貯蔵温度および包装方法がナガイモの品質におよぼす影響を知るために, 貯蔵温度を4種類 (10, 7, 3および1℃), 貯蔵方法を3種類 (ポリエチレンフィルム折り込み包装, 無包装, およびオガクズ添加) 変えて, 4ヶ月間の貯蔵試験を行った。貯蔵温度の10および7℃では, 萠芽を生じたが, 3および1℃の貯蔵区では, それらは認められなかった。1℃区のナガイモは, 貯蔵中の粘性および弾性の低下が最も大きかった。すりおろし液の曳糸性に関して, 3℃区の低下が最も少なかった。包装方法については, ポリエチレンフィルム折り込み包装は, 目減りの抑制に有効であったが, オガクズ添加は, 貯蔵中の粘性および弾性の低下が最も大きかった。上記の結果より, 3℃のポリエチレンフィルム折り込み包装が, 屋内貯蔵では最も適した方法と言えた。
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