日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
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31 巻, 4 号
選択された号の論文の21件中1~21を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2008 年 31 巻 4 号 p. Cover11-
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2008 年 31 巻 4 号 p. Cover12-
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2008 年 31 巻 4 号 p. App16-
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 加藤 由樹, 加藤 尚吾, 杉村 和枝, 赤堀 侃司
    原稿種別: 本文
    2008 年 31 巻 4 号 p. 403-414
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    本研究では,テキストコミュニケーションの受信者の感情面に及ぼす感情特性の影響について検討するために,電子メールを用いた実験を行った.本実験の被験者は,42名の大学生であった.彼らを,無作為に2人1組のペアにし,電子メールを使ってコミュニケーションを行ってもらった.そして,電子メールを受け取るたびに,どんな感情が生じたか(感情状態)と,送信者の感情状態をどのように解釈したか(感情解釈),について尋ねる質問紙に回答を求めた.また,感情特性の指標である個別情動尺度-IVによって被験者を3群に分類し,受信者による感情解釈と受信者の感情状態の関係と,送信者の感情状態と受信者による感情解釈の関係を,3群で比較した.結果,これら二つの関係は,受信者の感情特性の影響を受けることが示された.結果から,テキストコミュニケーションで生じる感情的なトラブルの原因を考察した.
  • 楠見 孝, 米田 英嗣, 小島 隆次
    原稿種別: 本文
    2008 年 31 巻 4 号 p. 415-424
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    本研究は,教育用の3次元仮想空間オンラインチャットコミュニケーション・システムにアバターの表情機能を導入して,ユーザの会話に対する動機づけや相手の感情理解の精度に及ぼす効果とユーザビリティの評価に基づくシステムの改良を検討した.実験1では,15組の大学生ペアが,スマイリー入力表情システムと表情なしシステムの両方を用いて英語でチャットを行い,ユーザビリティを評価した.その結果,大学生のユーザビリティ評価においては,スマイリー入力表情システムの表情なしシステムに対する優位性を示すことはできなかった.そこでこのユーザビリティ評価に基づいて,スマイリー入力表情システムをアイコン入力表情システムに改良した.実験2では,16組の大学生ペアが,アイコン入力表情システムと表情なしシステムの両方を用いて日本語でチャットを行い,相手の感情を推測した.参加者の感情の推測はアイコン入力表情システムの方がより正確であった.最後にコミュニケーション・システムの改良に関する今後の課題を検討した.
  • 西原 康行, 生田 孝至
    原稿種別: 本文
    2008 年 31 巻 4 号 p. 425-434
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    スポーツの指導は,広い空間において学習者と教授者が身体の動きを伴いながら行なう.そのため,教授者は,空間認知や学習者の身体認知,授業の勢いの認知,予測認知といった認知が,教室の授業以上に必要となる.そこで本論文は,現在,大学サッカー部監督とJリーグユースチームのコーチを兼務している対象者に,Jリーグの試合を監督になったつもりでピッチレベルから観てもらい,状況認知を探った.「今この時」にピッチレベルで監督として何を観ているのかの語りと,「今この時」に頭の中で描いている図(スケッチ画)をリアルタイムで採取して,試合終了後に,この語りとスケッチ画の裏づけの再現認知を行った,その結果,ピッチレベルで視覚としては水平上に観える空間を,ピッチを真上から観る鳥瞰図や若干高い場所から奥行きをもって観るワイドビューの図としてとらえ,その図を次から次へと重ね合わせながら次に起こることの予測を行なうことが明らかとなった.
  • 坂本 良太, 村上 宙之, 野村 由司彦, 杉浦 徳宏, 松井 博和, 加藤 典彦
    原稿種別: 本文
    2008 年 31 巻 4 号 p. 435-443
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    大学等において,プロジェクタにより資料として電子スライドを投影して講義を行う機会が増えている.本論文は,電子スライドを投影して行う講義を対象としたビデオオンデマンド教育コンテンツの制作方法を提案するとともに,その活用方法を明らかにしている.本システムではビデオカメラで撮影した講義映像から,講師領域を抽出し,それを講義で提示しているスライド,すなわちPC画像に合成表示することで,高画質・低容量の講義ビデオファイルを制作することができる.本システムで生成した講義映像サンプルを視聴した学生へのアンケートの結果,この講義映像が講師の指示動作の伝達に有効であることがわかった.
  • 森 玲奈
    原稿種別: 本文
    2008 年 31 巻 4 号 p. 445-455
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    研究の目的は,ワークショップのデザイン過程におけるベテラン実践家の特徴的思考を明らかにすることである.本研究では,ベテラン実践家とその集団に属する初心者2組を選定し,発話思考法を用いた実験を行った.分析は,まずベテラン-初心者間における発話の流れを比較し,その上で2人のベテランに共通する特徴を検討した.その結果,ベテランにおけるデザイン時の発話には,依頼内容の確認・解釈の後,コンセプトの立案を行うという共通の流れがあることが明らかになった.また,ベテランの特徴として,(1)依頼内容に対する幅広い確認を行うこと,(2)デザインの仮枠となるデザインモデルを使用すること,(3)保留や選択の余地を残した「やわらかな決定」を行うこと,(4)スタッフの育成に対する意識とデザイン力を持つこと,(5)過去の実践体験の想起や経験から構築された慣習を用いてデザインを行うこと,が明らかになった.さらに,ベテランには経験に裏づけられた「個人レベルの実践論」があることが示唆された.
