医学教育
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27 巻, 6 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • アンケート調査結果より
    植村 研一, 羽白 清, J Patrick BARRON, 飯野 ゆき子, 大木 俊夫, 岡崎 真雄, 加我 君孝, 小林 茂昭, 西澤 ...
    1996 年 27 巻 6 号 p. 375-379
    発行日: 1996/12/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    平成6年度に設置された「外国語教育ワーキング・グループ」(委員長: 植村研一) では,平成7年1月9日-3月9日に全国医学部長・医科大学長 (国公立49・私立31校) 宛に「医学部における英語教育の実態と改善策について」のアンケート調査を実施し, 国公立30校 (61.2%), 私立24校 (77.4%), 計54校 (67.5%) より回答があった.役に立つ英語教育の有無については, 英会話を教えている大学が37校 (68.5%), 医学英語を教えている大学が34校 (63.0%), 英語論文作成を教えている大学が9校 (16.7%), また, 課外活動やそのほかの方法による医学英語教育を行っている大学が最高40校 (74.1%) にも達しており, 2年前の調査より増えている.英会話は低学年 (1・2年次) でも教育できるが, 医学英語は医学知識のない低学年では, 内容的に医療システム・生命倫理・医師の役割・プライマリ・ケアなどなどの一般的なものに限られる.その意味で, 中学年 (3・4年次) と高学年 (5・6年次) での教育が増えつつあることが判明した.今後, 医学部における英語教育担当者の教育改善のためのワークショップを続けていく必要が一層感じられる.
  • 西澤 茂, 植村 研一, 羽白 清, J Patrick BARRON, 飯野 ゆき子, 大木 俊夫, 岡崎 真雄, 加我 君孝, 小林 茂 ...
    1996 年 27 巻 6 号 p. 381-384
    発行日: 1996/12/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    1995年10月7-8日, 浜松で第1回「医学部における英語教育改善のためのワークショップ」がエジンバラ大学Glendinning先生の参加を得て開催されたので, ワークショップに対するアンケート調査の結果について報告する.大多数が, 日々の疑問点, 思案を話し合える機会が持てたことに意義を感じていた.Glendinning先生の教育技法に新鮮な雰囲気を感じたようである.ただ, 1回目ということもあり, 内容がやや観念的になった傾向があり, 参加者はもう少し実践的な内容を期待しているようで今後の改善が望まれる.こうしたワークショップが今後も継続して開催されることを望む声が多かった.
  • 植村 研一, 羽白 清, J Patrick BARRON, 飯野 ゆき子, 大木 俊夫, 岡崎 真雄, 加我 君孝, 小林 茂昭, 西澤 ...
    1996 年 27 巻 6 号 p. 385-388
    発行日: 1996/12/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    平成6年度に設置された「外国語教育ワーキング・グループ」(委員長: 植村研一) では, 医学部における役に立つ英語教育のモデルカリキュラムの試案を低学年 (1・2年), 中学年 (3・4年), 高学年 (5・6年) に分けて提案する.低学年ではlistening, speaking, rapid readingに加えてparagraphingを含めた文章構成法の基本, 中学年では英文医学論文・英文カルテの読解, 医学論文構成法, 医学英語の聴き取り訓練, 高学年では与えられたテーマで英語で医学論文を書いたり口頭発表の訓練などを目指す.
  • 大木 俊夫, 羽白 清, Patrick BARRON, 飯野 ゆき子, 岡崎 真雄, 加我 君孝, 小林 茂昭, 西澤 茂, 植村 研一
    1996 年 27 巻 6 号 p. 389-397
    発行日: 1996/12/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    平成6年度に設置された「外国語教育ワーキング・グループ」(委員長: 植村研一) において医学部における役にたつ英語教育のモデルカリキュラムの試案を作成することになったが, あわせてモデルカリキュラムに従って使用可能な医学英語教育教材を調査することになり, ここに簡単な解説を付けてまとめてみた.
