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原稿種別: 表紙
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
Cover15-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
Toc3-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
Toc4-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
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山室 公司, 久保田 賢一
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
1-4
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究の目的は,教育工学の研究方法と研究対象について分析し,今後の研究の方向性を展望することである.2003年度から2008年度まで6カ年分の「日本教育工学会論文誌」に記載された論文を対象に研究方法と研究対象について分析を加えた.研究方法に関しては,量的研究法が約4分の3を占めていた.質的研究法のデータ収集法としてはインタビューが多用され,量的・質的両方を併用している研究もある.研究対象の校種別では高等教育が6割以上を占めている.量的研究の場合は被験者が学習者である研究が多く,校種は万遍なく分散しているが,質的研究の場合は研究対象が教授者もしくは高等教育の学習者に偏在していることなどが明らかになった.
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山下 祐一郎, 中島 平
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
5-8
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,プレゼンテーションスキルとプレゼンテーションの分かりやすさの関係を明らかにするため,レスポンスアナライザを用いた新しい情報システムを開発し,授業実践を行った.その結果,プレゼンテーションの分かりやすさには,発表者の「話し方」や「動作」よりも,「資料」の作り方や「内容」の充実が重要であることが明らかになった.また,発表者の「熱意」は分かりやすさには関係しないこと,及び,分かりやすい発表が聴衆へ新しい知識を与えるとは限らないことが示唆された.そして,レスポンスアナライザによるプレゼンテーションの評価は,アンケートによる評価とは異なり,利用者の直観的な評価を得られる可能性が示唆された.
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永井 昌寛, 中村 隆義
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
9-12
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,類似度ではなくレポートの文章を作成する際の作成編集履歴に着目して,その履歴情報を利用して評価者のレポート評価を支援するためのシステムを提案し,そのプロトタイプの開発を行っている.本システムは,ネットワーク環境を利用してレポート提出と同時にレポート作成編集履歴情報を取得し,それら情報を利用してレポート評価指標を評価者に提示するものである.大学教員にシステム評価してもらった結果,システムの有用性および剽窃レポートの防止において比較的高い評価が得られた.今後の課題として,本システムのエディタの改良,類似レポートの発見機能の組込,および,学習管理システムとの連携等があげられる.
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島田 英昭, 北島 宗雄
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
13-16
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
マルチメディアマニュアルの分かりやすさを向上させるため,3種の構成要素(画像,字幕,視覚的手がかり)の適切な提示タイミングを心理実験により同定した.題材として,PCソフトウェアの操作手順を利用した.実験参加者は,1秒単位で3種の構成要素の提示タイミングが操作されたマニュアルの一場面を見て,分かりやすさを主観的に評価することを求められた.その結果,分かりやすいと評価される条件は,画像と字幕が提示された後に視覚的手がかりが単独で提示されることであることが明らかになった.
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片瀬 拓弥, 山本 洋雄, 六浦 光一
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
17-20
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,ブレンディドラーニング環境の自己制御学習を促進する動機づけ効果を分析した.実験科目は,ブレンディドラーニング型授業として専門学校1年生21名を対象に実施された.さらに,実験科目の前半・後半の教授方法を「動機づけ要素の組み合わせ」を変えることにより区別した.科目実施後,前半・後半における授業時間外アクセス率の平均値を比較した結果,自己制御学習の促進程度に対して,後半の教授方法が前半の教授方法よりも有効である可能性が示唆された.また,学習者の性格特性と授業時間外演習回数を相関分析した結果,外向性及び知的好奇心の性格因子が,自己制御学習に対して関係している可能性が示唆された.
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北神 慎司, 藤田 哲也
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
21-24
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,紙媒体の授業通信と,電子掲示板の両方を同じ授業内に導入し,達成動機づけやコンピュータ不安といった観点から,学生がそれぞれのツールをどう受け止めるのかについて検討した.その結果,授業通信と併用し,また,電子掲示板の利用が成績に反映しない場合には,電子掲示板の利用頻度は高くはならず,それは達成動機づけの低さやコンピュータ不安の高さからは説明できなかった.さらに,授業通信と掲示板の受け止め方を規定する要素は異なることが示された.今後は全受講生がより活発に掲示板を利用する状況下での,掲示板の受け止め方について検討する必要がある.
