日本化學會誌
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Print ISSN : 0369-4208
67 巻, 2-3 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • アルカリ土類金屬鹽化物の脱水
    國富 稔
    1946 年 67 巻 2-3 号 p. 29-34
    発行日: 1946年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    1.アルカリ土類金屬含水鹽化物の4種につき,空氣中に於て加熱脱水實驗を熱天秤を併用して試み,各温度に於ける時間と殘存水分及び分解生成物の量との關係を比較檢討した.
    2.前報に述べた3種の乾燥氣流を用ひ,含水鹽化マグネシウムの脱水實驗を行ひ低温度で分解生成物の含有極めて少い無水鹽を得た.
  • 藤原 鎭男
    1946 年 67 巻 2-3 号 p. 35-41
    発行日: 1946年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
  • 熱天秤に依る重量分析研究第三十一報
    鹽川 孝信
    1946 年 67 巻 2-3 号 p. 42-44
    発行日: 1946年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    (1) タンニンにより金屬をその溶液より沈澱せしめ定量せんとせばその沈澱を第1表に一括して示せる温度に於て灼熱し.夫々の酸化物として秤量し定量すべし.

    (2) モリブデン酸により鉛を定量せんとせばその沈澱を575~740°間に於て灼熱しPbMoO4として秤量し定量すべし.
    (3) 燐酸によリアルミニウムを定量せんとせばその沈澱を845°以上に於て灼熱しAlPO4として秤量すべし.
  • 太田 行人
    1946 年 67 巻 2-3 号 p. 45-48
    発行日: 1946年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    32種のフエニル・アルキルアミンにつきアミン酸化酵素(以下AOと略記する)阻害效果を檢壓的に測定し,該酵素に對する阻害的親和力と化學構造との相關々係をしらべた.阻害的結合を管み得るためにはフエニル・アルキルアミンのアルキル鎖の一端がメチル基で終つてゐることを必要條件とするらしい點が注目される.これらのアミン類に於て, AO阻害能の大小が中樞神經興奮作用の大小にほゞ平行してゐることがわかつた.これによつて,ベンゼドリン及びその2, 3の誘導體の有する中樞性興奮作用がこれらの化合物の示すAO阻害作用と直接關聯を有するとなす見解1)の妥當性がより廣範にわにつて裏書せられた.
  • 硫酸第一チタンによるニトロ,ニトロソ及びヂアゾ化合物の定量(容量分析に液状アマルガムの應用第二十九報)
    武者 宗一郎
    1946 年 67 巻 2-3 号 p. 49-52
    発行日: 1946年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    1. ニトロ及びニトロソ,ヂアゾ基を有する有機化合物を,其都度一定量の硫酸第二チタンを液状亞鉛アマルガムに依り還元新生せしめたる硫酸第一チタンを以て還元し,過剩の硫酸第〓チタンを鐵明礬で逆滴定する事に依り定量せり.
    2. 同一の試料を一方は前報1)のヂアゾ化電壓滴定法に依り,他方は該法に依り定量し,兩者を比較.良く結果が合致する事を示せり.
    3. アマルガム還元器を考案せり.
  • (第一報)プルフリッヒの光度計に依るタングステンの微量定量附鋼中のタングステンの簡易檢出法(接觸分析第七報) (第二報)硫酸第二セリウムの使用によるタングステン及びヴァナヂンの定量
    鹽川 孝信
    1946 年 67 巻 2-3 号 p. 53-66
    発行日: 1946年
    公開日: 2009/12/22
    ジャーナル フリー
    WVIがマラカイトグリーンTiIIIの間の反應に接觸作用を有することを利用してWの2~20γの定量を行つた.
    1) WVIの接觸作用を受け微酸性に於けるマラカイトグリーンの濃青緑色はTi(SO4)2を亞鉛アマルガムで還元して得たTiIIIで無色に還元される.其の褪色の速度をプルフリッヒの光度計で測定してWの量と其の時間との關係を求あると時間の逆數と直線的な關係を有することを見出した.そこで種々なる量のWについて褪色の速度を測定しWの量と褪色反應の速度との關係を表す直線を決定した.その直線を用ひ圖表から或はその直線を表す式の計算から. Wの微量定量が反應速度を測定することによつて可能であることを示した.
    2) 此の定量は8ccの液量に對してHCl(3N) 0.1cc添加で行ふのが最も適當であつた.硫酸,硝酸は出來る限り避け燐酸は全然含まぬやうにすることが必要である.
    3) 温度は20°で行ふのが最も適當であつた. Ca, Mg, Mn, Na, K及びNH4は數mg存在するも影響なく, FeIIIの存在ではTiIIIを過剩に用ふれば定量可能であつた. Cu, Ni及ぴCoは著しく妨害となつた.
    1) 硫酸第二セリウム滴定分析をアマルガム法に再び1)應用せり.
    2) 亞鉛アマルガムと燐酸及び少量の硫酸を用ひ,且つ既知量の鐵を添加,タングステンを3價まで室温にて還元し,ヂフェニルアミンを内部指示藥として硫酸第二セリウムにより滴定定量し得たり.添加すべき鐵の量はタングステンの約2倍が適當なり.
    3) 燐酸も硫酸と同様亞鉛アマルガムを用ひて容易に金屬を低級原子價のものに還元し得る一例を示せり.
    4) ヴァナヂンをフェロイン(Ferroin)を内部指示藥として硫酸第二セリウムにより滴定定量し得たり.
    タングステンの沈澱の灼熱温度範圍を明かにせんと試みたり.
    1) 無水タングステン酸に於ては535~833°,タンニンに依る定量に於ては630~835°,シンコニンに依る定量に於ては655~840°,タンニン,シンコニン併用に依る定量に於ては63〓~838°,及びウォルシンに依る定量に於ては605~835°に灼熱し夫々WO3として秤量すべし.
    2) 珪タングステン酸に於ては7〓0~840°,及び珪タングステン酸に依るメチレンブルーの定量に於ては583~840°に灼熱し夫々SiO2・12WO3として秤量すべし.
    3) WO3の高温灼熱による減量はガスバーナーに依る加熱の場合より電氣爐に依る加熱の揚合に於て比較的少量にして約0.6%以下なる結果を得たり.故にタングステンの定量に於ては特に電氣爐の使用が適當なることを知れり.
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