日本化學會誌
Online ISSN : 2185-0909
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60 巻, 6 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • ヂシアンヂアミドよりグアニヂン類の生成に就て(其三)ヂシアンヂアミドと燐酸との反應に依るグアニヂンの生成-燐酸グアニヂンの生成及び其性質に就て
    杉野 喜一郎
    1939 年 60 巻 6 号 p. 507-512
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
  • 1939 年 60 巻 6 号 p. 512a
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
  • 1939 年 60 巻 6 号 p. 512b
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
  • 2-フェニル-クマロン及び其の誘導體の新一般合成法並びにエゴノールの合成に就て
    川合 眞一, 中村 隆雄, 杉山 登
    1939 年 60 巻 6 号 p. 513-520
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    2-フェニル-クマロン及び其誘導體の新一般合成法を考案し此の方法を用ひてエゴノールのtotal synthesisに成功した.
  • 1939 年 60 巻 6 号 p. 520a
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
  • 1939 年 60 巻 6 号 p. 520b
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
  • 三浦 彦次郎
    1939 年 60 巻 6 号 p. 521-525
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    1) 昭和12年, 13年に採水せる湧泉の成分及び測定せる温度に就き時間的變化と場所による變化とを考察せる結果第三報にて得た結果と大體一致する事が認められた.
    2) 昭和13年3月冬季に於ける状況を観察せる結果殺生澤及び務澤元堰東方方面に於けては著しく空噴を増加し噴泉の湧出量を減少した事が認られた.
    3) 澁黒温泉地帯湧泉のCl′分布を比較するに大沸より高地には極めて少なく低地には多い事が認められた.その原因は澁黒温泉地帯にてはCl'はHCl瓦斯として噴出せずにHCl水溶液として湧出する為大沸より低地にはHCl水溶液を湧出するがより高地にはHCl水溶液よりその分壓に相當する丈の蒸氣しか噴出し得ないからCl′含有量少いものと考察した.
  • 三浦 彦次郎
    1939 年 60 巻 6 号 p. 526-530
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    1) 澁黒湧泉と安山岩,粘土或は大沸河中の轉石や礫との反應性を試驗した結果澁黒湧泉は地下にて岩石等と長時間共存状態にあつたものではなく從って地下より液相として湧出したものとは考へられない.それ故地下岩漿よりの揮發成分が噴出の途中地下水と遭遇し水溶液として地表迄上昇せるものと思はれるが,かかる機構により湧出する場合に於ても岩石等と充分作用する丈長時間相接觸共存しなかつた事を示してゐる.
    2) 澁黒湧泉と大理石とは迅速に作用してアルカリ性となり溶存成分はそれに應じて増減する.
    3) 大沸附近火山灰の滲出試驗の結果その滲出水は著量のSO4″, H., Al..., Fe...(+Fe...)等を溶出する事が認めれらた.從つてそれ等滲出水が湧泉に混入する時は湧泉の溶存成分は可なり影響せらるべき事が豫想される.
  • アミノ酸の立體化學的研究(II)
    金子 武夫
    1939 年 60 巻 6 号 p. 531-538
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    一般にR-CH(NH2)COOHなるα-アミノ酸に於てl系(天然系)に屬するものは常に無味乃至は苦味を呈するに反し, d系(非天然系)に屬するものは甘味を呈するものである.
    從來チロジン及びフェニルアミノ醋酸はd系, l系の間に味の差がなく且つ無味なりとせられてゐたが前報に於てチロジンが何等例外でないことを明かにした.今囘はフェニルアミノ醋酸に於ても亦この現象に例外のないことを明かにした.
    然るにアラニン及びα-アミノ酪酸はd系, l系共に甘く例外である.
    そこでR1(R2)C(NH2)COOHなるα-アミノ酸に於て
    R1とR2が同一の置換基である場合: R1, R2がCH3, C2H5及びC3H7(新アミノ酸)
    R1とR2が異つた置換基である場合: (R1がCH3, R2がC2H5), (R1がCH3, R2がC3H7),
    (R1がC3H7, R2がC6H5CH2) (新アミノ酸)
    なる各種のアミノ酸を合成して, R1R2の大きさとその味との關係を檢べた結果,α-アミノ酸が甘味を發現する爲には次の條件の必要なことを明かにした.
    R1(R2)C(NH2)COOHなるアミノ酸に於てR1=Hの場合が天然系(l系)アミノ酸とすれば,甘味を呈する爲にはR1は任意の大いさで差支ないがR2はC3H7より小なる厚子團であることを必要とする.