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望月 正哉, 内藤 佳津雄
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
25-28
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では文章からの作業学習を課題に,説明的情報と操作確認が作業の理解に与える影響について検討した.参加者は,ブロック玩具の組み立てを説明的情報がある文章/ない文章のいずれかを用いて,操作確認あり/なしのどちらかで学習した.その結果,説明的情報を読むと,組み立ての各ステップの学習が促進されること,学習中に操作確認を行うと,各ステップの学習に加え順序の学習が,操作確認を行わないと言語的情報としての順序の学習が促進されることが示された.これらの結果は望月・内藤(2008)で示されたものとは異なるものとなっており,これらの違いについて作業の習得と言語的な情報の習得のふたつの観点から考察する.
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大山 博幸, 北原 俊一, 丸山 晃, 新行内 康慈, 中尾 茂子, 安達 一寿
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
29-32
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,社会福祉士または介護福祉士の養成課程における学外実習中の実習生に対して,ICT活用によるリフレクション支援を検討する.学外実習を行っている実習生にとって,自身の実習経験のリフレクションは,重要な学習の契機であるが,非同期型の学外実習では,リフレクションの機会が十分には確保されにくいといった問題がある.そこで学外実習でのリフレクション支援方法として,携帯電話の活用と支援サイトを開発した.質問紙調査の結果,サイトを使用して行われた実習生の「自己リフレクション」は,実習指導者によるスーパービジョンや教師のコメントの授与といった「対話リフレクション」との関連が示唆された.
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宮川 洋一, 市原 靖士, 上之園 哲也, 森山 潤
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
33-36
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,中学生を対象に,学習者の情報活用の実践力(収集力,判断力,表現力,処理力,創造力,発信・伝達力)に対する熟慮・衝動型認知スタイルの影響について検討した.中学生188名を対象に,認知的熟慮性-衝動性尺度(滝聞・坂元 1991)及び情報活用の実践力尺度(高比良ほか 2001)を用いた調査を実施した.熟慮性(2)×性(2)の2要因分散分析の結果から,熟慮性の主効果が有意であった情報活用の実践力の各因子を用いて仮説的因果モデルを構成し,共分散構造分析を用いてその妥当性を検証した.その結果,学習者の熟慮性は,表現力を除く収集力,判断力,処理力,創造力,発信・伝達力の形成に有意な影響力を示し,特に処理力と創造力に対する影響力が強いことが明らかとなった.
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冨永 敦子, 向後 千春
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
37-40
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
eラーニングと対面授業を組み合わせたブレンド型の授業形態が広まりつつある中で,学習者がこうした授業形態をどうとらえているのかを調査した.eラーニングとグループワークを組み合わせた予習タイプのブレンド型授業を実施し,その前後でeラーニング,ブレンド型授業,グループワークについての好みのデータを取り,検討した.その結果,eラーニングやブレンド型の好みについては,成績群の間に差はなく,どの群も受講後のほうが高くなった.グループワークの好みについては,上位群・中位群は受講後高くなったが,下位群は変わらなかった.予習タイプのブレンド型授業の場合,成績によってグループワークの好みに差があることが示唆された.
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伊藤 一郎, 新藤 茂
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
41-44
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
文部科学省による教員のICT活用指導力チェックリストの各項目を現職教員はどのようにとらえているかを調べるためのアンケート調査を行った.アンケートは各チェック項目について,「効果の認識」,「実践の意思」,「過去の経験」の3観点から尋ねた.その各観点について多次元尺度法によって類似構造を求めた.その結果,応用ソフトウェアの利用といった一般的なICT活用に関する経験は豊富だが,授業でのICT活用や情報モラルについては,その有用性を認識しているにも拘わらず,実践の意思や経験は乏しいことが見出された.
