試作した中型開発機を供試し, つめ軸1回転当たり1回切削を行う市販機を対照機として, 所要動力, 作業精度等を1~7箇所の水田で調査した。対照機は高速作業を行うと耕うんピッチの増大により, 耕盤の均平に問題があったため, PTO速度段を開発機より1~2段高速にして比較した。その結果, 作業可能な最大作業速度は開発機が対照機より40%程度高いこと, 開発機は対照機に比べ, 平均でPTO比動力が5~10%少なく, 比推進力が35~55%小さいこと, 中粗粒質の水田で対照機を高速回転すると過剰砕土となるが, 開発機ではそれを改善できること, 高速域における開発機の反転性能や均平性能は良好で, 1段低速の対照機と同程度以上であることなどがわかった。
抄録全体を表示