  • 樋口 祐紀, 今野 文子, 三石 大, 郷 健太郎
    原稿種別: 本文
    2008 年 31 巻 4 号 p. 457-468
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    本稿では,授業中における教師の授業プランの即時的な評価と修正による対話的な教授行動の実施を考慮したDouble Loop教授設計プロセスモデルの提案を行う.既存の教授設計プロセスモデルとは異なり,本モデルでは,予め想定していなかった学習者の反応などに対応するために,授業中に授業プランの評価と修正を行うこと,また,この内容を授業後に確認して授業プランの再設計に活用することを規定している.本モデルの妥当性を検証するために実施した評価実験において,複数回の授業プランの利用と再設計の過程を観察した結果,授業中に修正された教授行動は後の授業においても計画され,また,他の教授行動と比較して後に修正されないことが確認できた.これは,既存モデルと比較して,提案モデルが学習者の実態を考慮した授業プランの設計という実際の教師の活動をより反映できている結果といえる.
  • 孫 暁萌, 吉村 哲彦, 阿部 光敏, 酒井 徹朗
    原稿種別: 本文
    2008 年 31 巻 4 号 p. 469-478
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    本研究では,受け手の参与性・補完性が高いクールメディアである環境ポスターを使った環境教育を支援する自主学習型Web教材の作成とその評価実験を行った.この自主学習型Web教材は,「概要説明と属性入力」,「ポスターの意図する環境問題の推論」,「ポスターに関連する課題の自主学習」,「ポスターの再推論」,「ポスターについての関心および既有知識に関する質問」という5段階で構成されている.評価実験の結果,(1)ポスターに関連する課題に取り組んだ後,正しい推論を行った学習者が大幅に増加した,(2)学習者の既有知識が曖昧であったり不安定であったりすると,新しい情報の受容学習が適切に行われなかった,(3)ポスターに描かれている環境問題や関連する事柄に対して学習者の興味や関心が喚起された.結論として,クールメディアである環境ポスターの推論活動を取り入れた自主学習型Web教材が,自発的な関心や気づきを重視する環境教育の教材として有用であることが示された.
  • 中井 俊樹, 中島 英博
    原稿種別: 本文
    2008 年 31 巻 4 号 p. 479-486
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    多くの教員が大学の授業においてICTを日常的に利用する段階へ移行しつつあるが,どのようにICTを活用して授業の質を高めたらよいのかといった具体的かつ実践的な教授法について,多くの大学教員が容易に利用できる形でまとめられたものは未だ少ない.『ティップス先生からの7つの提案<IT活用授業編>』は,大学において電子メール,電子掲示板,ウェブサイトを活用した教授法を明示化し大学教員の問で広く共有するための冊子として開発された.その開発プロセスと冊子に対する反響から次のことが示唆された.まず,同冊子では,ICTを活用した授業の実践手法が,学生の授業に対する主体的な参加を促す7つの指針に分類・整理された.さらに,同冊子は,大学教員に現場で活用されており,ファカルティ・ディベロップメントのための教材やICTを活用する授業の普及に資する冊子になる可能性をもつ.
  • 永澤 精一, 熊井 正之, 渡部 信一
    原稿種別: 本文
    2008 年 31 巻 4 号 p. 487-494
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    5名の知的障害者が働く清掃作業現場においてデジタルカメラを活用する実践を行った.1.知的障害者がデジタルカメラで作業コース上の落ち葉やゴミを撮影する,2.作業場所を示す地図上に撮影した写真を貼る,3.撮影された写真と地図をもとにどの部分が汚れているか共通理解できるよう打ち合わせを行う,という手続きをとった.実践が進むにしたがい,撮影では全員がより重要な情報を映し出すようになった.写真を地図上に貼ったところ,どこから落ち葉が飛んでくるかを考えるようになり対象者間の会話が促進した.共通理解のための打ち合わせを行ったところ,落ち葉のたまった場所や量を確認して自発的に落ち葉の多い場所の作業を行うようになり,最終的には状況に応じた協同作業が可能になった.このような変化によって作業の効率が上がった.これらの結果から,デジタルカメラの導入が知的障害者の作業を支援する中上で有効であることが確認された.
  • 植木 克美, 後藤 守, 渡部 信一
    原稿種別: 本文
    2008 年 31 巻 4 号 p. 495-503
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    教員養成系大学院の指導実習において,参加した全ての実習生の「ふりかえり」を促すことを目的として,静止画像教材を開発した.授業の「ふりかえり」は教員の成長を促進し,教員養成の中核をなすものである.指導実習の「ふりかえり」では,実習生が自分の指導について後からふりかえって考えること,そして,個人的な「ふりかえり」について実習生が相互理解を深めることを目的としている.そのためには,「ふりかえり」の対象となる1つ1つの行為について実習生が確認し合い,互いの経験を理解し合うのに有効な視覚教材の開発を必要とする.従来,授業の「ふりかえり」ではビデオ映像を多用している.ビデオ映像は情報量が多いので,実習生の「ふりかえり」を支援するために,何らかの工夫が求められる.そこで本研究では,ビデオ映像から対象シーンを複数枚の連続する静止画像として取り出し,それに大学教員による簡単な説明文をつけた静止画像教材を考案した.実際に静止画像教材を指導実習において活用した結果,その有効性を確認することができた.
  • 原稿種別: 目次
    2008 年 31 巻 4 号 p. 505-507
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    2008 年 31 巻 4 号 p. 508-510
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2008 年 31 巻 4 号 p. App17-
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2008 年 31 巻 4 号 p. App18-
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2008 年 31 巻 4 号 p. App19-
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2008 年 31 巻 4 号 p. App20-
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2008 年 31 巻 4 号 p. Cover13-
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2008 年 31 巻 4 号 p. Cover14-
    発行日: 2008/03/10
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
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