日本化學會誌
Online ISSN : 2185-0909
Print ISSN : 0369-4208
65 巻, 8 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • (第九報)ニトロトルカール(o-, m-, p-)の定量(第十報)銅の定量
    江見 浩一
    1944 年 65 巻 8 号 p. 713-718
    発行日: 1944年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    (1) ニトロトルオール(o-, m-, p-)を硫酸第一チタンを以て滴定する方法を案出して其の最適の滴定條件を決定した.
    (2) ニトロトルオールはo-, m-, p-何れの化合物でも次の方法に依つて滴定することが出來る.
    試料0.2128gを純アルコールで350ccに稀釋し,其の内から25ccを採つて之に炭酸ガスを通じながら1/15N硫酸第一チタン溶液50ccを加へ, 70~80°Cの温度で15分間加温して放冷後,チオシアン酸アムモニウム溶液を指示藥とし1/15N鐵明礬溶液を以て反應液が微赤色となる迄滴定する.尚別に空白滴定を行つて前記の滴定數を補正してニトロトルオールの百分率を求める.
    (3) ニトロトルオールを1/30Nの硫酸第一チタン溶液を以て定量を試みたところp-ニトロトルオールは定量的に還元されるがo-及びm-ニトロトルオールは完全に還元されない.
    (1) 銅をチオシアン酸鹽の存在のもとで硫酸第一チタンを以て滴定する方法を案出して其の定量に最適の條件を見出した.
    (2) 銅を次の方法に從つて滴定した.
    (i) 第二銅溶液に先づチオシアン酸アムモニウム溶液を加へ,次でタングステン酸ソーダを液外指示藥として硫酸第一チタン溶液で滴定して青色の發色する時を滴定の終點とする.
    (ii) 第二銅溶液に(i)と同じくチオシアン酸アムモニウム溶液を加へ,次で之に過剰の硫酸第一チタン溶液を注加し然る後鐵明礬溶液を以て滴定して微赤色の發色する時を滴定の終點とする.
    (iii) 第二銅溶液にチオシアン酸アムモニウムの存在のもとで過剰の硫酸第一チタン溶液を注加し更に鐡明礬溶液を過剰に加へて然る後に之を硫酸第一チタン溶液を以て滴定する.
    (3) 第1方法に於いては添加する指示藥の量が1ccの時は青色の發色が不明瞭である.然し2~4ccに増すと其の發色は可成り判然として來て滴定することも出來るが極めて低い數値を示す.
    (4) 第2方法に依れば電解法と良く一致した分析結果が得られる.
    (5) 第3方法に依る成績は第2方法に比べて僅かに低い數値を示すので第2方法よりも劣つてゐる.然し銅の容量分析法としては十分役立つ方法である.
    (5) 第1,第2,及び第3の3方法を通じて第2方法が最良の銅の定量法である.
  • オルトオキシアルヂミン系コバルト錯鹽に就て(其二).實驗の部
    遠藤 壽一
    1944 年 65 巻 8 号 p. 719-724
    発行日: 1944年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
  • メタノリシスによる寒天質成分糖の探査(其一)3, 6-無水-l-ガラクトースニメチルアセタールの分離
    荒木 長次
    1944 年 65 巻 8 号 p. 725-730
    発行日: 1944年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    石花菜寒天質をメタノリシスしてその分解生成物中より3, 6-無水-l-ガラクトース二メチルアセタール及びαメチル-d-ガラクトシッドを分離し得たり.
  • (第四報)間歇泉の模型實驗(其二) (第五報)間歇泉の模型實驗(其三)
    岩崎 岩次
    1944 年 65 巻 8 号 p. 731-740
    発行日: 1944年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    前報1)で述べた間歇泉模型を使用して水及び空氣の供給量,噴出週期,噴出時間,噴出休止時間,噴出量,噴出口の大きさ等の關係を實驗した結果を述べる(第四報).更に間歇泉模型を利用して,その噴出時期に依る化學組成の週期的變化の有様を観察し,天然の間歇泉の噴出水の化學組成の週期的變化の機構を考察した結果に就て述べる. (第五報)
feedback
Top