    一口に医学英語用教材といっても, 教材を使用する担当者の専門と教育対象の学生によって自ずから内容が違ってくることはいうまでもないであろう.担当者が英語学, 英米文学などの専門家である場合と医学の専門家である場合とでは, 教育目標もある程度違ってくるからである.通常, 前者の場合は医学に関わる主題の教材を使って語学力 (読む, 聴く, 話す, 書く技術の全部あるいはその一部) を高めることに重点をおき, 後者の場合は, 医学の知識を英語で覚えさせることに重きをおくからである.
    以下に示す教材は, 聴き取り, 読解, 作文, 特定のトピックを扱ったものなどに類分けし, さらにそれらを, 基礎的なものからより高度なものへ, 英語そのものの習得に重点をおいたものから医学の知識の習得に重点をおいたものへと配列を試みたが, 以下に述べるようにアンケートによって知り得たものも多く, その中には未見のものも少なくない.したがって難易度などはおおよその目安と考えていただきたい.
  • 「K2 or K3 type」との比較
    三谷 一裕
    1996 年 27 巻 6 号 p. 403-408
    発行日: 1996/12/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    X2 typeは,「回答コードを用いた出題形式は, 部分的な知識でも正解することが可能なことから受験者の知識量を正確に得点に反映しない」という従来の国試形式の欠点を改善するために考え出された試験形式である.しかし, X2 typeも, 回答コードを10個持つ問題に書き換えることができ, また, 部分的な知識でも正解することが可能な形式なので, その欠点が改善できているとは言い難い.
  • 渡辺 弘美, 竹宮 敏子, 吉岡 守正, 登坂 美佐子
    1996 年 27 巻 6 号 p. 409-415
    発行日: 1996/12/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    看護教育の高学歴化, スペシャリスト養成に対応していくためには, 教育サイドとして内容の充実と知識の統合化を計っていくことが重要であると考える. 今回われわれは, 過去から現在にわたる看護教育における神経内科学のあり方を縦軸に, 看護学生と実践ナースの神経内科学に対する認識を横軸に考え, 多面的角度より検討を行った.
    方法: 1) 東京女子医大看護短大神経内科授業における過去20年間の内容の分析, 11年間の試験結果の検討. 2) 看護婦国家試験過去15年間の, 成人看護学に占める脳神経系設問の頻度と内容の検討. 3) 同短大2学年生へのアンケートを通じて, 神経内科授業内容に対する認識とその変容を検討. 4) 神経内科疾患を主に扱う実践ナースへのアンケートを通じて, 神経内科卒前教育の充実のための参考意見とした.
    結論:“神経解剖” や “病態生理” の分野を実践ナースは「大切な, 学生時代にマスターすべき分野」として捉えているが, 学生にとっては「大切と思うが, 難しく興味が薄い分野」との認識であった.
    今後拡大する高齢化社会では, 看護領域においてもより高度で充実した内容の神経内科学教育が要求される. 今後の看護教育における, ひいては医学系が関与する分野の効果的な教育の必要性を強調したい.
  • 華表 宏有
    1996 年 27 巻 6 号 p. 417-423
    発行日: 1996/12/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    学生側から系統講義を評価する試みの第2段階として, 質問項目を少なくする代わりに自由記入欄を大きくした新しい質問票 (B5版1枚) を用いて, 1992-94年度の3年間に筆者が担当した講義項目を対象として, 毎回講義評価 (無記名) を試みた.延738件の回答のうち, 自由記入は382件 (51.8%) で, 1990-91年度と比較して大幅に増加した.あわせて多変量解析の手法を用いて総合評価に関与する質問項目の検討を行った.以上の結果をふまえて, 自由記入欄を重視することと質問項目はなるべく少なくすることが頻回に行う場合にはより適切なことを考察した.
  • 牛場 大蔵, 尾島 昭次, 鈴木 淳一, 高久 史麿, 塚原 勇, 細田 瑳一
    1996 年 27 巻 6 号 p. 424-428
    発行日: 1996/12/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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