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中平 勝子, 赤羽 美希, 深見 友紀子
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
45-48
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
保育者養成機関においてコアとなる実技科目の一つであるピアノ弾き歌い指導は,授業時間確保の観点から早急な授業改善法の検討が望まれる.本稿では,1)映像提出を取り入れる,2)1)に加え,eラーニング教材を視聴・分析する,を取り入れたブレンド型ピアノ弾き歌い指導を行い,授業デザインの違いによるピアノ弾き歌い演奏能力向上の差異を分析した.その結果,個別練習に対する授業デザインの違いによって学生の演奏能力向上に差が見られた.
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山本 朋弘, 中川 一史, 清水 康敬
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
49-52
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
小学校6年のバスケットボール運動において,ハイビジョン映像と従来の映像を活用した授業を実施し,授業後の児童向け意識調査を分析し,ハイビジョン映像を活用した場合の効果について検討した.その結果,従来のビデオカメラによる映像と比較して,児童が試合全体の動きや個人・周囲の動きを振り返ったり,ゲームでの作戦を検討したりする上で,広画角・高精細であるハイビジョン映像の提示効果が高いことが示された.
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米谷 雄介, 松本 守, 古田 壮宏, 赤倉 貴子
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
53-56
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
eテストにおけるなりすましの防止を目的として手書き解答を利用した受験者認証法を提案する.多肢選択式を前提として選択肢記号をペンタブレットにより書かせ,得られる筆記情報を基に受験者が本人かどうかを判定する方法を検討した.署名照合の研究でよく用いられるDPマッチングを単純な選択肢記号にも適用できるように,文字を字画に分け,字画ごとに重みづけをおこなう手法を提案した.実試験を想定した実験環境下において得られた筆記情報に対し提案手法を適用し,照合率により認証精度を評価した.2つの実験グループにおいて得られた平均的な照合率は74.6%,67.1%であり,単純なひらがな1文字での受験者認証に対して提案手法が利用可能であることが示唆された.
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野寺 綾, 中村 信次, 佐藤 慎一
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
57-60
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究の目的は,海外研修の際に学内SNSを活用することが,研修に参加した学生の学習動機に与える影響を検討することである.学内SNSのコミュニティ機能を使って研修に関する情報交換を行うよう学生を促し,渡航前から帰国後までのコミュニティへのアクセスログを記録した.また海外渡航の前後に,何のために大学で学ぶのかという学習の目的を尋ねる質問紙を実施し,これを学習動機の測定とした.その結果,研修に際して学内SNSを高頻度で活用した者は,低頻度活用者や未使用者に比べて,帰国後に実践的な知識の習得を志向するような学習動機が高くなっていることが示された.
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山田 智之, 野中 陽一, 石塚 丈晴, 高橋 純, 堀田 龍也, 畠田 浩史, 小柴 薫
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
61-64
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
普通教室における日常的なICT活用を支える環境を検討するため,板書とプロジェクタ投影を組み合せることができ,入力ソースを左右任意のプロジェクタに投影可能な環境を構築した.実証実験を通して教員のICT活用経験による活用方法の違いや特徴について調査した結果,ICT活用の経験に関わらず投影画面内外の板書を組み合わせる授業が高い割合で見られた.エキスパートは非エキスパートと比較し,投影画面内へ書き込みをした授業数が約2倍であり,左右両方のプロジェクタを多く活用していたことから,エキスパートが授業の実態等に合わせて投影先を選択していることが示唆された.
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森田 英嗣, 土居 崇
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
65-68
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では大阪弁と共通語の持つ指標的機能に注目し,授業スタイルとの関連を検討した.大阪府内で行われた二つの中学校数学の授業ビデオを対象にして,生徒と教師が授業の中で大阪弁と共通語をどのように運用するかを,一斉と個別の場面ごとに分析した.その結果,両場面で大阪弁を基調とした授業を行い,生徒の大阪弁使用を許し多数の発言を引き出すような授業スタイルと,一斉場面で共通語,個別場面で大阪弁を基調とした変化のある授業を行い,生徒には一貫して共通語の発話をさせながら落ち着いた雰囲気で進行していく授業スタイルが見出された.最後に今後のさらなる研究の必要性を指摘した.
