日本化學會誌

マンナンの研究(第十報)

蒟蒻マンナンの酵素分解に就て

大槻虎男

1940 年 61 巻 6 号 p. 531-541
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.531

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エゴノールの研究(第十二報)「タイワンエゴノキ」果實中のエゴノール配糖體に就てs

川合眞一, 杉本要

1940 年 61 巻 6 号 p. 542-544
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.542

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「タイワンエゴノキ」果實中に含有せらるるエゴノール配糖體はd-グルコース2分子を複糖類の形で結合して居ると推定せられる.エゴノールのBiogeneseに關し意見を述ベエゴノールがLignane類殊にFichten-Ligninに近縁關係を持つことに言及した.

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合成纎維の研究(第二報)

ポリアミドの粘度式

星野孝平

1940 年 61 巻 6 号 p. 545-552
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.545

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線状縮合重合體についてのFloryの理論をStaudingerの式に適用して次の關係式を得た.
1/1-p=1/2(〔η〕/10K_m+1)
茲にpは反應度,〔η〕は〓を表し, K_mはStaudingerの恒數である.又ポリヘキサメチレン・アディパミドのm-クレゾール溶液の粘度はFickentscherの式
logη〓/c=75K²/1+1.5K〓+K, K=恒數
で表し得ることを示し,これらの式を用ひて良好な纎維形成能を有するポリヘキサメチレン・アディパミドについて, p,〔 η〕等を計算した.

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螢光物質の研究(第六報)

ZnS・CdS螢光體の結晶溝造と螢光スヘクトルとの關係に就て

上原康夫, 梅川梅

1940 年 61 巻 6 号 p. 553-558
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.553

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バルビツル酸誘導體に關する研究(第八報)

5-メチルチオバルビツル酸の第二銅鹽に就て

西川武一

1940 年 61 巻 6 号 p. 559-563
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.559

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5-メチルチオバルビツル酸第一銅鹽化水素(I)は苛性曹達溶液に溶解しそれにアルコールを加へると白色の沈澱を生ずるがその沈澱は直ちに青色になり100°に乾燥すると褐色になる.この物の化學式はC₅H₄O₂N₂SCu(OH)Naである.
この褐色銅鹽を鹽酸で處理すると橙色の結晶が生ずる.化學式は(I)に相當するも第一銅鹽とは全然異る.
鹽酸が稀薄の場合は[C₅H₆0₂N₂SCuCl]₂・xH₂Oを生ずる.これは鹽酸と熱すると溶解し鹽酸の濃度4N以上のときは硫化水素で硫化銅沈澱せず鹽酸の濃度2N以下のときは硫化銅が沈澱する.
硫化銅を分析して銅は2價なることが知られる.鹽酸溶液に於て硫化水素で銅を沈澱させないものは2價銅の錯化合物なることが知られる. C₅H₄0₂N₂SCu(OH)Naから得られる橙色の化合物に於ける銅も2價である.

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バルビツル酸誘導體に關する研究(第九報)

5-メチルオバルビツル酸第二銅に於ける銅の異常原子價に就て

西川武一

1940 年 61 巻 6 号 p. 564-568
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.564

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1. 5-メチルチオバルビツル酸第一銅の鹽化水素錯鹽を水で處理すると[C₅H₅O₂N₂SCu・H₂O]₂になる.
2. [C₅H₅O₂N₂SCu・H₂O]₂を127°に熱して乾燥すると[C₅H₅O₂NSCu-]₂となりこれを鹽酸で處理すると[C₅H₅O₂N₂SCu-・HCl]₂が生ずる.これは[C₅H₄O₂N₂SCu(OH)Na]₂を鹽酸で處理して得られるものと同様であり硫化水素で處理して硫化第二銅を生ずるから銅は2價で異常原子價を有する,又この化合物が酸化物及び硫化物を作り易いこともこの事實を支持する.
3. [C₅H₅O₂N₂SCu・H₂O]₂を鹽駿で處理すると元の[C₅H₅O₂N₂SCu・HCl]₂が得られる.又苛性曹達で中和すると[C₅H₄O₂N₂SCuNa]₂の溶液が得られるが容易に酸化されるため遊離することは出來ない. [C₅H₅O₂N₂SCU-]₂も苛性曹達で中和されて[C₅H₄NaO₂N₂SCu-]₂を生ずる.

