農業機械学会誌
Online ISSN : 1884-6025
Print ISSN : 0285-2543
ISSN-L : 0285-2543
73 巻, 1 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
論説
特集
テクノトピックス
研究紹介
論文
研究論文
  • 梅田 大樹, 澁澤 栄, 岡山 毅, サクマ デニス ユキオ, 下保 敏和, 二宮 和則
    2011 年 73 巻 1 号 p. 37-44
    発行日: 2011/01/01
    公開日: 2013/04/24
    ジャーナル フリー
    本研究ではリアルタイム土壌センサと収量メータ付コンバインによって得られた圃場マップを作成することによって,これらが精密圃場管理に活用できるデータ構造となり得るか検証を行った。小麦圃場を対象として,リアルタイム土壌センサを用いて播種前および収穫後に含水比および全窒素マップを,さらに収量メータ付コンバインを用いて収量マップを作成した。これらのマップが精密圃場管理への支援ツールとなり得るか考察した。また,取得した各パラメータを用いて全窒素損失量を算出し,小麦栽培における環境負荷分を推定した。リアルタイム土壌センサにて取得したデータを用いて作成されたマップは,精密圃場管理に使用し得ることが示唆された。
  • 藤田 活秀, 齊藤 俊, 金子 貢
    2011 年 73 巻 1 号 p. 45-50
    発行日: 2011/01/01
    公開日: 2013/04/24
    ジャーナル フリー
    農用トラクタは軟弱土質でのトラクション性が要求されるため,トレッド部にラグと呼ばれるゴム製の大きな突起が千鳥状に配置されたタイヤが用いられている。舗装路面走行時の農用トラクタの振動は,このラグが起振源となる振動が発生することが知られているが,その発生メカニズムに関しては未だ十分に解明されていない。そこで本研究では,ラグ付きタイヤの回転時におけるタイヤ挙動を計測するための実験装置を製作し,回転速度を変化させた時の挙動の特性を調べた。また,タイヤ単体の振動特性を非回転・接地の状態で実験モード解析手法により調べ,振動特性が回転時の挙動に及ぼす影響について検討を行った。
技術論文
  • ——莢付きエダマメの食味関連成分の測定——
    江頭 宏昌, 夏賀 元康, 須江 芳恵, 池田 剛士, 千田 智哉, 堀之内 名那子, 赤澤 經也
    2011 年 73 巻 1 号 p. 51-56
    発行日: 2011/01/01
    公開日: 2013/04/24
    ジャーナル フリー
    エダマメの食味関連成分としてスクロース含量と呈色性窒素化合物(ニンヒドリン反応量 : NRQ)を取り上げ,第1報では市販近赤外分析計Infratec1241によりこれら2成分がどの程度の精度で測定できるか,莢を取り除いた剥きマメを用いて,精度の検討を行い,得られたキャリブレーションは実用的な精度であると判断した。しかし,剥きマメにするための作業に15~20分を要するため,本報では,莢のまま測定し精度の検討を行った。その結果,スクロースがR2=0.57, SECV=0.49%,NRQがR2=0.69, SECV=0.21%の精度が得られた。これらは剥きマメによる測定精度より若干劣るものの,測定時間は約1/5であるので,より実用的な測定方法であると判断した。
  • 小林 研, 藤井 桃子, 大越 崇博
    2011 年 73 巻 1 号 p. 57-64
    発行日: 2011/01/01
    公開日: 2013/04/24
    ジャーナル フリー
    ウリ科用の半自動接ぎ木装置に適応する自動給苗装置の開発を目的として研究を行った。平板中央に山型突起を持つ固定ガイドによる苗の子葉方向揃えの可能性を検討した後,自動給苗基礎試験装置を試作して性能試験を行った。その結果,整列播種された苗を使用することで,固定ガイドによる子葉方向揃えが可能と判断した。基礎試験装置によるセルトレイからの給苗成功率は90%であったが,セル中心から半径13mm以内で出芽している苗を対象とすれば,同成功率は94%となった。苗保持機構の改良の他,セルトレイへの播種方法や育苗時に子葉を開かせる等の管理方法を組み合わせて対応することで,精度向上は可能と考えられた。
資料
速報
feedback
Top