全木と前年に新たに発生した材線虫病被害木の個体数に影響された。前年に新たに材線虫病被害木が多発した林分では年間落葉量が一時的に多くなった。
  • 内田 泰三, 丸山 純孝
    1998 年24 巻3-4 号 p. 162-174
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    ヨシ群落の維持あるいは抑制の方法として刈取りに着目した。ヨシを異なる高さで刈取り, その後の再生過程について調査検討し, 各目的で適正と考えられるヨシ群落の刈取り方法について考察した。結果は以下の通りであった。1.刈取り処理を受けたヨシは, 形態的に主桿再生型および側枝再生型の2つの再生型に大きく類型化された。2.2類型は刈取り高さが主要因で, 刈取り後主桿に残存する葉数には影響されなかった。3.主桿再生型と側枝再生型の間で再生葉の数に有意な差異は認められなかった。しかし, 後者は前者に比べ個葉の葉面積が小さくなった。4.側枝再生型は主桿再生型と比較し, C/F比 (非同化器官と同化器官の乾物重量比) が大きくなった。以上から, ヨシ群落の抑制には, ヨシを側枝再生型に変化させる刈取りが効果的であり, ヨシ群落の維持には, ヨシを主桿再生型に変化させる刈取りが効果的であると推察された。
  • 切岩 祥和, 横田 博実, 阿部 昌宏, 東海林 知夫, 吉崎 真司, 大石 惇
    1998 年24 巻3-4 号 p. 175-185
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    アラブ首長国連邦 (UAE) の主要な4種の砂漠緑化樹種, Prosopis cineraria, Acaciatortilis, Zizyphus spina-christi, Leptadenia pyroteshnicaの生育に及ぼす高pH条件の影響について検討した。(1) UAEの植林地で採取した緑化樹種の葉部微量要素含有量は, 灌溜水のpHの上昇によりわずかに低下した。(2) 緑化樹種の初期生長に及ぼすpH (6.0, 7.0, 8.0, 9.0) 処理の影響について砂耕栽培実験により検討した。高pH処理によりP.cine-rariaL.Pyroteshnicaの生長は促進されたが, A.tortilisとZ.spina-christiでは抑制された。(3) L.PyroteshnicaA.tortilisの高pH処理下でみられた異なる生長反応の原因を明らかにするために高pH処理区と低養分濃度処理区を設けて水耕栽培実験を行った。いずれの樹種の初期生長も低養分濃度処理区で促進された。(4) L.PyroteshnicaA.tortilisの初期生長に及ぼす低鉄濃度 (3.0, 15, 0.5mgL-1) 処理の影響を砂耕栽培実験により検討した。いずれも1.5mgL-1でわずかに促進された。(5) 本実験では砂漠緑化樹種に及ぼす高pH条件の影響を生長量と葉部微量要素含有量により検討した。両者の間に明らかな関係は認められなかったが, 葉部鉄含有量がpHによりわずかに影響された。以上のことから, 葉部微量要素含有量は根による吸収能と栄養特性に左右され, 高pH条件の影響は小さいと考えられた。
  • 岩崎 寛, 吉川 賢, 坂本 圭児, 千葉 喬三
    1998 年24 巻3-4 号 p. 186-191
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    マツ材線虫病の病徴の進展に影響を及ぼす要因として土壌水分をとりあげ, 異なる土壌水分下で生育させたアカマツのポット苗を用いて線虫接種試験を行い, 土壌含水率による枯死過程の違いを夜明け前の水ポテンシャル, 葉緑素量 (SPAD値), 光合成速度, 蒸散速度から検討した。その結果, 土壌含水率の低い環境で生育した苗では, マツ材線に虫病の進展がはやく, 光合成速度, 蒸散速度や葉の水ポテンシャルといった生理特性の変化もはやかった。また, 光合成活性を表す指標とSPAD値との関係を見ると, 接種後2週目では葉緑素の破壊が起こっていないが, すでに光合成活性が低下していたことが示唆された。また接種後2週的には蒸散速度も低下していたことから, この光合成活性の低下は, マツ材線病の進展に伴う樹体内の水分欠乏による気孔閉鎖が原因であると考えられた。
  • 遷移初期における木本群落の発達特性
    小野 裕, 楊 喜田, 北澤 秋司
    1998 年24 巻3-4 号 p. 192-200
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    長野県御岳山において, 地震荒廃地における森林の成立過程を明らかにするため, 地震発生後12年目の荒廃地における木本植物の発達状態を検討した。その結果, 地震発生後12年を経過した現在, 木本群落の発達段階を三つに分けることができた。(1) 階層構造未発達段階: 木本植物の侵入・消失の繰り返しが激しく, 樹高生長が遅かった.この段階がみられる地点は, 岩塊におおわれているところがほとんどであり, これは地表が乾燥しやすいことに基因していると考えられる。(2) 階層構造をもつ段階: 堆積地点および地表が浅く削りとられた地点では, 先駆樹種の樹高生長が速く, 階層構造が形成された。上層はやせ地や乾燥地に耐え育つ先駆樹種のヤマハンノキおよびミヤマヤシャブシに占められ, 下層は, ヤナギ類が優勢樹種であったが, 耐陰性樹種の侵入も多くみられる。(3) 先駆樹種の侵入が抑制される段階: 樹冠閉鎖度が60%近くになり, 先駆樹種の下層への侵入が抑制され, 先駆樹種以外の樹種 (カツラ, ミツデカエデ, ヒノキなど) の侵入が多くなり, 徐々に優勢となった。
  • 小林 剛, 斎藤 篤, 堀 良通
    1998 年24 巻3-4 号 p. 201-207
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    茨城県水戸市のコナラ二次林において, 下刈り後の経過年数の異なる3ケ所の下層植生の群落高・種構成・群落内照度を1993年に, および地上部現存量を1994年の夏に調査した。各地点の優占種はいずれもアズマネザサであり, 最後の林床管理はそれぞれ1982年, 1987年そして1993年の初頭であった。管理停止後の経過年数が増すにつれて, 群落高がより高くなる一方で, 群落内照度と構成種数はより低くなった。アズマネザサの優占度は管理停止後の年数と共に増加し, 下刈り後12年を経た群落では, アズマネザサの地上部現存量がその97%を占めた。アズマネザサの優占度と種多様性指数 (H') の間には負の相関が検出された。林床管理の停止にともなうアズマネザサの優占の進行が, 群落の構成種数を減少させ, 群落構造を単純化させることが示された。下刈りはアズマネザサの優占を抑制し, 種の多様性を維持する重要な役割を果たしている。
  • オフィスパーク大村造成工事における法面緑化事例
    市原 悟, 吉田 寛, 宮地 洋一
    1998 年24 巻3-4 号 p. 208-214
    発行日: 1999/05/31
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
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