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橋本 喜代太, 竹内 和広
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
69-72
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
日本語を学習する外国人,特に職業研修・就業を目的として訪日する者にとって,日本語のオノマトペ(擬音語・擬態語等)の習得は難点の一つである.この習得を支援するためのオンライン学習支援システムONOMATOPENARAIを試作した.言語学的考察に基づき学習者の入力表現が適切であるかを確認した上でオノマトペ表現の感性評価値,意味,用法,用例などを検索・閲覧できると同時に,データベース未登録オノマトペでは,自動Web検索で暫定回答を示し,また指導者等が解説を追加できるようにすることで,即応性と拡張性を狙っている.
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山田 雅之, 中村 信次, 佐藤 慎一, 野寺 綾
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
73-76
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究は,eラーニングにおけるドロップアウト率低減を目指し,学習支援者が実施した実践研究である.履修者が500名を超える大規模オンデマンド講義において,受講生に学習計画表の提出を求めた.学習計画表を提出すること自体の効果,さらに学習計画の違いによってドロップアウト率,単位取得率および学習行動にどのような傾向があるのかを検討した.結果,学習計画表を提出させること自体の効果は確認されなかった.「まとめ受講計画」と「計画的受講計画」という学習計画の違いでは,ドロップアウト率および単位取得率に有意差が確認された.また,「計画的受講」を行う受講生は,より早い時期での学習回数が多くなることが示唆された.
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田島 祥, 近江 玲, 坂元 章
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
77-80
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
小学5年生の理科の授業を対象に,従来的な教授法による授業との比較を通じて,動画コンテンツを活用した授業の効果を検討した.動画コンテンツの画像的メッセージがもたらす教育効果を測るために,概念地図や描画を用いた.実験1では,静止画のスライドショーよりもニュース映像を用いた授業を受けた児童の方が概念地図の単語数が増加しており,学習目標に対する知識の広がりがみられた.実験2では,写真を用いた授業との比較や,動画コンテンツの違いによる効果の差異を検討した.ワークシートやプリントの記述・描画の分析から,コンテンツによって結果に違いがみられ,コンテンツ選びの重要性が示唆された.
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藤木 卓, 元井 良行, 寺嶋 浩介, 小清水 貴子
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
81-84
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,立体視可能な仮想空間での探索行動と連携して携帯端末へ学習情報を提示し,学習者個々の学びを支援するVR学習環境を開発した.そして,その環境を授業実践の観点から評価するとともに,探索時に携帯端末へ情報提示する際の接近距離の観点から実験的な検討を行った.その結果,次のことが明らかになった.開発したVR学習環境は肯定的に捉えられており,その中での携帯端末を用いた個別学習支援は効果的であること,対象物への接近距離とその距離の適切さに関する主観評価は直線性を示すこと,携帯端末での表示に必要な適切な接近距離は対象物前面の面積の増加に応じて増加すること.
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中澤 明子, 松河 秀哉, 奥林 泰一郎, 森 秀樹, 前迫 孝憲
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
85-88
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
日本とシンガポールの学校間において,通常のインターネット回線と低帯域高精細映像伝送方式を用いたところ,2Mbps程度で高精細映像による国際間遠隔学習を行うことができた.映像の遅延は約1秒あったため,生徒からは遅延が気になるという意見も聞かれた.その一方,高精細映像により遠隔地の細かな文字等を含む発表資料がはっきりと見え,高精細映像利用の意義が示唆された.
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今野 貴之, 久保田 賢一, 黒上 晴夫
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
89-92
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,教育開発プロジェクトにおいて授業を検討しあう授業研究を導入し,教師の協働を組織する要因を同定することを目的とした.伝統的に教師同士の学び合うしくみがないシリアのパレスチナ難民の6つの学校を対象とし,日本の授業研究を参考に学校を基盤とした授業研究の導入を図った.その結果,少人数での連携,地域コミュニティとの連携,管理職のイニシアティブという3つの要因が影響して協働が組織されることがわかった.また,教師の授業力量形成を目指す場合,制度を整えるだけでなく,現場からのボトムアップの要素を含めることで,現場に適した形の協働を促す可能性があることがわかった.