    上記味よりの結果
    (-)-Phenylaminoessigsäure及び(-)-Isovalinはd
    (+)-Phenylaminoessigsäure及び(+)-Isovalinはl
    に屬することを知つた.
  • 金子 武夫
    1939 年 60 巻 6 号 p. 539-541
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    1)醤油中の有機鹽基を水銀鹽として沈澱せしめ,硫化水素にて分解せる後Flavianatとして再沈澱せしめ,更に常法により處理して純粹なるヒスタミン鹽酸鹽を分離し得た.融點240~243°,ピクラートの分解點234~235°.これらは確實なる標本と混融するも融點の降下を見ない.
    2)醤油よりエステル法によつてアミノ酸を分離し,ロイシンフェニルアラニンに相當する部分に昇汞による沈澱法を行ひ純粹なるメチオニンを分離し得た.分解點275~276°, [α]18°D〓=-5.7°,確實なる標本と混融するも融點の降下を見ない.
  • 新宮 春男
    1939 年 60 巻 6 号 p. 542-558
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    オキシアゾ化合物の構造に關し, R. Kuhn等13)は特に4-Phenylazo-naphthol-(1)に於て其吸收スペクトルの溶媒による著しい變化を認め之をアゾ及びヒドラゾン兩型の互變異性體平衡の存在に歸因せしめたが,此考を一般化すべき事實は他に未だ認められて居ない.此點に就き筆者は所謂Benzol-azoanthranol及び其誘導體の溶液吸收スペクトルを檢した結果化學的性質の考察と相俟て之が安定にヒドラゾン型として存在することを證明し,從來例外なくアゾ型と考へられて來たp-オキシアゾ化合物にヒドラゾン型が實在すること亦從て上記兩型の互變異性變が化學構造上の影響に依て著しく左右されることを實證することが出來た.
    故に最も興味ある4-Phenylazo-naphthol-(1)に就き更に其ベンゼン核に於ける諸種の置換基(CH3, CH30, C2H5O, CO2H, NO2, Cl, Br等)の影響を研究した結果, Electronic theoryに基いた考察と略々一致して各置換基の性質並に結合位置に依り兩型の平衡位置が變位するとの結論に達した.亦此結論が有機發色團理論の立場からも支持されることを明にすることが出來た.
  • 岡崎 寛厚
    1939 年 60 巻 6 号 p. 559-564
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    前報1)に於てはオクタン價測定用標準燃料の正ヘプタン及びイソオクタンに對するラマン効果測定の結果とKahlbaum製ヘプタンに對する結果とを報告したのであるが,今囘は合成されたる五種類のナフテン系炭化水素に對する測定結果と,京都帝國大學喜多研究室より依囑せらたる合成石油試料に對する概略の結果とを報告する.前報に於て述べられた研究方針に從つて行ふべき一聯の研究の一部分である.
  • 田所 哲太郎
    1939 年 60 巻 6 号 p. 565-568
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    著者は胡瓜南瓜花甘藍及び大豆モヤシのAscorbin酸オキシダーゼ力を有する蛋白質は共通的に燐含量に富み且つGlucosamin基を含有し同樣にVitellineも亦該酵素力を顯す事を知るが故にNucleotide樣の構造にあるならんとの推定を下し仍つてNuclein誘導體のAscorbin酸オキシダーゼ力を檢査せし結果は下の如し.
    (1) 酵母胸腺及び膵臓Nuclein酸即ちTetranucleotideを鹽酸中に溶解し之を弱酸液より沈澱せるものはAscorbin酸オキシダーゼの作用を顯す.
    (2) 酵母胸腺及び膵臟Nuclein酸を硫酸若くはNH4OHを用ゐて100°Cにて1時間の加水分解せしものを中和してAscorbin酸オキシダーゼ作用を檢するに強大なり.
    (3) Mononucleotideに屬するGuanyl酸は強大なるAscorbin酸オキシダーゼ作用を有し之をTetranucleotideのものと比較するに約3倍にあり.
    (4) Mononucleotide4分子中のOH基はTetranucleotide1分子OHに比較して8:3にありて約3倍に近くAscorbin酸オキシダーゼ力の比較的數値とよく一致せり.
    (5) Mononucleotideの銀鹽の有するAscorbin酸オキシダーゼ作用は之をMononucleotideのものに比較するに更に強力にて數十倍にあり.即ち銀イオンの存在によりて酵素力は甚しく増大するものなり.
  • 1939 年 60 巻 6 号 p. 574
    発行日: 1939年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
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