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無極環状放電による化學的研究

水蒸氣の放電(第七報)

大原英一

1940 年 61 巻 6 号 p. 569-582
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.569

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無極環状放電を施した水蒸氣流を-183°Cのトラツプに通じると此所に固態の生成物を得る.此物は之を室温にまで温める際に,その一部分は分解して酸素を發生して,後に濃厚な過酸化水素の水溶液を殘すことに就ては既に第二報に於て報告した.此の分解反應に就て諸種の實驗を行ひ次の如き結果を得た.
1) 分解反應は約-61°Cを界として反應の速度及び活性化熱を異にする.此の温度はトラツプに於ける生成物の融解點であらうと思はれる.
2) 分解反應は生成物を-183°Cより漸次温むる時-115°Cより急に始まる.
3) 生成物の聚合状態を變へればその分解し始める温度は著しく變化する.
4) 生成條件を異にすれば分解し始める温度は異る.
5) 生成條件が一定なれば過酸化水素收量に對する分解酸素の割合は常に一定なるも生成條件を異にすれば變化する.
6) 分解の割合は加熱による温度上昇の遅速には無關係である.
7) この分解するものは温めれば必ず分解して酸素を放出する如き化合物である.低温に於ける水素原子と酸素分子との反應生成物に就いてのGeib, Harteck¹⁾の云ふ様に,その時生じた不安定な過酸化水素が安定な異性體に變化する時に伴ふ分解現象とは考へられない.
8) 此の化合物の分解反應は均一一次反應であつて活性化熱は17kcalである.
9) 此の化合物はH₂O₄の如きものと推定する.

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訂正,補足

1940 年 61 巻 6 号 p. 582a
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.6_582a

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訂正,補足

1940 年 61 巻 6 号 p. 582b
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.6_582b

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訂正,補足

1940 年 61 巻 6 号 p. 582c
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.6_582c

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オホバグス(有樟)精油の研究(第二報)

池田鐵作, 竹田祥三郎, 中間初夫, 横原忠治

1940 年 61 巻 6 号 p. 583-591
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.583

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スルファターゼ模型に關する研究(其五)

江上不二夫

1940 年 61 巻 6 号 p. 592-594
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.592

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ヒドラヂンによるゲルコーゼ硫酸²⁾の分解は15%位で殆ど停止する.そこへ更にヒドラヂンを追加しても分解はそれ以上進行しないが,被解質を追加すると再び分解が起る.それ故,反應停止の原因はヒドラヂンの消失の爲ではなく,被解質そのものの側にあると考へられる.

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赤色と緑色とのクローム酸銀に就て

錦田知純

1940 年 61 巻 6 号 p. 595-596
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.595

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金屬錯塩の吸收帶(VI)

金屬(コバルト,クローム,ニッケル,鐵)シアン錯鹽の吸收帶

黒谷壽雄, 槌田龍太郎

1940 年 61 巻 6 号 p. 597-601
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.597

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Co^III, Cr^III, Fe^IIIを中心とする六シアン錯鹽,及び, Ni^IIを中心とする四シアン錯鹽には,總べて第一,第二,第三吸收帶の存在する事を證明した.

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原子間距離の知識と化學

仁田勇

1940 年 61 巻 6 号 p. 602-610
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.602

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最近の地衣成分研究成績

朝比奈泰彦

1940 年 61 巻 6 号 p. 611-636
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.611

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アスコルビン酸酸化の研究

篠原亀之輔

1940 年 61 巻 6 号 p. 637-638
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.637

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新化合物(CO₂)₂

松田亮一

1940 年 61 巻 6 号 p. 638
発行日: 1940年
公開日: 2009/12/22

DOIhttps://doi.org/10.1246/nikkashi1921.61.638

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