医学教育
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43 巻, 2 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
特集
  • 福島 統
    2012 年 43 巻 2 号 p. 69-70
    発行日: 2012/04/25
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
  • 高田 和生
    2012 年 43 巻 2 号 p. 71-77
    発行日: 2012/04/25
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
    1)ハーバード・メディカル・スクールにおける臨床実習では,米国の多くの医学校と同様に,学生は第3学年の必須診療科における診療参加型臨床実習で基盤能力および経験を,第4学年の選択臨床実習において興味のある分野で更なる経験を得る.
    2)学習者の積極的な学習姿勢,教育者の熱心な教育姿勢のもと,診療参加型臨床実習が行われている.その背景には,2年間にわたる臨床導入教育,そして学習者,教育者それぞれの取り組みの評価が進路決定や昇進判定に影響することがあげられる.
    3)近年の通年性学習機会の創出と密なメンタリングなど,臨床実習カリキュラムの改革が進められている.
  • 西城 卓也, 錦織 宏, 奈良 信雄
    2012 年 43 巻 2 号 p. 79-85
    発行日: 2012/04/25
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
    1)McGill大学医学部(カナダ)のクラークシップを,観察記録・学生と教員へのインタビュー・シラバスなどの資料に基づくデータをもとに,3名の研究者で分析し,事例研究を行った.
    2)McGill大学医学部の臨床教育は3部構成である.学生はアウトカムを目指し,積極的見学に始まり最終的には観察下での相当な実践的実習に至る,コンピテンシー基盤型カリキュラムを主たる構造としている.
    3)本クラークシップは,正統的周辺参加理論・発達の最近接領域・TARGETモデルなど,様々な理論やモデルに裏付けされる教育的構造を格子としており,我が国への応用可能性が示唆された.
  • 錦織 宏, 北村 聖
    2012 年 43 巻 2 号 p. 87-91
    発行日: 2012/04/25
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
    1)日本とオランダの医学教育の関係は江戸末期のポンペ来日までさかのぼる.
    2)オランダの医学教育においては医学教育学の科学的根拠に基づき,1970年代以降,医学教育改革が進められてきた.
    3)オランダのユトレヒト大学では,Z型カリキュラムが採用され,ほとんどの診療科が4週間のローテート実習を行い,また研修医が学生を教える屋根瓦方式が機能している.
  • 武田 裕子, アン・ワイリー
    2012 年 43 巻 2 号 p. 93-103
    発行日: 2012/04/25
    公開日: 2014/01/09
    ジャーナル フリー
    1)ロンドン大学King’s College医学部は,各学年約470名の学生が在籍する5年制の医学部(一部学生は6年制,また学士編入による4年制も導入)で,学生数は英国最大規模である.そのカリキュラムは,General Medical Council刊行の“Tomorrow’s Doctors(2009)”に記載された基準を満たすべくデザインされている.
    2)基礎医学と臨床医学を統合したカリキュラムとなっていて,入学直後から患者と接する機会があり,授業は症例のシナリオを用いて行われる.臨床倫理討論や多職種間教育も1年生から開始される.
    3)病棟実習は3–5年生で行われ,3,4年次は主にBedside Teaching方式が取られるが,最終学年の5年生ではクリニカル・クラークシップ(内科8週間,外科8週間,診療所8週間)が行われる.
    4)臨床実習の18%は地域で行われ,診療所のGeneral Practitioners(GP医)が指導医として大きな役割を果たしている.地域の特性を知り,患者や地域の健康度を上げる取り組みのできる医師育成を目指して,5年間を通して地域医療実習が行われ,充実したヘルス・プロモーション教育を提供している.
    5)実習プログラムは医療機関間で多少異なる可能性があるが,Logbookを活用し,筆記試験やOSCEsを用いた評価法で学生の到達度を確認している.
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