イチゴの移動栽培装置における栽培ベッド移動に要する動作時間と作業能率との関係を明らかにすることで作業時間を制約条件として実用し得る最大の装置面積を導出した。収穫作業が最も大きな制約条件であり,栽培ベッド1台あたりの収穫作業時間は,収穫果数が少ない時期では装置のサイクル時間を必要とし,収穫果数が多い時期ではサイクル時間とは関係なく収穫果数と作業者の採果速度と収容動作時間により決定された。作業時間をシミュレーションした結果,収穫最盛期に作業者2名の導入を前提として,装置規模は770m
2程度まで拡大可能であった。装置をより大規模化するためには,装置の稼働時間の短縮と同時に収穫作業時間の短縮が必要であった。
抄録全体を表示