下垂体内でのAGTHの存在形式, 更にはその分泌機序の解明の為, in vitro連続incubation法を用い, ラット下垂体前葉組織片からのspontaneousACTH releaseのpattern及び各種薬物のそのpatternに及ぼす影響とstressorとしてのLysine-8-Vasopressinlこ対する反応性との二面からの解析を行なつた結果, 下垂体前葉内に於てACTHはreadily releasable poolとその前段階のinactive AGTH poolの型で存在し, Llysinc-8-Vasopressinは後者から前者のpoo1への変換を促進し, 一部には細胞膜の透過性も充進することによりACTHの放出を来たし, mediumとreadily releas-ablepolとの問の平衡の成立と共にACTHの生成, 放出反応が一定となると解された.又急激な刺激下では蛋白合成更にはAGTH合成よりも先ずACTHの放出が起こると想定された.
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