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松村 敦, 岡本 穂高, 宇陀 則彦
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
93-96
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,子どもの視点を考慮した絵本推薦システム構築のための基礎的準備として,子どもの好みと絵本の主題との関係性を捉える方法を検討した.実際に,34組の親子による絵本の読み聞かせ場面をビデオで撮影し,子どもの反応を記録した.次に,ビデオを分析し,反応の強弱によって子どもに好まれる絵本のページを特定した.最後に,各ページの主題を抽出し,子どもの好みと主題との関係性を分析した.その結果,21.4%のページには反応がなく子どもの好みとは無関係であることを示した.また,ページ毎に子どもの好みと主題とを結びつけて分析することで,より詳細な関係性を捉えられる可能性を示した.
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富田 英司
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
97-100
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
作文指導の実践研究には,文中の反論-再反論構造の有無について判断できる明確な基準が必要である.そこで本研究は,反論-再反論構造の有無を評価者が判断する過程を検討した.大学生の作文229事例が主に検討された.これらは反論-再反論構造の有無,判断の難易度について,2名の評定者によって評定された.この評定結果を規定する談話構造を探索したところ,文中の「命題+逆接パターン」によって,判断が容易になることが分かった.但し,このパターンが使用されても,判断が難しい事例も見られた.難しい理由を分類すると(1)逆接の多用による構造の複雑化,(2)主張自体の曖昧さ・複雑さ,(3)主張の適用範囲の限定との混同,(4)理由・根拠の構造の曖昧さ,の4つに分けられた.
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野中 陽一朗
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
101-104
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
教育実習は教職志望学生にとって教師として必要な教授法習得に有効である.この教授法を支える1つとして非言語的行動スキルが挙げられる.教育実習が非言語的行動スキルに及ぼす影響および,どの側面に対して非言語的行動スキルトレーニングを行う必要があるかを示す資料の提供が求められる.そこで,教育実習前の非言語的行動スキルに対する教職志望学生の意識,教育実習を通じた非言語的行動スキルに対する意識変容について探索的に検討を行った.その結果,教職志望学生の非言語的行動スキルの向上が明確なものと向上がみられないものが明らかにされた.加えて,既知の教育実習で見落とされてきたスキルトレーニングの内容が明らかとなった.
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瀬戸崎 典夫, 岩崎 勤, 森田 裕介
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
105-108
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究は,模型操作と連動するタンジブル太陽系教材を用い,能動的操作による学習効果を明らかにすることを目的とした.多視点型太陽系VR教材による授業を受けた高校生を対象に,タンジブル太陽系教材を用いた能動的操作による授業実践を行い,理解度・興味の観点から評価した.その結果,タンジブル太陽系教材は,習熟度が下位層の生徒の理解度を向上させることができ,空間認知が苦手な生徒に対しても有用な教材であることが明らかになった.また,主観評価による調査の結果,模型と連動するタンジブル教材による能動的操作が理解度向上の一要因であったことが示唆された.
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芝崎 順司
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
109-112
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,放送授業に対する学習者の視聴反応を明らかにし,教材の改善や追加資料作成のための基礎データを収集するために,携帯電話を利用した放送授業評価ツールを開発した.開発したツールは,国内3社のどのキャリアの携帯電話でも入力装置として利用できる,選択肢の内容や数を自由に設定でき,単数・複数回答が設定できる,自由記述により選択した理由や具体的内容を把握できる,放送時間に対応して入力可能時間を設定し,その時間中,瞬間時の反応を何回でも入力でき,後から閲覧・修正できる,選択肢の回答データの送信時間を記録し,タイムラインに沿った集計ができる,集計時間の幅は自由に設定してグラフ化し,放送授業に対する学習者の視聴反応をタイムラインに沿って視覚的に把握できる,集計データをダウンロードできる,などの特徴がある.
