本稿では学習者の評価ツールについて概説する.
●周到に計画された適切な評価が,学習者の望ましい学びを形成し,また動機を促進する.
●評価の実施においては,教育的効果と学習への影響について最大限の配慮が必要である.
●「知っている」ことは「できる」ことを保証しないが,「できる」からといって「知っている」ことを保証するものでもない.
●アウトカム基盤型教育の効果を引き出すべく,豊富な情報をもたらす,継続的かつ包括的なプログラム化された評価のデザインと実践が求められる.
●教育機関全体で,その評価の重要性を十分に共有した上で,教育資源を配慮して,実現可能な評価を推進することが望ましい.
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