社会的要請としてヘルス・ケアの変革が強まるなかで,医学教育の方法論や体系も変化を余儀無くされ,新しい教育実践の試行が積み重ねられつつある.
この動向は,予防医学教育のあり方にも,大きな影響を与えており,とくにコミュニティを教育基盤においたアプローチが積極的意義をもつ.さらに臨床医学と予防医学の統一的理解を育てる場として,'生物・心理・社会複合体'としての家庭を対象とするProblem-Oriented Family Health Practiceの教育実践について紹介した.
本研究は,1983年度医学教育振興財団研究助成を得て行われた.
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