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林 一雅
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
113-116
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究の目的は,アクティブラーニングを導入するために教員に対して授業支援を行うために,ICT支援型ラーニングスペースで実施された授業の類型化をすることである.レスポンスアナライザやタブレットPCなどのICTを活用したアクティブラーニングの授業を参与観察し,その授業形態や什器の配置から類型化を行った.その結果,講義+ディスカッション型,タブレットPC活用型,プレゼンテーション型,実習型の4類型を見出した.これらのことから,アクティブラーニングが行われる同一のラーニングスペースであっても教員や授業内容により多様な学習空間の利用方法があることを明確にした.さらにそれぞれの類型の特徴を指摘し,目的に応じた方法がとられるべきであることを指摘した.
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加地 雄一, 仲 真紀子
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
117-120
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
指示文を実演して覚えると,実演しない場合に比べて記憶成績が向上することが知られている(実演効果).指示文を実演して記銘する課題を被験者実演課題(SPTs)という.本研究の目的は,実演効果が生じる条件を明らかにすることである.本研究では記銘材料として手話の動作を文章化したものを用いて,手話の動作を参加者に実演してもらう課題を実施した.参加者は大学生30名であった.実験の結果,(1)項目間の関連づけが難しいこと,(2)実演する動作それ自体が覚えやすいこと,(3)動作と意味が確立されて連合されていることが,実演効果の生起に必要な条件であることが示唆された.
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岩根 典之, 岡本 勝, 松原 行宏
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
121-124
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
VR技術を用いて物理の落下運動を机の上で体験的に学習できる仮想環境が構築されている.その環境では反力デバイスにより物理法則が自由に制御できるとともに実世界同様の行為を通じて様々な力を体感できるようになった.本研究では,当該環境を教育学習の場で利用しやすくするための要件を整理するとともに学習支援機能を組み込んだ試作システムを開発した.試作したシステムを評価して要件の一部は満たしていることを確認した.
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森本 容介, 山本 朋弘, 清水 康敬
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
125-128
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
小学校での外国語活動の必要性が唱えられているが,十分な数の外国語補助教員(ALT)の確保は容易でない.そこで,インターネット等を利用した遠隔教育によりALTの不足を補うことの実現性や有効性を検証するために,ソフトウェア型のテレビ会議システムを用いて,遠隔地の小学校へ英語の指導を実施した.平成18年度は7校,平成19年度は10校の,のべ17校において,2年間で170回の遠隔授業を実施した.小学校教員に対する質問調査を行い,本システムの利便性や経済的負担の軽減につながることを示した.
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宮田 仁, 石上 三雄, 三宮 真智子, 松下 絵里加
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
129-132
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
携帯ゲーム機,携帯電話,GPSロガーを活用した草花データベース付き草花同定・観察マップ作成支援システムを開発した.その内容は,961枚のカラー画像で,関西地域で普通に見られる身近な220種類の草花を季節や花の色,名前で検索・同定できる検索機能,草花の種の飛散の観察困難なハイビジョン動画を視聴できる機能,同定の難しい草花同士の見分け方の解説機能,Google Map上に自動的にGPS情報を元に,写真付きの観察記録を貼り付ける観察マップ作成支援機能を実装している.実際に大学生208名を対象に本システムを活用して,草花の野外観察実習を行った.その結果,草花観察学習での(1)関心・意欲,(2)思考・判断,(3)技能・表現,(4)知識・理解の各観点で有効性が限定的状況ではあるが示唆された.
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佐藤 克美, 海賀 孝明, 渡部 信一
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
133-136
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
舞台役者の養成では,短期間で「わざ」の熟達が求められる.そこで本研究では,舞台役者養成所の研究生に対してモーションキャプチャ活用による舞踊教育の支援を試みた.まず,熟達の様相を明らかにするため,入所当初から修了までの約1年半の間,計4回モーションキャプチャによって舞踊における身体の動きを計測した.その結果,練習を重ねるに従い身体の動きが大きくなっていくこと等が分かった.さらに,そのデータを示しながら研究生にインタビューした結果,モーションキャプチャ活用により新たな「気づき」や「理解」が得られることが明らかとなり,舞踊教育の現場で活用することの有効性が示唆された.
