煙霧の拡散の迅速化, 均一付着, 葉裏面付着の増加を目的として, 自走式静電常温煙霧機を試作し, 小型ハウス内で走行散布試験を行った。また, 電極の濡れ防止策として円錐電極の側面に孔を数個開け, 孔位置, 孔径, 孔数の帯電電流 (帯電性能) に及ぼす影響を検討した。
走行散布実験の結果, 煙霧機の走行速度は0.5m/min程度が適当であった。電圧印加によりサンプル裏面への付着は増加するが, 植物モデル下部のサンプル表面では無印加時の付着が優った。
電極の穿孔により帯電電流は増加し, 帯電性能が向上することが明らかとなった。ノズル先端より1mmの位置にφ0.9mmの孔を等間隔に4個開けることにより, 最大の帯電電流が得られた。
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