本研究は,アクティブラーニングとして今後発展が期待される知識創造型学習に焦点をあて,新たな評価方法を提案するものである.提案方法では,知識創造型学習のデザイン原則に対して,CSCL 研究をはじめとして成果を挙げつつある社会意味ネットワーク分析と,テキストマイニングの混合法による可視化に基づく評価を行なった.具体的には,知識創造型学習を目指して設計された課題解決型学習(Project Based Learning)で利用されたCSCL システム上の学習者による書き込み内容を分析し,最終成果物の質が異なるグループの知識創造プロセスの違いが評価できることを確認した.その上で,提案した評価方法の有用性と限界を検討した.