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中川 一史, 西田 素子, 石川 等
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
137-140
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
言葉と映像を組み合わせた映像メディアを活用することにより,情報を読み取ったり,伝えたりする学習活動が小学校国語科において増えてきている.このような状況は,「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の国語科三領域に「見ること」「見せること・つくること」の視点が含まれてきていることを意味する.本研究では,国語学習の入門期にあたる小学校低学年をとりあげ,「見ること」「見せること・つくること」の評価規準のカテゴリーと到達項目を生成し,関係性,系統性を検討する.
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森 秀樹
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
141-144
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
ブロック型のプログラミング言語「Scratch」を用いて,文系大学生を対象としたプログラミングの授業をデザインし,実践した.授業を通じて,ゲームやインタラクティブアニメーション等多様な作品がつくられるとともに,スプライト制御,座標,繰り返し,条件分岐などのプログラミングの知識ついても高い理解が得られた.また,授業前後でコンピュータの仕組み,ゲームなどのインタラクティブメディアの仕組みについての理解にも向上が見られた.
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永澤 悟, 山田 朗
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
145-148
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
中等教育課程では,コンピュータ制御の方法について学習することが定められている.その教材の1つとしてPICマイコンを搭載した電子回路基板が広く利用されているが,多くの場合授業時数や予算の不足などといった点が問題となる.そこで,本研究ではこれらの問題への対策としてシミュレーションソフトウェアを活用することを提案し,電子回路とPICマイコンのシミュレーションを行う機能をもつPICボードシミュレータを開発した.
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藤原 典英, 永田 智子
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
149-152
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
授業における電子黒板活用の日常化に向けて,校内研修パッケージの開発を行った.先行研究から,授業での効果的な活用イメージを持てないことが活用を阻害する大きな要因であると判断し,必要な操作技能習得は最小限のものに絞り込み,授業例紹介と演習による授業での効果的な活用のイメージを持つことを中心にパッケージを構成した.公立小学校の教員を対象に開発したパッケージをもとに校内研修を開催した.研修前後で,電子黒板を活用する授業での効果的な活用イメージが持てたか,電子黒板の基本操作の理解は深まったかといったアンケートを実施した結果,それぞれの項目で参加者の意識に変化が見られた.
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中山 実, 山本 洋雄
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
153-156
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本論文では,ブレンディッド学習の効果的な実施方法を検討するために,学期での学習開始直後と学習の最終段階における学習者評価の変化を調べ,ブレンディッド学習の経験の蓄積による影響を分析した.ブレンディッド学習は,学部生と大学院生を対象として,学習始終で同一の学習に関する主観評価を実施した.その結果,学習に関する主観評価から抽出された3因子の得点は,学習始終における平均値には差は見られなかったが,学習者個人では,教材評価や学習方略の因子では学習経験の影響を受けていた.さらに,因子得点の学習経験による変化量と,学習始終での得点との相関関係を検討すると,学習の開始直後の得点との間では,負の相関が見られたの対し,学習の最終段階の得点との間では正の相関が見られた.
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平山 るみ, 楠見 孝
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
157-160
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,知識や学習について個人がもっている認識論的信念(epistemological beliefs)を測定するために,SCHOMMER(1990)の認識論的信念尺度に基づいて,日本語版認識論的信念尺度を構成した.大学生426名の評定値に基づいて因子分析をおこない,「生得的な能力」,「じっくりした学習」,「自己努力による学習」,「単純な知識」の4因子25項目の日本語版認識論的信念尺度を構成した.さらに,認識論的信念と批判的思考態度との関連性の検討をおこなった.認識論的信念の「生得的な能力」,「じっくりした学習」,「自己努力による学習」と,批判的思考態度との間に,有意な相関がみられ,どのような認識論的信念をもつかが批判的思考態度と関連していることが明らかとなった.
