医学教育
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46 巻, 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
特集
  • 北村 聖
    2015 年 46 巻 3 号 p. 209-210
    発行日: 2015/06/25
    公開日: 2017/03/03
    ジャーナル フリー
  • 木下 牧子, 小林 志津子, 清水 貴子, 石黒 直子, 榊原 秀也, 江頭 正人, 守屋 利佳
    2015 年 46 巻 3 号 p. 211-216
    発行日: 2015/06/25
    公開日: 2017/03/03
    ジャーナル フリー

     女性医師の継続的社会貢献のためには, 育児支援, 復職支援などの様々な取り組みと同時に, 医師という職病の使命を正しく認識し, その責務を果たすための教育が重要である. 女性医師キャリア教育検討委員会は, この目的のためにすべての医師が修得すべき能力を検討し, 以下の5つの学習目標を設定した. 1) 医師の社会的使命 (プロフェッショナリズム) , 2) キャリアデザイン立案能力, 3) 職業に対する多様な価値観を受容する能力, 4) 支援に対する姿勢 (支援は継続的社会貢献のための医師集団の責務であることの自覚) , 5) 社会的性差の認識とその対応能力. この5つの学習目標は医学教育にかかわるすべての組織が共有すべきものである.

  • 石黒 直子, 木下 牧子, 小林 志津子, 清水 貴子, 榊原 秀也, 江頭 正人, 守屋 利佳
    2015 年 46 巻 3 号 p. 217-223
    発行日: 2015/06/25
    公開日: 2017/03/03
    ジャーナル フリー

     女性医師キャリア教育検討員会は, 女性医師の継続的社会参加のためにすべての医師が修得すべき5つの学習目標を設定した. 次のステップとして, それぞれの学習時期に応じた到達レベルを検討し, ロードマップを作成した. さらに目標到達のための学習方法と評価の案を作成したので提案する.

  • 秋田大学での低学年からの必修講義キャリア教育プログラムの構築
    蓮沼 直子
    2015 年 46 巻 3 号 p. 225-233
    発行日: 2015/06/25
    公開日: 2017/03/03
    ジャーナル フリー

     秋田大学では2009年からキャリア教育を必修講義として導入してきた. 本稿では自己理解を目的にワークを取り入れた初年次ゼミ, シナリオに基づくグループディスカッションやロールモデルの提示など3年生の参加型キャリア講義の実際について述べる.

     さらに, 実際にこのカリキュラムを導入する際に重要だと思われることについても触れたい. 医療の現場で男女医師が協働し, それぞれのキャリア形成を尊重していけるような環境整備が重要であり, そのために必要な21世紀の医学部におけるキャリア教育の在り方について展望する.

  • 岩崎 直子
    2015 年 46 巻 3 号 p. 235-241
    発行日: 2015/06/25
    公開日: 2017/03/03
    ジャーナル フリー

     本学は建学の精神に基づき, 社会に貢献する女性の医療人を育成してきたが, 2011年には新たなアウトカムロードマップとして「MDプログラム2011」が整備された. この新プログラムにおいては, 過去の良い点を踏襲しつつ, プロフェッショナリズムやキャリアに関連するカリキュラムが平易なレベルから高度なレベルへと累進的かつ縦断的に設計されている. 中でも女性医師キャリア教育を個別行動目標とするカリキュラムとしてワークショップ2回, 実習1回, 講義1回が実施されている. これら4種類のカリキュラムの概要の報告により, 本学における女性医師キャリア教育の取り組みの紹介とする.

  • 多様な価値観をもつ職場文化の形成
    榊原 秀也
    2015 年 46 巻 3 号 p. 242-245
    発行日: 2015/06/25
    公開日: 2017/03/03
    ジャーナル フリー

     慢性的な人手不足により逼迫していた産婦人科を取り巻く環境下で, 平成19年に横浜市立大学の医学部生へのアンケートが行われ, 過酷な労働環境を理由に産婦人科を志望しないことがわかった.

     そこで, 労働環境を整える取り組みを始めた. まず, 平成18年度に文部科学省の補助金で「長期専門医コース」を設立し, 育児中のシニアレジデントを補助金で雇用し, 週1〜2回の外来勤務から緩やかにフルタイムへ移行させた. さらに, 平成21年度に文科省の「周産期医療環境整備事業」を得て, 育児支援プログラムを継続した. その結果, 当科の入局者は平成20年度から増加した.

     育児支援を支えるフルタイム勤務の医師のインセンティブの確保などが今後の課題である.

招待論文
委員会報告
  • シミュレーション教育の理解と臨床能力客観評価のための教員連携
    石川 和信, 首藤 太一, 小松 弘幸, 諸井 陽子, 阿部 恵子, 吉田 素文, 藤崎 和彦, 羽野 卓三, 廣橋 一裕
    2015 年 46 巻 3 号 p. 259-271
    発行日: 2015/06/25
    公開日: 2017/03/03
    ジャーナル フリー

     シミュレーション教育への理解と普及をはかり, 医学生の臨床能力の客観的評価システムを全国の医学部教員が連携して確立することを目的として, 第46回日本医学教育学会大会の開催翌日に, 医学生イベントとして, シムリンピック2014を開催した. 全国公募した12チーム36名の医学部5, 6年生が参加し, シミュレータや模擬患者を活用した6つのステーション課題に挑戦した. 各課題の構成, 難易度, 妥当性を臨床研修医の協力で検証し, 実行委員会でブラッシュアップした. 企画の構想, 実行委員会組織, 開催準備, 当日の概要, 参加者アンケート結果に考察を加えて報告する.

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