本研究の目的は, 重粘土層の改良法として, 新しく下水汚泥と爆薬を使用した場合の効果を追求するものである。深さ1mめ超深耕による土層改良は, 重粘土層の停滞水位を下げるとともに, 理学性の改善, 土壌熟化の促進をもたらすことが予測されるため, 下水汚泥の噴射と爆薬の自動埋設が可能なロータリサブソイラを試作し, 有機物の全層施用と組み合わせた爆発力利用の土層破砕を構想した。
重粘土層の爆破実験の結果, 土壌含水比が高いと, 地中に空洞が生ずるが, 含水比が低いと, 地中の空洞形成は小さく地表面まできれいな破壊が起こる。必要装薬量は, 乾燥時で,
Lp=0.437
W3〔kg〕(
W=埋設深さm) で表された。
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