世界遺産,ジオパーク,エコパークなどの登録地の増加や地方振興策としての観光推進などを背景に「環境を保全しながら持続可能な形で楽しむ形態の観光」であるエコツーリズム(ecotourism)が,2000年代以降盛んになってきた。筆者は,これまでエコツーリズムの理論的研究と国内外での実践活動を行ってきた
3)。本稿では,2015年 2月 14日に鳥取大学乾燥地研究センターで開催された日本緑化工学会乾燥地緑化研究部会の第 20回公開シンポジウム「乾燥地の生態系とその課題」の際に講演を行った「メキシコ・南バハ・カリフォルニア州の自然保護区とエコツーリズム」の内容を取りまとめて紹介したい
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