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森田 晃子, 根本 淳子, 江川 良裕, 鈴木 克明
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
161-164
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,製薬業界においてMRを教育する立場にある教育担当者の資質向上を目的とした学習ポータルの設計およびプロトタイプ開発を行った.ユーザーニーズ分析,先行研究調査を行う中で,教育担当者が自主的に自分達に必要な知識・スキルを学ぶ学習ポータルを設計するための着眼点を見出し,プロトタイプを開発した.形成的評価結果から,開発したシステムの機能はスムーズに作動することが確認でき,導いた着眼点の妥当性が示唆された.
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朴 恵一, 喜多 敏博, 根本 淳子, 鈴木 克明
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
165-168
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
近年,多様な情報を適切に使い活用できる人材育成の必要性が高まっており,大学の情報教育においても,情報活用力育成のための効果的・効率的・魅力的な指導法の開発が課題となっている.本稿では,新たな指導法の開発に向けて,インストラクショナルデザイン理論の一つであるゴールベースシナリオ(GBS)理論に基づく情報活用力育成教材の設計・開発を行い,授業実践を通じて,その効果を検証した.その結果,アプリケーションの基本スキルの習得や活用力の向上において一定の効果が見られるとともに,学生の学習成果に対する満足感や学習意欲,学習態度において肯定的な反応が示された.
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田中 さやか, 香川 順子, 神藤 貴昭, 川野 卓二, 吉田 博, 宮田 政徳, 曽田 紘二
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
169-172
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
近年,大学における授業コンサルテーションの取り組みが注目されつつあり,授業コンサルタントのスキルに関する詳細な研究が必要になってきている.そこで本研究では徳島大学の授業コンサルテーションの事例から授業コンサルタントのスキルについて,概念整理することを目的とした.授業コンサルタントのスキルに関する調査の結果より,15種類のスキルを見出し,授業コンサルタントが携わる活動に応じてそれぞれ必要とされるスキルを整理した.本研究より,授業コンサルタントのスキルの特性には,対象教員との二者間の関係性に加え,コンサルタントと多様な成員との関係性,相互研修の場の創造に向けた方向性があることが考えられた.
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澤邉 潤, 野嶋 栄一郎
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
173-176
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,教師の活動記録に対する校長および教頭の評価コメントの内容分析から,学校管理職の役割と教師間の関わりを検討した.評価コメントの分類,コレスポンデンス分析の結果,校長および教頭は,対象教師の学級の状況を踏まえ,暗黙的に役割を分担しながら評価していることが明らかとなった.活動記録に対する評価の役割に関しては,校長は教師の生涯的な成長発達という観点から,長期的な視野による評価を意識しているのに対し,教頭は現状の教師の問題解決という短期的な視野からの評価を意識していることが推察された.以上より,分析対象の限定性という課題は残されるが,校長と教頭が1名の教師に対して異なる視点から評価を行うことにより,教師の省察が促進され,日常の実践がより深化なものになることが示唆された.
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村木 純偉, 喜多 敏博, 鈴木 克明, 根本 淳子
原稿種別: 本文
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
177-180
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
本研究では,インストラクショナルデザイン(ID)初学者でも,簡単にブレンド型学習をデザインできるよう提唱されたIDモデル,OPTIMALモデルのためのチェックリストを開発した.OPTIMALモデルを用いて開発した「基本の麻酔薬」教材を用いチェックリストの形成的評価を行った.その結果,IDの知識がない人にとって専門用語は,用語解説だけでは理解が困難であり,そのため記入に時間がかかり,記入が難しいという印象を与えてしまうことが分かった.本研究では1対1評価を繰り返し,専門用語をなるべく使用しない,実例を多く提示するなどの改善を行い,IDの知識がなくても使用できるチェックリストが作成できた.
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原稿種別: 付録等
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
App18-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2010 年 34 巻 Suppl. 号 p.
App19-
発行日: 2010/12/20
公開日: 2016/08/07
ジャーナル
フリー